FC2ブログ
2005.11.10 読後感
読みました。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
もともと私は文章を読むのがとても遅く、本自体あまり読まないのですが、
時々マイブームのように読みあさる時があります。
今回もそれにはまったようでして、一気に読みました。

さすがに話題作だけあって、感じ入るところが多かったです。
最後の方は確かに鼻グスグスしてました。
でも、いろんな書評で絶賛されているほどには感動しなかったかなぁ。
何でだろうって考えてみました。

それはリリーさんと私の境遇に似ているところがあるからかもしれない。
私はリリーさんより2歳年上で、ほぼ同世代。そして私も一人っ子です。
本の中でリリーさんが高1の頃が書かれていると、
私はつい自分が高3だった頃のことを思い浮かべ、読み進んでいました。
本のストーリーを追いながら、自分の半生も同時に追体験していたように思います。
すると、良い思い出もあるけど、同時に嫌だったり辛かった事などもよみがえってきて、
何だか胃の出口がキュゥッと締まるような、
舌の裏あたりがじゅわっと酸っぱくなるような気分になり、
本の内容よりもそちらの方に気が向いてしまうような感覚になりました。

リリーさんほど波乱万丈でハチャメチャではないけれど、
私も話題には事欠かない人生を歩んできました。
実際、数年前にある方から「あなたの行き様を本にしませんか?」と誘われ、
原稿の一歩手前の、A4版数十ページの企画書なるものを書いたことがあります。
知人がその企画書を幾つかの出版社に持ち込んでくれましたが、却下されました。
編集者からご丁寧な手紙をいただき、
「あなたの本の企画は面白いけれど、あなたが著名人じゃないから駄目です。」とのこと。
「ようし、では著名人になってやろうじゃないか!」なんて反骨心もないから、
その企画書をベースにネタを切り貼りしてできたのが、私の以前のHPです。

でも今改めて自分の人生についての本なんて書けるかなぁ。
いろんな人にお世話になったけど、同じくらい大勢の人に不義理してきて、
そのほとんどの人がご健在である今、とてもリリーさんのようには書けないですね。
もちろんそういった文章力もないのですが。
ただ、読後、「人生いろいろあったけど、私の両親はまだ健在で、
愛する家族がおり、みんなも私を愛してくれているようで、
こういうのが一番の幸せなんだな。」と改めて感じました。
だから私にとって「この本に感動した」というよりも、
「良い機会をくれたこの本に感謝したい」という気持ちが本音かな。
ありがとうございました。

スポンサーサイト