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「民謡の世界にはまっていく」と書いてから、早や7ヶ月が経ってしまいました。
その後、順調に上達してきたかと言うと、さにあらず。
ずっと「迷える子羊」状態が続いています。

初めて参加した練習会でいきなり唄わされた話は書きましたが、
その後、冬の間は練習会がなく、
「若手で集まって練習しようか?」という話もありましたが、
結局一度も開かれずに、自習の日々が続きました。

私の自習は車の中です。
CDをコピーしたiPodから車のラジオにつないで、
ボリューム一杯にしてかけながら合わせて唄うのです。
本物と合わせて歌うと、なんとなくうまく唄えているような気(錯覚)になります。

春先には、踊りの上手な友人のビデオを撮り、
踊りとお囃子の関係を知ろうとしましたが、
「踊り手はお囃子の細かい唄い方まで気にしていない。」と言われ、
また自分の踊りのセンス無さにほとほと呆れ、このアプローチは止めました。

そして再開された練習会に参加。
その時に少し違和感を感じたのです。
「これって練習会なのだろうか?音合わせ会なのではないだろうか?」と。
「はい、次はこの曲」「その次はこれ」という風に、こなしていくだけなのです。

笛と三味線と太鼓と唄いが一緒になって合わせることはとても大切です。
きっと私以外の皆さんは慣れているからそれだけで良いのでしょうが、
初心者の私にとれば、一つ一つの曲についての「指導」をいただきたいところです。

ところが実際には細かい指導はなく、
でも私が加わることでズレが生じているはずなのに、
(明らかにそのような気配を感じます)誰も指摘しません。
一言、「masan、少し早いね。」だけです。

何がどう早いのか?
出だし?節回し?切り方?全体的に?

釈然としない私に追いうちが。
「今年は唄い手が少ないから、masan、頑張ってね!」
ちょっと待ってください!この中途半端な状態で本番に突入せよと言うの?
しかも練習会のある水曜日の夜は、都合が悪いことが多いです。
つまりは自習で上達するしかないのか?

練習会の後、私を誘ったYさんに相談しました。
Yさんは私の気持ちをよく察してくれました。
と言うよりも、Yさんはじめ、最近加わった人々は同じような思いをしていたらしい。

会の歴史についても教えてもらったところ、
30年続くこの会にもいろんな時代があり、
今は「あまり他人のことに干渉しない時代」に入っている様子。
なるほど、それで練習会の時の雰囲気は納得。
でもそれでは私自身は不本意です。

「どうせやるなら正調をマスターしたい!」というのが私の願いです。
でも今のままだと、きっと私は自己流を身につけてしまうだろう。
それってカラオケで好きに唄っているのと同じではないか。
私が何故この会に入ったかというと、伝統文化の継承者に加わりたかったからです。
山菜、薬草、キノコ、漁協、猟友会、獅子舞の笛、・・・
いろんな「地域の語り部」の手段の一つとして身につけたかったからです。

そこで、会の創設者の一人であるMさんに個人指導をお願いすることにしました。
先日、自宅に伺い、初の個人指導をしていただきました。
「この節はこう回すんだよ。」「違うなぁ。」と連発され、
「つまりは私の唄い方は全く違うということですか?」
「う~ん・・・つまりはそうだね。」とあっさり言われてしまい、少々意気消沈。

やっぱりそうだったんだ。まるでなってなかったんだ。
でもこういう指導こそが私が望んでいたスタイルです。
ここで沈んでいては先がありません。
幸い、これからは時間の都合がつきやすくなり、
練習会にも参加できそうなので、ここは頑張って続けるしかないですね。

そして、本場の郡上市にも電話してみました。
6月下旬には、保存会主催で無料練習会があるらしい。
これには是非行ってみよう。
「それ以前に、保存会の練習会を見学することは可能なのでしょうか?」と訊ねました。
「では、保存会の方に相談してみます。」とのこと。返答が楽しみです。

また、歌の中に出てくる、たぶん郡上の地名も訪ねてみたいです。
それぞれの歌詞の意味することや、その世界観を共有したいから。

かつては大御所の故坪井三郎氏に師事したという、加子母「踊飛連(ようひれん)」。
また、郡上での全国大会でも優勝したことがあるという会です。
皇太子の前で披露したこともあったとか。

そんな華々しい歴史を持つ会に入れさせていただいた以上、
恥ずかしくないレベルにまでは自分を高めていきたいものです。
今のままだと、かなり恥ずかしいレベルですからね。
ああ、民謡の奥は深い・・・

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