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先日、恵那の親父と夕食をとりながら話し込んでおりました。
因みに、私は若い頃からよく親父と飲みながら話をしたものです。
日常の出来事から、世相、政治、経済、諸々の話題は尽きず、
気がつくと明け方になっていたことも何度かあります。

「今時の親子関係で?」と、当時からも驚かれましたが、
親父はそれが自慢らしく、よく大阪はミナミの飲み屋に連れて行っては、
「歳の離れた弟や!」と周りに話していたものです。

先日は子育ての話題から始まりました。
U太の育児方針と環境づくりに関してだったのですが、
というのも、私たちが見るに、やはりU太はちょっと他の子と違うのです。
いやこれは親ばかで言っているのではなく、独特の感性を持っているのですよ。

例えば、同世代の子とお母さんが集まる場で楽器を持って遊ぶ時など、
「さぁみんな一緒に音を鳴らしましょう!」と促されても、
U太はあまり自分の楽器を演奏しないとか。

では楽器に興味が無いのかと思えば、さにあらず。
かみさん曰く、「他の子の演奏を聴いている」のだそうです。
そして、みんなの演奏が終わってから、自分のペースで鳴らして楽しんでいるとか。

また、最近はいろんな楽器を自由に選ばせるらしく、
他の子は競って大きな音の出るものを選ぶそうですが、
U太は最初の回の時にたまたま手にした地味な楽器をいつも選び、
悦に入っているとか。
他にもこれに類する逸話は数多くあります。

さてこれを見てどう判断するか?
一般的には、こんな見方になるのでしょうね。
「協調性や社会性がない」「積極性や創造力がない」

でも私たちはそれをU太の個性であり、感性だと捉えています。
でもこの「個性」と「協調性」って、相反するものだと見られがちですよね。
「子供の個性を伸ばそう。」と総論では賛成しても、
現場では「みんなで一緒」の協調性を促されるがゆえに、
結果として個性が消されてしまいかねません。
それも「発達障害になったらどうするのですか?」という決めセリフによって。

まぁ、現場の先生方の肩を持つ訳ではありませんが、
今時、先生方が「一人一人の個性を大切にする」なんて、厳しいでしょうね。
現実はそんなに甘くはないと思います。
だから学校に多大に期待すること自体、諦める方がいいのでは?とも感じます。

そういうこともあるからか、子供を学校に行かせない親も増えてきました。
一般的には「ホームスクーリング」というのかな?
親父との会話がこの話題に移り、いろいろ意見交換します。
例えばU太をホームスクーリングで育てるかどうかという点です。

そこで、まだ知識がほとんどない私の今の意見ですが、
私はU太をホームスクーリングでいくつもりはありません。
その理由の一つ目は、これを実践するには、
親にかなりの覚悟と、労力と、時間と、持続力が求められると思うからです。
やっている人はすごいと感服します。
はっきり言って、そこまで私はできません。

二つ目は、ここが加子母だからです。
加子母の小中学校ならば、
全国の平均よりは恵まれた環境で育てていただけるかもしれない。
そんな期待を持たせてくれそうな教育環境です。
実際に子供たちの姿はとても純で、微笑ましいですからね。

でも正直言って、上に書いた通り、学校教育だけで人が育つとは思えません。
もちろん家庭は大事ですが、その今時の家庭もねぇ・・・
(あまり無責任なことも言えませんが)

そこで、やはり「塾」があっても良いのではないか?という話題になりました。
ここで言う「塾」は、試験で良い点数を取り、
合格するための勉強をする塾ではありません。

例えば、物事の状況を全体的に俯瞰(ふかん)して、現況を把握する力。
例えば、現象の原因を広い視野を持って探ることのできる力。
例えば、課題を抽出して整理し、解決の方策を速やかに示すことができる力。
例えば、起きている現象の分野だけでなく、他の分野との関連性の中で認識できる力。
例えば、自分の所属する組織や地域のことだけでなく、広い世界観を持って行動する力。
こういった力を伸ばせるような人間を育てる塾です。
性質的にはむしろ大人向けかもしれませんが・・・

そんな話をしていたら、黙って聴いていた親父がいきなり切り出しました。
「お前がそういう塾を作れ。」
「???」

あのねえ、そんなに簡単にそんな塾ができたら誰も苦労しませんよ。
「でもお前がやらんで誰がやる?」
「はいはい、分かりました。考えておきますよ。」

その場では軽く流しましたが、
「環境」と「食」についてこれからまい進していこうという身で、
加えて「教育」というのはねぇ。
関心はありますが、中途半端になりそうで・・・

ところで、その時の会話で、どちらともなく出たのが「松下村塾」です。
「あれのお前版をやればいいではないか。」と親父は言いましたが、
私がやるやらないは別にして、確かにイメージは近いかも。
当時の社会情勢の中で生まれた塾ですから、
それなりに偏ったスタンスがあったかもしれませんが、参考にはなります。

そこで調べてみました。
すると知らなかったことがワラワラと。
吉田松陰が指導した松下村塾って、三年間しかやらなかったんですってね。
そんなに短い期間で、あれだけの大きな影響力を持ち、多くの人材を出したんだ!
すごい!すご過ぎる!

いやはや、「松下村塾をイメージして私が作る」なんて、とても恥ずかしくて言えませんよ。
身の程知らずもほどがありますね。
でも、上に挙げたような人材が育ってほしい、
そんな塾があればという希望は変わりません。
これからぼちぼちその道を探してみることにします。
ぼちぼちとね。

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