もりのいえ 山暮らし日記

・・・・・岐阜の山里での田舎暮らし。自然の中で、自然に学び、そして真剣に生きたいと願うmasanの日々の想い。

記憶力

私には記憶力というものがありません。
いや別に、記憶が無いと言っているわけではありませんよ。
せっかく覚えたことをすぐに忘れてしまうのです。
その能力たるもの、大したものです。

学生の頃、友人に、一度文章を読んだだけで覚えてしまうヤツがいて、
心底羨ましかったです。
私なんて、コツコツと繰り返して同じ呪文を重ねながらやっとの思いで覚えるのに、
そいつといったら、試験直前にやってきて、「どこを覚えたらええんや?」と聞いて、
しばらくテキストを眺めていて、「よし、覚えた!」と言ってまた遊びにいくんです。
その時の私は、まるでウサギに抜かれた亀の心境です。

それでも、苦労して覚えた知識が身につけばいいんだけど、
悲しいかな、試験が終わった瞬間に全て忘れてます。
例えて言うとですね、浴槽に洗面器で一杯ずつ水を貯めて、
やっと満タンになったところで、
いきなり栓が抜けて枯れてしまったような気分ですかね。

何でそんな話題を出すかというと、
今、ISO14000シリーズの規格文というのを覚えようとしているのです。
このような文を丸暗記しようとするのは、
中学に入ったばかりの時に日本国憲法前文を丸暗記させられた時と、
夏休みの宿題で百人一首を丸暗記させられた時以来ですかね。
今やどちらも見事に忘れていますが。
要は今回の規格文を覚えるのに苦労しているということを言いたいだけなんですけど・・・。

とにかく、私の忘れる能力は大したものです。
自分で言うのもなんですが、今まで波乱万丈の人生を歩んできました。
これまでに得た知識や経験を全て覚えていたら、
相当大した人物になっていただろうと思うのに、見事にほとんど忘れています。
わずかに残った知識をしまっている引き出しだけはたくさん貯まってきましたが、
その引き出しをいざ開けようとすると、中身は空っぽなんてことはザラです。
私の胃腸もそうなんですが、何て消化しない頭なんだろうとつくづく呆れてしまいます。

きっとこれは性分なんだろうな。
あまり過去のことに構うなという天の声でもあるんだろう。
少なくともこの性分のおかげで得たテクは、
何でもメモを取る癖がついたことです。
メモでも取っておかないと、あとでまるで覚えていないから。
自分の記憶力を信用していない証でもあるのですが、これも怪我の功名というべきか。
ごちゃごちゃ言ってますが、要は早くISO規格文を覚えればいいんですよね。
はい。




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淀屋橋

今日、職場上司のA氏と共に、
地下鉄御堂筋線をなんばから梅田まで移動していた時のことです。
扉の近くでポソポソと仕事の打合せをしておりましたら、
前の席に座っているおばあさんがニコニコとこちらを見ております。
軽く会釈を返して、その後は無視しておりました。

するとしばらくしておばあさん、いきなりA氏に尋ねました。
「今、淀屋橋を過ぎましたよね?」
きっと降りそびれたのだろうと思い、
「ええ、今、淀屋橋駅でしたよ。」と私が応えたのですが、
おばあさんの意図はそうではなかったようです。

「私ね、この50年間で3回、淀屋橋に飛び込んだんですよ。」と語り始めたのです。
最初は何を言っているのか分からなかったのですが、
どうも長い人生の中で辛い事が多かったらしく、身の上話をし始めました。
「私はもう80になりますけどね、3回飛び込んでね。
だから淀屋橋を通るといつもそれを思い出すんですよ。」
と涙を浮かべ始めました。
どう返していいか分からず、ただ「はぁ、そうですか。」と応えるA氏と私。

梅田で降りる時には涙もおさまり、逆ににっこりと笑って、
「お仕事、頑張って下さいね。」と励ましてくれました。
降りてからしばらく黙っているA氏と私。
おもむろにA氏が「あのばあさん、確かに『3回飛び込んだ』って言ったよね?」
「ええ、ホームに飛び込んだんでしょうかね?で、3回助かったと。」
「う〜ん」と言ったきり、また黙るA氏。

私は私で、「50年前に地下鉄があったのか?
ホームじゃなくて、淀屋橋から川に飛び込んだのかな?」
と、他のことを考えてみたりしてました。
でも、さっき調べたら、地下鉄は昭和8年に開通していたから、
ホーム飛び込み説もありえないこともない。
それにあのおばあさんの涙は本物らしかったし、
どちらにしても辛くて飛び込んだことは間違いないようです。

でもあのおばあさん、何で私達に声を掛けたんだろう?
話を聞いてくれるなら、相手は誰でも良かったのかな?
時間が経つにつれて、あの一瞬の出来事がまるで夢の世界だったかのように、
感じられてきました。
今から思えば、あの会話の間、私たちのいるスペースだけフルカラーで、
周りは全部モノクロに写っていました。
おばあさん、暖色系の明るい服装で、輝いておりました。
淀屋橋から梅田までたった一駅の間に、いろんなドラマを観た気がしました。
あるいはあのおばあさん、妖精だったのかな?



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歯医者考

今、歯医者に通っています。引越しをはさんで足掛け一年半かな。
いきなりですが、歯医者ってつくづく儲かる商売だなと思います。
医者ってみんなそうかもしれないけど。
特に歯科って治療が目の前(下?)で行われているから、
そしてその直後に精算するから、
「これでこいついくら売り上げたな。」というのがすぐに分かりますよね。

昨日も、今まで治療していたところと違う歯がうずきだしたものだから、
先生大喜びで、「治療中の歯は落ち着いていますので、
今日はうずく方をやりましょう。」とか言って、
ちょいちょいといじって薬塗ってものの5分で終わって、帰りに薬もらって1750円。
私は保険3割負担だから、これって5分で6000円の売り上げ?時給72000円かい?
今かかっている先生はとても丁寧で親切で、
腕もそこそこ良くて気に入っているからいいけど、そうでなかったら納得いかないかも。

私ね、歯医者ではいろいろドラマあります。
最近では、去年丹波篠山にいた頃の話ですが、坊主頭でジャージ上下で初診に行ったら、
そこの先生、私を見るなり「この歯はうちでは治療できないので、お引取りください。」
と治療拒否されてしまいました。
こんなの初めてです。治療の前にレントゲン撮影もしていましたが、
「お代は一切いただきません。お引取りください。」の一点張り!
客を見た目で判断するなよと思いましたが、
そんな歯医者に続けて通う気もしなかったので、速攻帰りました。

で、その直後にスーツに着替えて別の歯医者に行ったところ、
そこが服装を見て判断したのかどうかは知りませんが、
今度はとても丁寧に応対してくれました。
他にもいろいろ逸話はあるけど、それは後日談として。
私の高校同期で、今は歯医者になっているやつがいます。
昔一緒に遊んでいたやつが歯医者になっていることを思うに、
大体高校三年のまだ世間も知らない時に進路を決めたことで、
私は坊主頭で田舎暮らし、あいつは歯医者ってくらい道が分かれるわけです。
もちろん私は自分の人生を後悔していませんし、
歯医者になりたかったなんても思いません。
ただ、知り合いに歯医者がいるだけで、今、目の前の歯医者を見ても、
「こいつもあいつと同じなんだな。」と妙に身近というか、
軽く考えてしまうところがあります。
ご免ね、今診てもらっているT先生。

ところで、その同期の歯医者、一度一緒にワインバーで飲んだことがあります。
その頃私はワインに夢中だったので、手頃な値段でおいしいワインを注文して、
満足していたのですが、そいつが一言、
「ワインはドンペリしか知らん。それもいつも接待やから払ったことがない。」だと。
お前ねぇ、もう少しものの有難みを知れよ!と真剣に感じました。
大体ドンペリはシャンパンであって、厳密にはワインとは違うぞ!
それにボトルを振ってから注ぐなよ!
接待で頭下げながらそいつにドンペリ注いでいる
医療機器メーカーの営業マンの姿が目に浮かびました。
そんなこともあって、こと歯医者に関してはつい色眼鏡で見てしまう私です。
真面目に仕事している歯医者さん、ご免ね。
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道具が揃う喜び

今朝はチェーンソーのメンテから始めました。
最近、新しい刃に替えたのに、もう刃こぼれして切れなくなっていたのです。
タケオさんから教えてもらったコツをイメージしながら、丁寧に研ぎます。
ゴミもたっぷりついていたので、分解して一つ一つ落としていきます。
1時間半かけてメンテし、組み立て直して、さて試し切りしてみます。
「ブゥォン」とひと切りで丸太が落ち、スターウォーズの剣なみの切れ味。
良かった良かった。これで精神的にもゆとりができました。
これからはマメにメンテしよう。

お次はタイヤ交換に行き、その帰りにホームセンターに寄りました。
実はこれが今日のメインイベント。
これまで道具部屋を作って、今まで持っていた道具類を整理していたのですが、
その肝心の道具がどれも日曜大工並みのものばかりでして、
本格的な大工作業をするには不十分だったのです。

やっぱり道具あっての作業です。
今までは何とか家庭用でごまかしたり、
必要な時はいちいちタケオさんから借りていましたが、
これからは最低限必要なまともな道具を少しずつ揃えていこう!
ということで、今日はその買出しに行ったというわけです。

こういうのはワクワクしますね。道具を揃える喜びです。
今日は時間も十分に取って、各コーナーをゆっくりと見て回りました。
そして買ったのは、インパクトドライバー(電動ドライバー)、
ボルトクリッパ(ワイヤー等を切るでかいやつ)、
パイプレンチ(水道管のメンテ等に使うでかいやつ)、
はんだごて、大工用のこぎり等。
草刈機用の刃も少しいいのを買いました。
コンプレッサーも欲しかったけど、今日は車に乗らないから次の機会に。

いやぁ、これだけでも買うと気分爽快!前から欲しかったものばかりでしたから。
決してこれは無駄遣いじゃありません。この先ずっと使うものですからね。
言わば財産ですからね。(とそれとなくカミさんにもアピール)

帰宅して早速ボルトクリッパを使って台所用品を改善しました。
よしよし、やっぱり道具あっての作業だ。
今日の作業の最後は、山に残してある丸太運びです。
昨日はイッちゃんが手伝ってくれましたが、今日は一人で。
少し長い丸太をチェーンソーで切りますが、まぁ見事に切れること!
やっぱり道具だな。(しつこい)
一人で積み込みと下ろす作業は結構大変でしたが、何とか終わり、
やれやれ、今日も一日が終わりました。
と思いきや、今夜は村の常会の日でした。
ということで、これから出かけます。では。
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今日は休日気分

今日はカミさんの友人であるイッちゃんファミリーが遊びに来てくれました。
イッちゃんとケイちゃん夫婦は、共にその昔、
カミさんが働いていた山小屋で同僚だったという、山小屋友達です。
お子さんのコユリちゃん(1歳)も一緒に、カミさんにとっても2年ぶりの再会でした。

二人とも世界中をいろいろ周ってきて、今は御嶽山の山小屋のご主人という、
とても活動的でユニークな経歴の持ち主ですが、
会ってみるととても素朴で優しい笑顔の二人でした。コユリちゃんもかわいい。

しばしの談笑と昼食の後、イッちゃんにはひと仕事お願いしました。
昨日、タケオさんと切った木がまだ車の中にあったので、
それを運び出す作業と、山にまだ残している分があったので、
それを運ぶ作業を手伝ってもらったのです。
初対面でいきなり肉体労働させて申し訳なかったですが、
気持ちよくやってくれ、とても助かりました。

また、来年の私達の年賀状に使う写真も撮ってくれました。
さすが山の写真など綺麗に撮るだけあって、良いものができました。
これでようやく年賀状づくりも一歩前進です。
彼らは冬は小坂町に住んでいるということで、
割と近くなので良いお付き合いをしたいです。これからもヨロシク!

ところで話しは一変しますが、子供をあやす時に皆はどんな歌を歌うんだろう。
私は以前書いたようにマンガの主題歌なども歌いますが、
普通に童謡や子守唄もうたいます。
でも、私が歌って、カミさんが絶対に歌わない曲もあります。
そのひとつが「かごめかごめ」です。

かごめかごめ 
かごのなかのとりは
いついつでやる
夜明けの晩に
つるとかめがすべった
後ろの正面だあれ

この歌詞の一つ一つが不気味だと言って、カミさんは歌いません。
確かに変な歌詞です。
いつかTVで、「徳川埋蔵金のありかを示した歌だ」という特番がありましたが、
あれはその後どうなったのでしょうか?
ということで、ちょっと調べてみたら、ものすごく奥が深くて参ってしまいました。

一番多かったのは「流産説」。
他に、「口寄せ(宗教儀式)説」「遊郭説」「斬首説」。
変わったところで、「ソロモン財宝説」などなど。
時代の変化で歌詞が変わったとか、この歌を卒論のテーマにしている人とか、
まぁなんといろんな人が関わっていること!
その一つ一つをここで紹介する暇はないので割愛しますが、
全体的にあまり目出度い意味の歌でないらしいことは分かります。
カミさんの直感は正しかったか。

それにしても、童謡って変な歌詞というか、怖い歌詞が多いですよね。
その辺のくだりは、先日紹介した「日本流」という本でも解説してました。
これもここで紹介するには長くなりすぎるので割愛しますが、
何で子供に聞かせるのにもうちょっと気のきいた歌を作曲してくれなかったのかと、
少々恨めしくもなります。

そんなこともあってか、最近カミさんはできあいの歌よりも、
自作の歌をよく歌ってます。
お風呂に入れる時の歌とか、マッサージをしながら歌う歌とか、
傍で聞いていると、最初はこちらが気恥ずかしくなりますが、
最近はだんだん慣れてきて、この方が悪気がなくて愛情がこもっていて
これで良いのかもと思えるようになってきました。
そんなわけで、最近は私が風呂に入れる時も、
「悠太はおさかなさ〜ん、ゆらゆ〜ら♪」などと、カミさんの真似をしておる次第です。
まぁお幸せに過ごしております。特に今日はそんな日でした。
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いろいろあって、いろいろ考えます-2

(つづき)

吉村先生の電話の直後、今度はお隣のタケオさんからの電話です。
「今日は家におるんかい?」
「はい、おりますけど?」
「じゃぁ、すぐに山に登ってこないか?」
それを聞いて思わず、「え、シシ(猪)ですか?」と返答してしまいました。
この初秋にも二人でシシを追って山中を歩き回ったことがあったので、
今回も掛かったのか?とつい考えてしまったのです。

「うんにゃ、木だ。薪用の木が出るから、いるなら取りにおいで。」ということ。
少々拍子抜けしながらも、すぐにチェーンソーとナタを持って馳せ参じます。
すると前回並みの傾斜地でタケオさん、樹を切り倒しておりました。
私はてっきり倒れた樹の枝を落としていただくのかと思っていたら、
「その脇の樹も倒せ。」との指示です。

参ったなぁ、つい数日前はチェーンソーの調子は良かったのですが、
不精をしてメンテしていなかったのです。
今週末にやろうとしていたんだけど、
やっぱり道具はその日のうちにメンテするもんですね。
それでも何とか一本目はスムーズに切れ、綺麗に倒れてくれました。
その後もタケオさんから次々に指示が出ます。
直径40〜50cmほどのモミの樹を1mごとに丸太切りしたり、
枝を落とした木を崖から道路に投げ込んだりしていると、もう汗だくです。
ようやく作業が終わり、正直言ってヘロヘロでした。今日は肉体作業はもう上がりです。
でもおかげでまた薪材が増え、来年の初夏くらいまではもつかも。

さて家に帰り、一息ついて、ついつぶやいている自分がおりました。
「吉村先生、私もよくわかりません。
今朝一番には切断されたミミズを見て申し訳ないとか憐れだとか言いながら、
その舌の乾かぬうちに『シシが掛かったか!』と気持ちが昂ぶり、
植林だとは言いながらも、樹を切り倒している私です。
結局、私は自然というものを自分にとって都合良く利用しているだけです。
こんなことで、『自然の中で、自然に学び、自然体で生きる』なんて言えるんでしょうか?」
この課題の答えは簡単に出そうにありません。

午後は前からやろうとしていた「柿酢搾り」です。
前回仕込んだ柿酢、随分と良い香りがするようになったので、
もうビンに移そうかということになりました。
確か5〜6個の柿だったかと思いますが、そこから250ccの酢ができました。
10/8に仕込んだ時
CIMG0286-2.jpg

今日、搾る前
CIMG0011-2.jpg

しっかり酸っぱくて、全く嫌味が無く、後味が良いです。完璧!
そこで早速第二弾、先日いただいた完熟渋柿を使うことにしました。
今回は大き目の海苔ビンに、約30個分です。
写真の様にヘタを取って切って、ビンに詰めただけ。
そして布をかぶせて虫が入らないようにして冷暗所におきます。
これからは酢づくりも病み付きになりそうです。

早速第二弾の仕込み
CIMG0012-2.jpg

そんなこんなで本当にいろいろあり、考えてしまう日でした。
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いろいろあって、いろいろ考えます-1

今朝は馬糞がえしをしていました。
我が家のすぐそばに「木曽馬牧場」というのがあります。
そこには年老いた木曽馬が一頭だけ放し飼いにされ、余生を送っています。
その馬の糞を軽トラ一杯分ほどこの春にいただき、畑の一角に積み上げておりました。
カミさん曰く、年に何度かひっくり返すことで空気が入って良い堆肥になるのだとか。
ちょうど場所を移動させたいところでもあったので、3mほど横にずらすことにしました。

スコップで一杯ずつ移していきますが、かなり単調で地味な作業です。
と、よく見るとミミズ君たちがわらわらと出てきました。
せっかく寝ていたのを起こされて大わらわしていますが、
中には私のスコップで身体を引きちぎられてしまったものもおります。
「ご免ね、ご免ね。君らは身体の半分以上が残っていたら元に戻るらしいから、
頑張って身体を再生するんだよ。」と唱えているうちに、
子供の頃聞いた、とても怖い話を思い出してしまいました。

それは実話です。
私が幼い頃、あるおじさんが我が家にやってきました。
おじさん、顔面蒼白です。「今日、ものすごいものを見てしもうた!」
聞けば、次のような話でした。
おじさんが車で運転していてある交差点に来た時のこと。
その直前に交通事故があったらしく、ふと目に入ったのが、
道路から上半身が生えた人でした。
その人、トラックの運転手だったらしく、
脇で止まっていたトラックには大きな金属のパイプが荷台に載っていたそうです。
でもそのパイプ、実は荷台からずれていました。
運転手が急ブレーキをかけた時に、「運動量保存の法則」っていうんですか、
荷台のパイプが止まらずに運転席を直撃し、
そのまま運転席を切り取ってしまったのでした。
つまり、運転手の下半身を残したまま、上半身だけを吹き飛ばしたということです。

そのおじさんが見た時には、上半身の運転手さんがまだ生きていて、
「助けてくれ〜!」と叫んでいたそうです。
おじさんの話しぶりからしてとてもつくり話とは思えず、
強烈な印象が私の幼い記憶の底にあったのですが、
目の前でもがいているミミズ君たちを見て、つい記憶がよみがえり、
イメージが重なってしまいました。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」
その運転手さんの分も合わせて唱えながら作業します。

すると、カミさんが「電話だよ〜。」と知らせてくれました。
場面が切り替わってほっとして電話に出ると、何と吉村医院の吉村先生です。
「お久しぶりです。どうしました?」
「いやぁ、禅師様はご機嫌いかがですかな?」と吉村先生。
先生は私のことを禅師様とちゃかしておっしゃるのです。
ちなみに私はどの宗教にも帰依しておりませんが。
「はい、今は畑で馬糞がえしをしておりました。」
それまでの気分を隠して明るく応えると、
「そうかそうか、そりゃお仕事中失礼しました。
 実はね、最近いろいろ仏法書を読んでいてもますます分からんようになってね、
そんなことを考えているうちに、急に貴方の声を聞きたくなったんですよ。」
ありがたいことです。今すぐにでも飛んで行きたい気持ちになりました。
先生の方も会いたいらしく、
「いつかこの近くに来られることがあったら、是非立ち寄ってください。」
と言ってくださり、電話を切られました。
(つづく)
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やっぱり着物っていいなぁ。

着物の雑誌を買ってきました。題して『男のきもの着こなし入門』。
その名の通り、全体的な知識と着付けについて初心者に分かりやすく紹介しています。
着た後で迷う「たたみ方」が載っているのも気に入りました。
やっぱり着物っていいなぁ。もう少し暮らしが落ち着いたら着てみよう。

でもね、読んでて笑ったのは「コーディネートを楽しむ」コーナー。
何とか今風に着てもらおうということなんでしょうが、かなり無理があります。
写真を載せられないのが残念だけど、タイトルと雰囲気を一部紹介しますと、

「大胆なタンクトップでアーティスティックに」
男性モデルが浴衣の片肌出して、真っ赤なタンクトップのぞかせてます。

「パーティーではタキシード代わりにも」
服飾評論家・石津祥介さんがタキシードのジャケットの代わりに着物を羽織って、
ワイングラス片手に決めてます。

「ダウンジャケット代わりに半纏を」
若者がGパン、タートルネックにハンテンを合わせてますが、
こんなの地方の学生は普通に着ているようにも思います。

「同系色のシャツを合わせてお洒落に」
浴衣の下にワイシャツ着てます。

着物を普及させたい気持ちは分かるけど、私は正統派でいいと思うんだけどなぁ。
その点、女性誌の方にはしっかりした雑誌があります。
最近特に感心しているのは『和楽(わらく)』。
着物専門誌じゃないけど、毎号着物も紹介してます。12月号は着物特集。
定期購読中心らしいですが、大きな書店ではバックナンバーがあります。
どれもビニールかかっているから、買わないと中を見られませんが。
この雑誌、編集方針、記事の切り口、写真の品質、どれをとっても正統派で上等です。
このレベルで1300円は安いと思います。
今回、仕事で和風系の写真をいろいろ探しましたが、
結局辿り着いたのがこの雑誌と、外国人向けのJAPAN紹介ハードカバーでした。
職場の同僚とも「これ、いいよね!」としばし感心しておりました。

話しがずれましたが、おとこの着物雑誌です。
ずっと読み進んでおりましたら、やっぱり出てきました!褌(ふんどし)!
締め方も紹介していて、六尺褌の締め方はかっこいいですな。
いつか是非締めてみたいです。
褌専門店や専門書『男の粋!褌ものがたり』というのもあるらしい。
奥が深そうです。
でもまぁ、ごちゃごちゃ言わずにまずは手持ちの着物を羽織ってみましょうか。
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年賀状

気がつけば年賀状の季節がきておりました。
最近はパソコンで宛名を印刷するのは世間では普通になりましたね。
しかも楷書で印刷してるのもあり、
本当に筆で書いてあるのかと間違うくらいの高精度です。
でも、これは私の勝手な解釈なんですが、
私は手紙やはがき類の宛名は手書きにしています。
そして一言でもコメントを書き添えることにしています。
一時期、メールで送ったこともあったけど、メールアドレスしか分からない人以外は、
今年は全て手書きにしようかと考えています。

最近いただく年賀状で、表も裏も全て印刷でというのも増えてきて、
送っていただいてこういうこと言うのもなんですが、
正直言ってあまり気持ちが昂ぶらないです。
「あぁ今年もこの人から来たか。」くらいです。
でも何か一言手書きで添えてくれると、それだけで心がほっと安らぎます。
「今頃どうしてるかな?」「元気だろうか?」という風に、
その人のことに想いが募ります。

だから、相手がどう思ってくれているのかは分からないけれど、
年賀状を書く時は、せめて一瞬でも(ホントその瞬間だけなんだけど)
その人のことを想う時間を持ちたいと願い、
マジックであろうが、悪筆だろうが、宛名とコメントを手書きします。
でも言うは易し、行うは難しです。送る先が400件ほどあるのです。
今までいろんな仕事を転々としてきたおかげもあり、
仕事の先々で少しずつ知人が増え、気がつけば多くの人に送ることになりました。
ただし、やはり付き合いの程度はまちまちなので、
どの程度のお付き合いの方まで送るかというのは毎回思案するところです。
私は「迷ったら送る」ことにしています。送って失礼はないから。

その点、カミさんは私と違い、本当に送りたい人だけに絞り、
一枚一枚丁寧に、小さい文字でビッシリと埋めて送ります。
もちろんとても時間がかかる。でももらった人は本当に嬉しいだろうな。
かくいう私も、カミさんと付き合う前、陶芸工房のただの主と客だった頃、
色鉛筆で書いた自画像と、近況報告と、その時期少し悩んでいたのか
揺れる気持ちを切々と書き添えた年賀状をカミさんからもらった時、
とても感心したのを覚えています。
その年賀状は今でも大切に保管しており、たまに取り出して読んでいると、
カミさんは「いつまで読んでるの!」と照れます。

とてもここまではできないけれど、せめて一瞬だけでもね、想いをはせたい。
少々意固地になっているところもありますが・・・。
それともう一つ意地になっているのは、元旦に着くようにすること。
昔お世話になった人の指導を今も続けているのですが、これも結構ハードルが高い。
そんなわけで、これから年末にかけて年賀状づくりに大わらわです。
今年は知らせたいこと満載だからなぁ。どうまとめようか?
できるだけ心に余裕を持って、想いを込めて送りたいものです。
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時間管理が大変だぁ

昨日もちらっと書きましたが、最近少しずつ仕事量が増える傾向にあります。
最近までは大阪での仕事が中心でした。
あと、香川と島根の仕事がたまに入る程度でした。
それが、これからは岡山や神戸、そして京都の仕事も入りそうです。
それでも毎週フルに動くとしたら何とかやりこなせそうな仕事量ですが、
私は「仕事は週の半分」と決めているので、時間配分が大変です。
でないと、肝心の田舎暮らしのペースが乱されますから。
そこで時間管理をどうするか、しばらくの間はやりくりに苦心することになりそうです。

ところで、来週、岡山に行くことになりました。
この機会に、ブログを読んでくれている人達とも会えたらなんて考えましたが、
どうも今回はスケジュールがきつくて無理そうです。
また別の機会にお会いしたいものです。こういうの、オフ会って言うんですか?

また、今日は大阪の会社の社長さんから「ホームページを作りたい」との依頼があり、
お話を伺いに行きました。
仕事としてホームページを作ったことはありませんが、
「やったことがないので無理です」と言うのも癪で、つい受けてしまいました。
こうやって仕事の領域が広がるのはありがたいことですが、
きちんとカタチに残さなきゃいかないので、責任も大きいです。

それにしても、つくづく自分の暮らしが面白いなと思うのは、
週の半分は知的な仕事に身を置かせてもらい、
残りの時間は田舎で思いっきり肉体仕事をしています。
ホント人生を二倍楽しませてもらっているなと感じます。
ありがたいことです。
ということで、今日はお酒が入っていることもあり、
とりとめもないお話で失礼しました。
おやすみなさい。

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落ち着け、落ち着け!

ここ数年、冬になってから仕事が忙しくなる傾向があります。
昨冬なんて大晦日から元旦二日まで、島根に出張してました。
今年の一月二月は週に6〜7日働いてました。肺炎になりかけたけど。
この冬も最近になってゾロリと仕事が増えてきて、「カルクヤバイ」状況です。
しかも、家では最低限の暮らしの準備はできたものの、
改めてThings to Doを書き出すと、すぐにすべきものが40項目もあります。
でも最近は日が暮れるのが早く、
悠太の風呂に入れる関係で夕方早く作業を切り上げたりして、
一日を振り返ると大して何もこなせず、実はアセアセの気分でした。
要は11月にして早くも師走モードだったんですね。

今日も午後から仕事に入る関係で、家仕事は午前中しかないから、
朝は5時に起きて、日が昇りかけたころから家の周りの草刈りしたり、
日陰を作って気になっていた樹を切ったりしておりましたら、
お隣のタケオさんが出てきて、「朝早くから何やってんだ?」と怪訝な顔。

どうも「やるべきこと」に追われているなという気がしてきて、
今日の午後、改めてThings to Doを振り返りました。
そしてその中で、「やっぱりどうしても年内にやっておくべきこと」
「年が明けても冬の間にしておけば良いこと」
「春になってからでも遅くはないこと」に振り分けて、
ともかく年内のことを10項目程度に抑えて気持ちを落ち着かせ、
その上で、今後重点的に意識すべきことを二つに絞りました。

それは「年賀状」と「ISO」です。
年賀状については別の機会で書きます。今日のネタはISO。
こいつは仕事で関係する人はよくご存知ですが、知らない人はまるで知らない世界です。
一般に、9000シリーズ(品質マネジメントに関するもの)と、
14000シリーズ(環境マネジメントに関するもの)が有名です。
私は14000シリーズは昨秋、9000シリーズは今秋に審査員補の資格を取りました。
(この資格を取るのは語るも涙、聞くも涙でしたが、今ははしょります。)
企業や行政が経営していく上で、これらISO基準にのっとっていかねばならなくなってます。
その基準に合っているかどうかを審査するのが審査員です。
私はまだ見習いの身分ですが、一応「審査員」の一員ということになってます。

でもね、試験に受かって登録はされたものの、まだ実績はありません。
目標!来春から実質的な活動を開始しようと目論んでおりますが、
資格を取ってからしばらくブランクが空いており、記憶に自信がありません。
こんなこと、審査員たるものが書いてていいのか?って気がしますけど、
やっぱり普段から使い慣れていないとなかなか身につかないものです。

今日、久しぶりに規格書なるものに目を通しました。
(本当はもっと早めに読もうとしていたんだけど、他の本に逃げておりました。)
案の定、言葉が頭に入ってこない。もちろん言葉の意味は分かるんですけどね。
何と言うか、言葉がスッと入ってこないんです。
大体、専門用語って理解し難いですよね。例えばこういうの分かります?
環境側面:
環境と相互に作用する可能性のある、組織の活動又は製品又はサービスの要素

あと、この言葉の違い、分かります?
修正:  検出された不適合を除去するための処置
是正措置:検出された不適合の原因を除去するための処置

こんな言葉をまずは覚えなければなりません。そして使いこなせなければなりません。
そんなことを考え始めると、だんだん焦り始めました。

いやいや、でも待てよ。私の人生の幸せってこんなことに左右されるものなのか?
もちろん資格で食っていくことは大切ですが、
たかがこれくらいのことで気持ちが揺らぐとは何事じゃ!
先日読んだ「東京タワー〜」で、家族の愛があれば一番と再認識したのは誰じゃ!
と自分を叱咤激励しながら、何とか気持ちを維持しております。
まだ今年は6週間あります。これからいろいろこなすぞと、
改めて改めて気を引き締める夜であります。




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冬支度ほぼ完了!

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いきなり湯沸かし器というのも何ですが、
ついに我が家に湯がやってきました。
風呂はありましたが、それは薪で沸かすやつです。
台所はまだ冷水のままだったのです。
氷点下の朝でも冷水で食事の支度や片づけをしていたカミさん、よくぞ今まで頑張った!
ボタンを押すと湯が出る感激!文明開化がやってきた気分ですな。

CIMG0576-2.jpg

お次はこいつ。丸太をチェーンソーで切る時に便利なヤツです。
でも、チェーンソーを使い出して10年にもなるというのに、
今までこういうのを使っていませんでした。
大抵、その場にある丸太に載せて切ってたんですね。
でも今日は一発奮起。初めてお手製を作りました。
で、チェーンソーの刃も新調してこいつを使ってみると、楽に切れるわ!

実は昨日、ほだ木と一緒に薪用にモミの樹もいただいていたのですが、
こいつはもともと柔らかいこともあってスイスイ切れる。
昨日のタケオさんの姿の再現です。
何でこんな楽な装置、今まで使ってなかったんだろう?
随分時間をロスした気もしますが、昨日のタケオさんの台詞を思い出します。

私が丸太切りにもたもたしているのに、タケオさんがスイスイこなしているのを見て、
「流石ですねぇ。」と素直な感想を述べると、タケオさん一言、
「そりゃぁ年季が違うわな。今までチェーンソー20台使ったぞ。」
重いです、その言葉。私はまだ2台目です。その差歴然。
これから経験を積んでいくんですね。

さて、そんな訳で今日の薪作りは快調のうちに終わりました。
ようやく「薪」らしい風情。
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まだこいつらは生木ですが、一番日当たりの良い所に置いているので、
来春には使えるでしょう。
これでようやくひと冬過ごせそうな気がしてきました。
まだ完全ではないですが、冬支度ほぼ完成です。

揃ってきた薪たち
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きのこ栽培始め

きのこ栽培を始めようとすると、まずは「ほだ木」の確保です。
きのこが出てくる土台の木ですね。
きのこの種類によって合う樹木は違いますが、
一般によく作られるシイタケにはナラ、コナラあたりがベストの相性でしょうか。
ただこれらの木は、私達の住む地域では数がありません。
周りがほとんど針葉樹ですから。

それに、八ヶ岳に暮らしていた頃は周りは国定公園でしたので、
いわば「山はみんなのもの」でした。
だからと言って自由に取ってきていいという訳ではないですが、割と自由でした。
それがこの辺りではどこを向いても「人の山」です。つまり勝手はできない。
そこで、お隣のタケオさんに相談に行きました。
すると、「じゃぁ、俺が管理している山のを持っていけ。」と優しいお言葉。
今日、早速タケオさんに連れられて、ほだ木集めの開始です。

お互いの車で山道を進みます。結構傾斜のあるところまでいったところで停車。
さてナラを目指して山を進みますが、やっぱりまだ針葉樹が多い。
それでも何本かありました。いや倒れていました。
数日前に私がお願いした直後に、タケオさん、前もって倒しておいてくれていたのです。
ありがたや。
早速手分けしてお互いのチェーンソーで1mずつに切っていきますが、
さて難儀な点が二つ。
一つ目は、以前のブログにも書いた通り、私は刃を研ぐのがヘタなので、
なかなか切れないのです。
でもね、これでも今朝頑張ってそこそこ切れるようにはなったんですよ。
それでもタケオさんの動きを見ていると全然違う。
まるでケーキカットしているみたいに「スーッ」と丸太を切っていきます。

二つ目の難儀は足場が悪いことです。40度くらいある傾斜でこの作業をしているのです。
しかも足元は他の倒木やら、葉のついた枝がわらわらあって、よく滑ります。
いつも平地で切っている私にとって、まず足の置き場を見つけるのに苦労しました。
きっと、ゴルフの練習場ばかりに通っている人がコースに出たらこんな感じなんでしょうね。
とにかく一つ切るのにもたもたしているもんだから、
とてもタケオさんのペースについていけない。
そうこうするうちにタケオさん、もう一本太いのを倒したりして、
「バキバキバッキーン」と樹が倒れていくのを眺める姿はさすが山師です。

さて、十分にほだ木は確保できましたが、実はこれからが大変でした。
この急傾斜の山中から運び出さなくちゃいけない。
何度も何度もほだ木を放り出しながら移動させていくうちに、小川にさしかかりました。
するとタケオさん、その辺りにある倒木を使って橋を作り始めます。
私も何かしなくちゃと、直径10数cm、長さ4mほどの松の木を肩に担いでいきますが、
いざそいつを前に振り降ろした時に、木の端が私の股座に入り込み、
しかも私の前の辺りに他の倒木があったものだから、
もう片方の端が地面に着いた時、ちょうどてこの原理で、
私の股座にいた方が持ち上がり、見事に急所にぶち当たるという、
まるでマンガのような不細工な展開に苦笑いというか、しばししゃがみこみ。

そんなこんなして橋も出来上がり、無事車に積み込んで持ち帰りました。
二人で山分けして、私の分は30本。丁度シイタケ菌一瓶くらいの分量ですね。
まずは日当たりの良い場所に置き、このまま冬を越します。
そして早春に菌を打ち込みます。
いよいよ作業が始まりました。楽しみです。

自作の橋を渡るタケオさん。山師です。
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すごい人がいるもんだ

昨日からはまっている本があります。
松岡正剛著『日本流』。
きっかけは仕事でした。
ある新ブランドを立ち上げるのに、
松岡正剛の考え方を機軸にして企画しようということになり、
恥ずかしながら私はこの人のことを全然知らなかったので、
まずは著作を読んでみようと手にしたのです。
そしていきなりのめりこんでしまいました。

いやぁ、すごいのなんのって。
日本が好きで、そして日本を憂えんでいる著者の想いがバシバシ伝わってきます。
著作権の関係があるだろうから、あまり詳しくは書けませんが、
例えばこのような記述があります。

まず、GLAYの『毒ロック』という歌の歌詞を紹介しています。

だいぶ絡廻った身体中のSympathy
ダイブ5秒前
理性強制終了 ラバーソウル原動
Help me god Go to Hell
Help me god Go to Hell

続いて、解説です。
「驚いてはいけない。呆れてもいけない。
この歌詞を数百万人の日本人が夢中になって聞いているのです。
“Hell”が大文字で“god”が小文字になっているなどということは、
かれらはいっこうに気にしていない。
「だいぶ」と「ダイブ」の韻をふませたい、ただそれだけである。
けれども、このような言葉の用法を目くじらたてて叱ることはない。
私はそういう用法の中にひそむ日本を見ておくべきだと思っています。
これは「日本流」なのです。
(中略)
歌詞はヘタクソで、西条八十や野口雨情にはむろん、
阿久悠にもなかにし礼にも阿木燿子にもとうてい及びはしないものの、
そのかわり室町の『閑吟集』や西鶴の連句や宝暦天明の狂歌や川柳には通じている。
そこには二重の意味、多重の意味をこめたいという意図もある。
これはもともと日本人が連歌や俳諧をやりながら「見立て」という趣向を駆使したのですが、
そういうことにもつながって見えるのです。」
とまぁこんな具合です。

この本の書評を覗いてみると、
「この本を読んでいるとたくさんのキーワードが出てくる。
見立て、目利き、超部分などなど。
どれをとっても語るのにたくさんのページが必要となる。
さらに、寄物陳思、不立文字、スモールサイズ感覚、祖霊信仰などが続く。
これだけ並べれば、興味のある人はこの本を手に取るだろう。
そう『日本流』は、日本文化の入門書でもあるわけだ。」
まさにそんな感じです。

上に挙げた事例はほんの、本当にほんの一部。
こういった紹介や解釈がこれでもかとばかりに機関銃のように攻めてきます。
その度に私は「そうだよな!ポンッ!」と手を叩きたくなり、
または「いやぁ、知らなかった!」と感心し、時には大笑いし、
ホント琴線に触れるって感じですね。

それにしてもすごい人っているもんだなぁ。
本屋では現代思想家というところに著作が並んでいましたが、
とにかく知識の引き出しの多さと、それらを自分の中できっちり咀嚼して、
その上で系統立てて持論を述べているところには恐れ入りました。
それに比べると私のブログなんて、と〜ってもシンプルなものです。
もちろん松岡正剛のようになろうと背伸びするつもりもなく、
自分の身の丈にあった今の表現でいいとは思っていますが、
オギャーと生まれた人が大人になった時に、
知識量や理解力や表現力にこれほどのギャップができるのかと、
つくづく感心してしまいます。

ところで、私の今の仕事ですが、
「新ブランドの展開を考える上で、『設え』『もてなし』といった視点で捉え、
それらを表現するために、
余計な装飾を全てそぎ落としたシンプルな日本的なものをイメージできる
文言や写真や絵図やイラストを集める」というものでして、
結構難儀していますが楽しい作業です。
こういう苦労はするだけ自分の身になるものでしょうから、
ありがたいことだとも感じています。
さて今日も山ほどの資料を整理しますか。
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値切る美学

関西人の、特に大阪人の特質で「値切る」というのがありますが、
これは幼い頃からしつけられているように思います。
大阪で育った私にとれば、値札にある金額はまやかしで、
それをいくらで買うかが勝負みたいなところがあります。
ところが上京した頃、秋葉原で値切り交渉に入った時、
「うちはこれでギリギリだから、値切らないよ。」と
店員が店の奥に引っ込んだ時、
文化の違いを感じてしばらく立ち直れなかったことがありました。

でも二年前に丹波篠山に一旦移った時は、
久しぶりに関西の商慣習に触れてとても嬉しかったです。
やっぱり商売は値切り交渉を経て、
ようやく店と客のコミュニケーションが取れるというものですよね。

その最たる経験を久しぶりに体感したのが、この春の引越し作業でした。
その時は3社に声を掛け、見積額を出してもらいました。
まずA社。散々値切った挙句、「ちょっと考えますわ。」と保留し、
すかさずB社へ。続いてC社でも値切って、最安値を引き出してから、
再びA社へ電話。殺し文句で「私はお宅が一番と思うのだけど、
他所がもっと安く言ってきてね。」と誘い出し、より安く交渉。
当初30万円近く言っていたところを、
17万円以下にまで値切って決めました。

このやり取りを見ていたカミさんは、「私には無理。」とサジを投げていましたが、
概ね東日本の人は値切り下手ですね。
関西系の店からすると、「えっ、値切らないの?ラッキー!」てなもんでしょう。

今回、うちの新車の冬用タイヤを買うにしても、関西仕込みが生きました。
今回はホイルも一緒に注文します。
先週から7社にアプローチ。交渉中にいろいろ見えてくる点があります。
・やっぱりブリジストンがいいかな。それも4WDだと商品が決まってくる。
・それも、できればアルミホイルがいいかな?
そんな中で、ある店がトーヨータイヤだけど、最安値をつけました。
早速電話して最終交渉開始です。
「いろいろ当たって、お宅が一番いいかなって思っているのですが、
 ブリジストンの新作で幾らになります?」
店主、迷った挙句に「一本5%アップになります。」
「そうすると、総額60,900円になりますよね。端数取って6万円にしません?」
しばらくの間、店主は絶句していましたが、「いいです。」との返答。
交渉成立!
全く同じ条件で、タイヤマンで79,000円、タイヤ館やイエローハットで74,000円でした。
それを6万円でゲット!上出来です。

でも、実はそれでも満足していません。
先日の新聞広告。
あるディーラーが中古ホイル+中古スタッドレスタイヤの4本セットで、
何と10,240円で売り出していたのです。
その広告を見て早速店に行ったのですが、残念ながらうちの車のサイズに合わず、断念。
それに比べると、新製品とは言え余計にお金が掛かったような気分で、
今後も研究が必要です。
贅沢な悩みかな?

値切るという交渉作業はとっても大事な商習慣だと思います。
例えば、ヨドバシカメラが大阪・梅田にオープンした当初は、
「うちはポイントがつくので、値切りはしません!」と強気だったのですが、
最近は結構融通ききます。
もしかして皆さん、ヨドバシで値札通りに買っていません?
その先最低5%くらいは値切れますよ。ホント。
そして見ていると、値切られた店員が実は嬉しそうにしているんですね。
このやりとりは商習慣の真髄だと思います。
商売とは、顧客とのコミュニケーションで成り立つものですからね。
その点、「値切る」という行為はとても意義あることなのです。
これは美学であり、文化ですよ!
大げさかな?

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うるしかな?

一昨日、柿もぎをしていた時、首すじにチクッとするものを感じました。
私が採っていた柿の樹の下は荒れた茶畑でして、
もう何が生えているんだか分からないグチャグチャ状態でした。
ただ、今までもっとひどい藪の中に入ってもかぶれたことが無かったので、
そんなことを心配することなく、ガンガンに入り込んでいたのです。
でも今から思えば、鮮やかに紅葉していた低木がそこかしこにあったから、
うるしに触れたのかもしれない。

しかもその瞬間、自分がそうなったことの自覚がないものだから、
軍手で首筋をコリコリ掻いて、それでも痛痒いのが直らないから、
「何か変だな」くらいにしか捉えていませんでした。
作業が終わり、その後もいろいろやることに追われていたので痒みも忘れ、
夕方になってカミさんが、「どうしたの、首すじ?」と訊かれて、
鏡を見てびっくり!結構かぶれてます。10×10cmくらいかな。

それでも一昨日の晩は気分的にご機嫌だったためか、
それほど気にはしてなかったのですが、
昨日の朝からかなり痒くなってきました。
カミさんからもらったクリームを塗っても変わらないし、
こりゃ困ったわいとようやく真剣に薬を探し始めましたが、
もともとそういう目にあったことが無いから、常備薬もなし。
ムヒはあったけど、ちょっと違う気もする。

と、目についたのが「馬油」の瓶。
「九州名産 純粋馬油」と書かれたラベルがいやに古めかしい。
いったいいつ買ったんだろう?かすかな記憶を辿れば、少なくとも15年前か?
ま、どうでもいいや、気休めになればと塗ってみたところ、
意外や意外、効果テキメンとまではいかないけれど、
何となく痒みがおさまりました。
あぁ良かった、これで安心と、寝る前にも塗って布団に入ったのですが、
どうも無意識下の私は理性がないらしく、気がつけばボリボリ掻いていて、
それで痒みがよけいにひどくなり、夜中に目が覚めてしまいました。

しかたない、こんな時は「教えて!goo」だと、さっきから調べてますが、
分かったのは、「水をたくさん飲め」と、「薬は3日経たないと効かない」こと。
早速水分補給。
他のHPを調べると、「かぶれた直後ならサラダ油でうるしを拭き取れ」とあったので、
あながち馬油も間違いではなかったかと、今はひたすら塗り込んでます。
本当にうるしかどうかも分からないのでいい加減な対処してますが、
できれば薬を多用しないで直したいものです。
誰か良い治療法をご存じでしたら教えてください。

ところで、馬油ですが、あんまり書きたくないのですが、
カメムシの臭いがします。
う〜ん、やっぱり書くんじゃなかったかな。ますますそんな気がしてきた。
でも本当。あちこちにカメムシがいるような気分になります。
馬油がカメムシ臭いのか? カメムシが馬油の香りがするのか?
どちらかというと後者の方が気分が落ち着くので、
今日のところは強引にそう捉え、再度寝ることにします。
無意識下の私よ、掻くんじゃないよ。
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ちょっとガックリ

昨日新しいブログを書いた後に、すぐコメントが届きました。
「ちょっと休憩しません?」という内容。
昨日はいろいろ動き回ったから、確かにちょっとは休憩した方がいいかと思いつつ、
でもなんでそんなコメントをわざわざ寄せるんだろう、一体誰だ?と覗いてみたら、
「制服○○××、・・・」あほらし。即、削除しました。
アップされたブログにいちいち繋がるようになってるんですかね。

さて気分を変えてといきたいところですが、今日の内容はちょっとサエマセン。
田舎暮らしが長いと、さぞかしチェーンソーや斧の使い方はお上手なんでしょう?
と聞かれることがありますが、私はヘタですね。10年やってるけど。
薪割りしていてもね、狙いを定めたところに斧が落ちることはめったにないです。
たま〜にだけど、斧を振り上げて下ろした時に、空振りして地面に刺さるなんてこともある。
こんな時は思わず周りを見渡してしまう自分が情けないです。

手斧でもそう。薪を支える左手には軍手は欠かせません。
今まで何度左手に手斧をぶつけたかなぁ?軍手が無かったら何本か指が落ちてたかも。
だから最近は小さな薪は何かに寄りかかるように立て、右手だけで振り落としてます。

チェーンソーもひどいもんです。
買ってきたばかりの頃は、それはそれは良く切れ、
まるでスターワォーズの剣みたいに「ブゥォン」と丸