2008.10.11 油田開発!
天ぷら油で車を走らせようとする人たちにとって、
必要不可欠で、避けて通れない道があります。
それは「油田開発」です。

天ぷら油をスーパーで買うと、当然高くつきます。
ではどうするか?
もらってくるしかありません。

その供給先を見つける作業のことを「油田開発」と呼ぶのです。
そして、供給先から提供される廃食油もしくは期限切れの油のことを、
「原油」と呼びます。

私のこれまでの油田は、近所のスーパーだけでした。
それはそれで満足していたけれど、
この先のいろんな展開を考えると、今から油田開発をしておきたいところ。

ちなみに、油田の候補としてどこが考えられるかですが、
①一般家庭
②飲食店などの事業者
③給食センターなどの公共施設
などが挙げられます。

でもね、一般家庭からそんなに廃食油が出るとは見込めません。
揚げ物をする家庭なんて、めっきり減っていると思いますので。
しかもその油は、きっと炒め物などに使われることでしょう。

一般家庭から見込める原油は、
むしろ押入れに仕舞ったままの「期限切れ油」です。
お中元とかでもらったまま、そのままにしておいたやつです。
もしお宅の押入れにそういうのがありましたら、遠慮なく申し出てください。
でもそれは一回出ると、次はなかなかないのですよね・・・

ということで、次なる油田を目指して、広報活動を始めました。
懇意なN氏に相談したところ、
「そりゃ、給食センターだろ?」と、その場で役場に電話してくれました。
そして、「話はついた。近々、役場に行ってらっしゃい!」とのこと。
話が早いのはとてもありがたいですが、本当に役場が対応してくれるのかな?

そんな気持ちで電話すると、案の定、ちょっとした騒動になっておりました。
実はいろいろなやりとりがあったのですが、
要は、「いろいろ調整ごとがあるので、ちょっと待ってくれ!」とのこと。
大体推測がつきます。

今回の給食センターだけでなく、大手の飲食店やホテルなど、
多くの廃食油が出るところは、既に提供先が決まっています。
そうでなければ、バックヤードは廃食油だらけになりますからね。
大抵はゴミや廃品回収業者が回収しているはずです。

ですから、ある意味で、
廃食油は既にリサイクルの流れの中に組み込まれているのです。
ということは、私のような者は、
「途中から割り込んできた新参者」という訳です。

だから、今までは平穏に事が進んできた世の中に、
いきなり余計な者が入り込んできたという図式にほかなりません。
その担当が公共施設となると、行政が困るのは目に見えています。

「ともかく、現地(給食センター)に行ってくれ。」
という許可が下りたのが一ヵ月後。
行ってみると、今度は現場の長の方が、
明らかに迷惑そうな顔つきで登場しました。

「あなたは廃品回収業者の許可証を取っているのですか?」
「きまぐれで言われても困るんですよ。
この先もずっと引き取ってくれるのですか?」
「これまでの業者を断ってから、後になって『また頼む』では、
我々の立場がないのですよ。」
立て続けにいろいろ言われます。

こちらは単純に、「地域で出た資源エネルギーを、使わせていただきたい。」
というだけなのですが、
人それぞれ立場がありますので、いろんな考えが出るのは仕方ないです。
しばしじっと聞きながら頷いておりました。

局面が変わったのが、よもやま話をしていくうちに、
私が現在住む家や土地を買った地主と、その方が同級生だと判ったことです。
その途端にその方の表情が激変しました。
「なぁんだ、そうだったのか。早くそれを言えよ!」という具合です。

その後、話は一気に好転し、「どうぞ好きに持っていってらっしゃい!」
ということになりました。
ただし、上に挙げた懸念が消えた訳ではないので、
これまでの業者を切る訳にはいかないとのこと。
つまり、「その業者に気づかれないように、そおっと持っていけ!」
という指示です。

「そおっと」と言っても、私が幾分か持っていけば、
その分、いつもよりも少ない訳で、気づかれるはずですが、
「それは構わんでもいい。」ということで、とてもおおらかです。

ということで頂いてきました。
今までの廃食油とは違い、天カスが浮いているのが愛嬌あります。
1天カス

では悪い油かと言えば、大違い。
とても質が良いのです。
これが頂いてきたそのままの油、つまり「原油」です。
2給食センターろ過前

今までの廃食油油と比べると、随分と色が薄いです。
ちなみに、この画像の左端が今までスーパーで頂いてきた廃食油。
その隣がろ過後の油、wvoです。
74本比較

この油は、先日開発した「タワー型」を通す必要はないでしょう。
簡単に不織布で天カスを取り除いた後、
「コスロン二段仕込み」でろ過しました。
それがこれです。
3給食センターコスロン後

ろ過前と比べてみましょう。
左がろ過後です。やはり澄んできましたね。
4左がろ過後

ちなみにBDF(バイオディーゼル燃料)とも比較してみましょう。
色は多少濃いですが、負けないほどの質の良さです。
6給食センターコスロン後とBDF100

ということで、とても優良な油田が新たに開発されました。
こういう油が出てくると、冬も走られるという期待が高まります。
今まで使っていたwvoとも混ぜることで一緒に使えるかも。
そうなると、ずっとwvoで走る可能性も見えてきました。
ありがたいことです。

そして、これまでに仕入れた廃食油や、
いろいろ試したろ過システムの度に取り出したサンプルも増えてきました。
これはこれで私の資産です。
油サンプルたち

こうやって、SVO(WVO)にとっての快適な環境が、
少しずつ築かれていくのでしょうね。
そして、油田開発はまだまだ続く・・・

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