2005.08.29 班の常会
昨日は村の行事が三つありました。
一つは防災訓練、二つめは山の草刈り、そして三つ目は班の常会です。
この地区は6つの班に分かれ、各地区の班長による区長会を経て、
それぞれ毎月末にどこかの家に集まって会合を開きます。
開催は夜8時からですが、うちの班の面白いところは、
毎回始める前に「念仏」を唱えるのです。
仏壇の前に各家の代表者が集まり、正座してまずは般若心経から。
その後、この地域独特の節回しで唱います。これが難しくて面白い。
私は近所で買ってきた「念仏作法」なる小冊子を手元に置き、皆に合わせます。
作法には節の上下が筆で書いてあるけど、これはとてもこの画面では表現不可能。
この班は他の班よりもこの念仏に熱心でして、
この常会以外にも、毎月18日は念仏の練習会を開いています。
だから空で最後まで唱えられる人が多く、
葬式の時は坊主いらずで安くあがるとか。
曹洞宗の流れとかで、私は特に何の宗教も選んでいないけど、
村に伝わる風習を残すという意味で、何とかマスターしたいと考えています。
そんな若い衆(これでも村では若い方)が現れたということで、
村の人達も優しく迎え入れてくれてるんじゃないかと思います。

さて念仏が終わり、会が始まります。これがまたいやに念入りです。
毎回20近くの議題について、報告やら話し合いやら、脱線したりします。
例えば、来年6月から義務化される火災報知器について、
「これから悪質な業者が売り込みにきますので、気をつけてください。
特に、この間オレオレ詐欺にあいかけた○○おばさん、気をつけてね。」
なんて話を班長が振ると、もうそこからオレオレ詐欺話でひと盛り上がり。
「置き薬にも気をつけろ!一箱2万円の薬が入った箱を置いてかれるぞ!」
「あたしゃどうすりゃいいんだよ。」「警察を呼べ。」とかで、ワイワイ。

面白いのは、この村には「明治座」という立派な歌舞伎座があって、
毎秋公演をするのですが、(今年は武蔵野美術大学が裏方サポートする)
その地域ボランティアで大道具小道具の人が高齢化してきたので、
後継者を募集しているとのこと。
私は少々関心があるのですが、時間を取れるかどうか。
すると周りが、「そのうちどんどん引き込まれて、
しまいにゃ舞台に立つようになるぞ。」とからかいます。

会の終わりには森の管理について熱い議論が。
この村はヒノキの森がきちんと管理されていることで有名で、
マスコミにもよく紹介されています。
そんな村でもやはり管理不足・後継者不足が問題になっており、
「このままじゃいかんぞ。」と皆心配しているのですが、
現実にはなかなか解決策が見つかっていません。
私はこれにも関心があるのだけど、
大体自分の暮らしだけでも一杯一杯なのに、
まだあれこれ名乗り出すのは無理だよなと、自戒しています。
少しずつ少しずつ、関わっていきたいものです。