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友人から、「『美味しんぼ』の101巻はmasanが読むといいと思うよ。」
と教えてもらいました。
早速手に入れてみると、これは面白い!
感動すら覚えます。
というのも、今回は『食の安全』がテーマなのです。
美味しんぼ101巻

「『究極のメニュー』をひとまず締めくくる前に、
何かの主題で今までの総括をするべきだと思っていた。
この『食の安全』こそがその主題にふさわしい。」との、
三児のパパになった山岡の、とってつけた様な理屈ですが、
こういう視点をきちんととらえてくれるのは嬉しいです。

ストーリーとしては、中国製食品への疑問から入り、(ギョウザ事件の前です)
「それは安い商品を消費者が求めるからだ」との認識から、
「では国産は安全なのか?」と発展していきます。

そして食品添加物です。
以前、私も紹介した本『食品の裏側』の著者・安部司さんが登場して、
本の内容と同じ展開を見せてくれます。
「消費者は添加物が大好きなんだ。」と断言するところからの解説は、
改めて読んでも新鮮です。

つくづく思うのは、「漫画の力って強いな。」ということ。
とんこつラーメンの汁を作るシーンや、
持ち帰り弁当の周りにずらっと並んだ添加物ボトルを眺めると、
「こりゃこんなものを食っていたら駄目だわ。」と思い知らされます。

いろいろ感じるところがあって、その度に付箋を貼っていったら、
付箋だらけになりました。例えば、
・植物性たんぱく加水分解物(油を抜いた後の大豆などを塩酸で分解したアミノ酸)
 は食品扱いであること。
・一つ一つの添加物については試験をしていても、
 複数の添加物を一度に摂った時のことはあまり実験されていないこと。
・複数の添加物を使えば、表示はあいまいな表現が許されること。
・その調理過程以前に加工されたものの添加物の表示は、
 免除してよいこと(キャリー・オーバー)
などなど。

「どうしてこんなに安いのか、綺麗なのか、便利なのか、日持ちするのか、
消費者が不思議に思わなければならない。」という指摘は、まさにその通りです。
安部さんは特に日本人の心が破壊されていることを危惧しています。

同じく紹介されていた『変わる家族 変わる食卓』の著者・岩村暢子さんは、
日本の家族関係の崩れについて語っています。
親が「葛藤回避」をしてしつけをせず、
子供のご機嫌をとってばかりいることが問題だと指摘しています。

なるほどと思ったのは、「特に父親の子供化が顕著だ」という指摘。
家族のペースに合わせず、自分の好きなものだけを食べたい時に食べるといった行為、
皆さんは心当たりがありませんか?

これは自分のことを棚に上げて書くしかありませんが、
『今時の父親のだらしなさ』は私も常々感じています。
もちろん本人の問題(性格や環境)が一番大きいのでしょうが、
その一因は一世代上の親にもあると思います。
「自分たちが若い頃した苦労を、子供たちにはさせたくない。」
という思いがアダになっているのでは?

そんなことをいろいろと考えさせられる今回の巻、お勧めです。
是非皆さん読んでみてください。
既に「食の安全」について関心ある方は「うんうん」と頷くことが多いでしょうし、
関心のない方も少しは感じ入ってもらえると思います。
そんなきっかけを与えられる漫画というメディアは、やはり強力です。
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