もりのいえ 山暮らし日記

・・・・・岐阜の山里での田舎暮らし。自然の中で、自然に学び、そして真剣に生きたいと願うmasanの日々の想い。

酒造り欲

年末からどぶろく造りにはまっています。
仕込んで3日でできるというやり方を教わり、
最初に造ったのは、約450mlの瓶に4本分でしたので、約一升です。
続いて第二弾を仕込み、昨日9本分瓶詰めしました。
混ざり気のない味はとても自然で、身体に馴染みます。悪酔いもしません。
市販の日本酒に比べるとアルコール度数も低いし、別の飲み物という気がします。
それでも、これをきっかけに、私の中で日本酒欲がむくむくと再燃してきました。

もともと日本酒は好きでした。教えてくれたのはある酒屋でした。
東京・市ヶ谷にあるその酒屋、「宮内庁御用達」の看板がかかっていましたが、
見た目はまるで普通です。
脇には立ち飲みスペースがあり、入ってみると、そのメニューに驚きました。
久保田や田酒などの銘酒をコップ一杯400円くらいで売っていたのです。
つまみは立ち飲みでよくあるネタでしたが、
私はたいてい店で柿ピーを買って飲んでいました。

やがてお店の人と気心が知れると、店の地下に案内されました。そこでまたビックリ!
確か10℃、5℃、3℃の小部屋があって、
それぞれの酒にあう温度で管理されていたのです。
しかも全国の銘酒がずらりと並んでいました。
その店で順番に飲むうちに日本酒の魅力にはまっていったのが、
今から15年ほど前の話です。
その後、ビールやワインにはまったり、
収入が減ったのでパック酒になったりしておりましたが、
今度は違う欲が出てきました。
「酒を一から造りたい」欲です。

その気分を高めてくれたのはある本です。というか実はマンガです。「夏子の酒」。
蔵元の娘・夏子が、兄の遺志を受け継ぎ、幻の酒米・龍錦をわずかな種籾から増やして、
最高の日本酒造りを目指すというストーリーです。
このマンガ、以前にも読んだことがあって、
その時には単純に幻の酒米がどうやって酒になるのかというのが関心事でした。
でも今回は違います。
酒造りの手法について詳しく描き込まれているページをじっくりと眺めます。
前回では読み飛ばしていた部分ですが、今は一つ一つが染みます。
年末年始にかけて全12巻、読みきってしまいました。
特に大晦日は紅白つけながら酒をちびちび飲み、ゆっくりと読み耽りました。

そして読後感。「自分で米麹作ろう。できれば酒米も育てたい!」
思えば私は「初めから終わりまで、全体を眺める」のが好きです。
陶芸の時もそうでした。陶芸を始めたいけれども、「練りができないと駄目」とか、
「成形だけを学んで焼きは先生に任せる」というスタイルにどうも馴染めなくて、
いきなり窯を置き、成形・乾燥・釉がけ・焼きを始めました。
それが私の陶芸始めでした。
そして分かったのは「私は焼くのが一番合っている。」というものです。
ですから今でも成形はヘタッピですが、焼きは150回以上しました。

今回の酒造りでも同じです。
米作りに始まり、「一麹、二もと、三作り」と言われる仕込みの全てを
覗いてみたい気がむくむくと湧いてきたという訳です。
ただし、今すぐに全てというわけにはいきません。
他にもやるべきこと・やりたいことが山ほどありますので。
でもこの気持ち、ずっと暖めていきます。
今までの経験で、「純粋に望んでおれば、きっとチャンスはやってくる。」
という確信があります。
それまでの間は、今のどぶろく造りをいろいろ試してみようかなと目論んでおります。
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