もりのいえ 山暮らし日記

・・・・・岐阜の山里での田舎暮らし。自然の中で、自然に学び、そして真剣に生きたいと願うmasanの日々の想い。

えべっさんの本性

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昨日の午後、仕事を終えて難波近くにおりましたら、
同僚から「えべっさんに行きませんか?」と誘われました。
そう言えば十日戎の日じゃないか。しかも今宮戎神社はすぐそこです。
ではと、立ち寄りました。

大阪で生まれ育った私にとり、えべっさんは身近な祭りです。
「しょーばいはんじょで、笹持ってこい!」の掛け声が神社を中心にこだまします。
去年買った笹を持っていって、また新しい笹を買うということしか知らないのですが、
子供の頃は家族揃って出掛けるのが楽しみでした。
でも最近行ってなかったので、随分久しぶりです。

道端には、エビス様の張りぼてを付けた縁起モノの熊手や籠を売る店がずらりと並びます。
子供の頃はその縁起モノを欲しいとは思わなかったけれど、店の風景を見るのが好きでした。
歳を食って改めてみると、つい原価を計算してしまう自分がいます。
聞きはしなかったけれど、きっとものすごく高いのだと思います。5万とか10万とか。
でも原価率はきっと1割切っているだろうな。いや5%以下か?

境内に入ると、ただの笹だけを配っていたので、それはもらいました。
でも一旦笹を手に入れると、飾り物を付けたくなるもの。
大抵、みんな3〜4個は付けています。エビス様人形、プラスチックの鯛、
金の米俵、今年の干支・犬の人形とかです。
大きさはまちまちですが、平均して15cmサイズかな。
では何か一つでもと思ったけれど、神社内の店はどれも一律1500円!
高い、高すぎる!3つ買えば4500円じゃないか!こんなの全部百均で揃うぞ!

「いいもん。うちは飾り物を自分で作ってぶら下げるから。」
と気取ってみたものの、周りをみてもそんな笹だけを持つ人は一人もいません。
カバンにはさんで運ぶことにしました。

帰り道、「ちょっと温まっていこうか?」ということになり、屋台奥のテーブルで一息。
お酒の熱燗とおでんを頼んで、さて乾杯。
ところが皆、首を傾げて一言。「この酒、薄くないか?」
「何だか湯が混じってますね。」「お湯割か?」
「やられたね。」
そう、まんまとはまってしまったのです。
でもここでゴネるわけにはいきません。変に騒ぐと怖いお兄さん達がやってきて、
翌朝、大阪南港に浮かぶことになるかもしれない。
「騙された私たちが馬鹿だったんだ。」と黙って湯割りをすすります。

早々に店を出てしばらく行くと、別の店ではワンカップを湯せんして売っていました。
「こういうのを確認してから店を選ぶべきだったな。」と頷きあう私達。
「いい勉強したね。」
そう、えべっさんの「商売繁盛」の掛け声は、神社とテキヤさん達のためにあると、
大人になってやっと分かったのでありました。
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