「家を自分で建てると、他のことは何でもできるような気になる。」
以前このような記事を雑誌で読んだ時、
「自分で家を建てたい!」という欲求がムクムクと湧きました。
でも残念ながら私には家造りの知識も経験も金もありません。
それでも、もし機会があれば、誰か頭領の元で教えてもらいながら経験を積み、
いずれは一人でできるようになりたいものだと願っていました。

さてそこで今回の床抜け部屋。
わずか10畳のスペースですが、部屋の周囲がたわんでいます。
また、屋根裏に上がって上を覗くと、
何と屋根瓦の隙間から空が見えるところが何カ所かあります。
これは一度プロに見てもらう方がいいなと思い、
今回の移住の際にお世話になった地元N工務店の社長さんに相談しました。
するとすぐに自社の建築士・Kさんを派遣してくれました。
Kさん、とても人当たりの良い方で、家を隅々まで診てくださり、
「床抜け部屋と屋根を変えるだけで、他は大丈夫。
屋根はまだ慌てることもない。」とアドバイスしてくれました。
また、床抜け部屋をその工務店で一括して受けるとなると約50万円かかるとか。
今、そういう出費は痛いので、ともかく床材のみお願いしました。
4cmの厚みの杉板10畳分で、約10万円です。診断料は無料でした。

さて、建築士の診断も済み、ほっと一息ついたところで、今度は作業です。
そこでつよーい助っ人登場!お隣のタケオさんです。
タケオさんは長く森の管理や製材関係の仕事をしている方で、
手先も器用なので木材の端材を使って巣箱など作り、道の駅で販売したり、
自宅の小屋や食器棚などさっと作ってしまうような人です。
タケオさん、うちに来て床抜け部屋を見るなり、おっしゃいました。
「こりゃひどい。素人じゃとても直せんぞ。プロにまかすと金がかかる。
ここは一つ俺がやってやろう。いや、志願してでもやらせてくれ!」
こちらも願ってもないことと即依頼し、
タケオ頭領&masanのコンビで作業が始まりました。

それにしても頭領の動きの速いこと!大きな石はバンバン運ぶし、
いろんな大工道具を持ってきて、木材を加工していくし、いやぁ流石です。
私も夢に見た「頭領に教えてもらいながらノウハウを身につける」
パターンが実現し、大喜びです。費用もかなり安くついたし。
最初はクギ一つ満足に打てない私でしたが、
最後の方には何となく大工気分・・・。
こういった「仕事をしただけの成果が目に見える」仕事は楽しいですな。
作業の途中に床材を持ち込んでくれたN工務店の社員さんが、
「だれかプロの大工にしてもらったんですか?」と驚く姿を見て、
私もタケオ頭領も鼻高々。

また、今回、床材以外の梁などの材料は、
地主さんが提供してくれたのも助かりました。
他に「床下に炭を敷くといいぞ」と大量にくださった、別のお隣のイサムさん。
イサムさんはもともと製材会社を経営されていて、今は引退されましたが、
地元で採れるヒノキの端材を使って炭焼きをするのに燃えていて、
来月の炭焼きを手伝うようにも言われています。
このように、周りの多くの人々に支えられ、
床抜け部屋は、「柔道もできるぞ!」というほど頑丈に変貌しようとしています。
完成まであと僅か!
着々改修進む、床抜け部屋