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2006.01.19 出雲の阿国
過去のブログをご覧になっている方はご存知かと思いますが、
私は「出雲の阿国」に少々肩入れしております。
以前、出雲地方の仕事をさせていただいたこともあり、
「歌舞伎の始祖」と敬われる阿国はもっとメジャーになってもいいのでは、
と常々願っています。

有吉佐和子著の「出雲の阿国」もドキドキしながら読みました。
これはかなり創作したところがあるようにも思え、
私としては話半分で理解していますが、
それでも、戦国時代から江戸時代への変革期に、
ただでさえ庶民の女性が自己主張するのは難しかったであろう時代に、
結果として名を残すほどの存在感を示した阿国という人は、
一体どんな人だったのだろうかと思いを馳せています。

そんなことを考えておりましたら、何とNHKでドラマが始まりました。
毎週金曜日の6週連続ドラマとかで、その名もまんま「出雲の阿国」。
有吉佐和子作をベースにしています。
我が家ではテレビが映らないので親に頼んで録画してもらい、初回分を観てみました。

さて観ての感想ですが、とても微妙です。
正直に言います。菊川玲(阿国)、堺雅人(三九郎)、
その他どのキャストも私のイメージとは離れていました。
私にとって阿国はもっとグラマラスで存在感バリバリのイメージでした。
たとえ踊らなくても、その場にすくっと立っているだけでドキドキする感じ。
三九郎はこんな優しい人じゃない!もっと上昇欲とコンプレックス一杯の人のはず。
ストーリーも何だかはしょっている感じです。

先に原作を読むとこうなっちゃうんですよね。
最近ではハリー・ポッターがそう。どの映画も中途半端に見えてしまいます。
ナウシカだって本当はもっともっと深いメッセージがあるのに。
その昔、確かムツゴロウさんが子供にムーミンのテレビアニメを見せた時、
その子供が「ムーミンはこんなんじゃない!」
と拒絶したという話を聞いたことがあります。

文字よりも明らかに動画の方が情報量が多いのに、
かえってそのことで人の想像力を破壊してしまうことってあるんだな、
と今回もつくづく感じました。
もちろん動画の持つ力は重要です。でもそれだけに頼らず、文字の力、
例えば新聞やブログの存在感もあなどれないぞと再認識です。
いずれにせよ、テレビ版「出雲の阿国」。
乗りかかった船なので、一応最後まで観てみます。
菊川玲さんがどこまで化けてくれるか、一縷(いちる)の望みをかけて。
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