もりのいえ 山暮らし日記

・・・・・岐阜の山里での田舎暮らし。自然の中で、自然に学び、そして真剣に生きたいと願うmasanの日々の想い。

田植え始まる

普通の感覚だと、「えっ!これから田植えなの?」というところでしょうね。
自然農の田植え時期は一般のものとはかなりずれますし、我流です。
しかも今年はSVOワークショップを行ったこともあり、
予定よりも少し遅れているのですが、ま、何とかなるでしょう。

さて以下の画像は例年同じような図ですが、
田植えの仕方は一般農家の方とは結構違います。
まず、一週間ほど前に、伸び放題だった草を刈っておりました。
その草は刈ったままに置いておくことで、次の雑草の成長を抑えてくれていました。

そして昨日ですが、前回刈った草を取り除き、
改めてヒモ式草刈機で地面すれすれに草を刈ります。
(奥に苗床が見えます。)
1草刈り

次に、一旦取り除いた草と、周りの枯れた草を入れ込みます。
まるで牧場のような風景ですね。
2草を盛る

その草を広げ、地面が見えないようにします。
今年は特に刈り草を増やしました。ライ麦が多いです。
こうすることでマルチになり、次の雑草の成長を抑制するのです。
しかもマルチが水分を含み、保湿作用も兼ねてくれます。
そして最後には肥料になります。
3草を広げる

それにしても、この草の層に稲の苗を植えるなんて、
一般の農家の方には理解し難いでしょうね。
4ここに植える

一方、苗床のコシヒカリは順調に育っています。
5コシヒカリ

一部は既に株分けを始めています。とても順調です。
6株分け

意外だったのは黒米の成長が遅いことです。
でもそんなに心配することもないでしょう。
7黒米

こうしてようやく田植えの準備ができた訳ですが、
はっきり言って、ここまでの作業が結構大変でした。
何とかここまでできたので、後は晴れ間を見ては植えていくだけです。

少しだけ田植えを始めましたが、これまた一風変わっています。
スコップで二方向掘って雑草の根を切ることから始めます。
それは何故か?

というのも、田んぼに先行して育つ草たちにとれば、
後からやってくる「稲の苗」は、外来種な訳です。
そして先行種は既に地下に根を張っています。
だからこのままでは明らかに先行種の方が稲の成長を上回ります。

だから、「ちょっとの間、稲の成長を見守ってね!」と、先行種にお願いをして、
稲が育つスペースの根を切らせていただいているのです。
そして稲の苗を厳かに差込み、「しっかりと育つんだよ!」と念を送りながら、
両手で強くとめます。まさに苗を一本ずつ植えるという感覚です。

また、私たちの田んぼは耕していません。それはミミズを殺したくないからです。
だって土を作ってくれるミミズを殺して、どうして土ができるの?
農薬や肥料をたくさん撒くことで土が健全になるとはとても思えません。
これって、薬やサプリメントを大量に摂取することで
健康を維持しているつもりの人間みたい。

おかげさまで、稲の苗を植えようとしてスコップを入れると、
その度にミミズが出てきます。
当然切ってしまうこともあり、誠に申し訳ないけれど、
「機械で耕すよりもまし。」と割り切らせていただいています。
もちろんミミズ君たちには、
「ごめんね。残った体で、どうか再生しておくれ。」と声掛けをしています。

そうやって今年も田植えのシーズンがやってきました。
今年で3シーズン目ですが、年々焦らなくなってきたように思います。
「米」という作物を得るためではなく、
「生きること」について学ばせていただく儀式のような感じです。
それもまた、よろしいのではないでしょうか?
と、自己満足に浸っておる、我が家の米づくりがいよいよ始まりました。

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