素晴らしい出会いに感謝 |
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2005-09-17 Sat 15:22
16日の夕方は念願の野外自炊ができました。
七輪を借り、持参した地元加子母産のヒノキ炭に火をつけます。 丸干し、厚揚げ、椎茸などを焼いて ゆっくり酒でもと目論んでいたのですが、 いざ始めると蚊がすごい。あっという間に10箇所近く刺されて、 やむなく焼くだけ焼いて部屋に持ち帰り、改めて乾杯。 夕食後しばらくすると、吉村先生が来られました。 今度はゆっくりと、一時間半以上話しこんでいかれました。 特に心に残ったのは、「無為自然」の解釈について。 「私はずっと、『無為』とは何も無いことだと思っておったのです。 しかしある方の説の「無が為しておることが自然」を知って、 初めて本当に理解できました。 無とは宇宙です。つまり、宇宙のエネルギーが満ちていることが 自然なのだと気づいたのです。 だから、宇宙がお産をやっているのですよ。」 「それは、朝おっしゃった『宇宙は無茶苦茶なものだ』 という話とつながるのですか?」 「そう、今の世は何でも科学的に理屈をこねて理解しよう としているが、そんなことでは宇宙を理解することはできない ということです。」 「お産の家」を始めて6年になるが、 ここに産みに来た人や家族とこんな話をしたのは初めてですよ。 さて、そろそろ次のお産が始まるから行きますか。」 と去っていかれました。 翌朝5時半、助産婦のハラさんが来られ、 「あの〜、院長が迎えに来られたのですけど。」 そうでした、先生は時間的に無理がなかったら、 ご自宅のあるものを見せてくださることになっていました。 飛び起き、ご自宅に伺い、骨董品が並ぶ部屋に案内されると、 それはありました。 宮本武蔵が示した「独行道」を彫った板一枚ものです。 年代はそれほど古くはないのですが、 味のある字体で19箇条が彫られています。 「世々の道にそむくことなし」に始まり、 心に染みるものが多いです。 これを先生ご用達の骨董屋さんが見つけてきたとか。 幾つかの内容についてしばし話したあと、 おもむろに「私がよく行く山里に案内しましょう。」 と誘ってくださいました。 先生の愛車・中古のマーチで出発です。 昔はポルシェに乗っていたこともあるとか。 道中も話題はつきません。 先生曰く、私には同類の匂いがするのだそうです。 「お互い、『わが・まま』に生きていますね。」と意気投合。 さて、先生お気に入りの地に到着。 市街地がほんのすぐにまで迫っているのだけれど、 かろうじて自然がまとまって残されているところでした。 朝日が綺麗です。 「いいところでしょう。私はここに何百回も来ています。 日の出前がもっといいから、明日はより早い時刻に来ましょう。」 帰りの道中も先生の過去の人生の話題などで盛り上がり、到着。 思わぬお誘いに感謝してお別れし、カミさんにその話をしていると、 またも先生登場。 「これ、あんたに合うかなぁ。」と差し出されたのが帽子です。 実は今朝、先生のご自宅に伺った時、 勧められた座布団がとても気になりました。 「もしかしてこれは酒袋?」酒を仕込む時に使う布で、 年月を経るほどにとても良い色に自然に染まるのです。 その酒袋を使った座布団でした。 「あんた、この良さが分かるのかい?」 「はい、実は酒袋で帽子を作ることができればと、 ずっと探しているのですが。」 「そうかい。酒袋の帽子は幾つも持っているから、 何なら差し上げましょうか?」 こんな会話をしていたのですが、まさかまさか。 「これは随分前に買ったものだけれど、私の頭に合わなくてね。 あなたに合うならどうぞ。」 まるで測ったかのように私にぴったりでした。 濃茶色にまで染まった悠然とした帽子です。 ありがたく頂戴し、先生が去ったあと思わずバンザイ! 今回、息子が産まれたことが最大の収穫であることは 間違いないですが、 その次に、先生との素晴らしいご縁をいただいたこと、 本当にありがたいです。 この帽子、私にとっての「ワンピース」の麦わら帽子です。 大事に使って、使い古すことにします。 吉村先生との散歩 ![]() |
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