事の起こりはお産の頃に遡ります。
その頃から風邪をひき出した私は、「薬に頼るまい。」と心に決め、
ただそのままに過ごしておりました。
かみさんも「風邪は邪気を出してくれる良い機会とも言うわよ。」
と応援してくれますので、その言葉を信じておりました。

ところで、ここ数年の私の風邪の症状は決まっておりまして、
「痰」と「咳」の二つです。
熱も出ず、胃腸も壊さず、頭痛もなく、
ただ喉の奥にかすかに痰が溜まります。

最初はちょっとくすぐったい程度なのに、
一度それを出そうと咳を始めると、もう止まらない。
吐くような咳が続くのです。
そしていつまでも「エヘン虫」が続きます。

「風邪の治りかけに痰が出るのよ。」とかみさんは言いますが、
私はずっと痰が出ているように感じます。
3年前にはそれをそのままにしておいて、肺炎になりかけました。
でも今回はそれほどひどくはなかったので、
とにかく時が過ぎるのを待っていました。

とは言っても、何もしなかった訳ではありません。
「痰や咳にはレンコンでしょう。」とばかりに、
よくレンコン料理を食べておりました。
そして、うちの販売品でもある「香蓮(こうれん)飴」を舐めておりました。
香蓮飴


この飴、昔からあるタイプの飴で、最初は硬いのですが、
舐めているうちに粘りが出てきます。
噛むつもりはないのですが、
口の中で移動させようとクチャクチャしているうちに、
大きな変化に気がつきました。

「あ、やっちまった!」最近この手のセリフが多いです。
左上の奥歯に被せた詰め物が取れてしまったのです。
飴ごと吐き出して眺め、再びガビーン!
何と、詰め物に歯の欠けらがついておりました。
つまり、歯が欠けたのです。飴の吸着力に負けて。

ただ詰め物が取れたのならば、
それを歯医者に持っていけば再び付けてもらえるはず。
でも、歯が欠けたとなれば、一から作る事になります。
「あ~ぁ、金と時間がもったいないなぁ~。」
でも仕方がない。早速医者の予約をしました。

ところが事態はそれでとどまらなかったのです。

歯医者に行くと、案の定「これは一から作り直しですね。」と、
型を取ることから始まりました。
そして続けて治療を受けしばらく経ち、3日前に事件は起きました。

ところで私はものすごい出っ歯です。
どのくらいすごいかというと、きちんと歯を噛み合わせようとすると、
上下の前歯一本ずつしかぶつかりません。
しかも、右の奥歯は噛むとなんとなく痛い感じがしていたので、
いつもは左の奥歯で噛んでいました。
つまり、食事中は左の奥歯しか使っていなかったのです。

今回、その左の奥歯を治療することになり、
当然ながらうまく噛めないので、仕方無しに右側でも噛むようになりました。
すると案の定、痛みを感じるようになりました。
最初は右の上の奥歯がキリキリと痛みます。
それでも他に噛む歯が無いので、我慢して噛んでいました。

すると、3日前の昼食後、
急に今度は右下の奥歯が猛烈に痛くなってきました。
その時、私は名古屋近辺を車で移動しておりましたが、
あまりの痛さに顔がゆがみます。

流石に「このままではマズイ!」と感じ、
薬屋を探しますが、なかなか見つかりません。
歯はどんどん痛みが増してきます。
首も痛くなってきました。顎がガクガクしてきました。
そうするうちに、勝手に涙が出てくるようになりました。
運転していても、視界が狭くなるのを感じます。
「もう駄目だ!」

ようやく薬局を見つけ、飛び込みました。
「とにかく即効性のある薬を頼みます!」
こういう時は自然療法だの四の五の言っておられません。
一つ購入し、その場で飲んで車に戻りました。

でも、いくら即効性のある薬とは言え、
飲んだ瞬間から痛みが引く訳ではありません。
そんな薬を売っていたら怖いです。
だから、飲んだ後も痛みはひどくなる一方でしたので、
駐車場に車を止めたまま、座席を倒し、悶絶しておりました。

そしてふと気がつくと、私は眠っておりました。
時計を見ると、小一時間経っています。
痛みを堪えて悶絶しているうちに、次第に薬が効いてきて、
やがて疲れが出てきて眠ってしまったのでしょう。

ありがたいことにその時には痛みは引いていました。
この時ばかりは薬というものに感謝しましたよ。本当に。
その後の仕事上の面談も何事もなく済ませ、無事に一日が過ぎました。

でも薬で一時的に痛みを抑えただけで、何も治った訳ではありません。
数時間毎に襲ってくる痛みを薬で散らし、
吉村医院でのKAN太の一ヶ月検診も何とかやり過ごしました。
(もしかして私がきつい顔をしていた事に気づいた人がいたかもしれません。)

そして昨日、かかりつけの歯医者に向かって一連の出来事を伝えました。
歯医者さん、私の口の中を見てすぐに診断しました。
「右下の奥歯が一部欠けています。
この歯はかつて治療した詰め物がついていますが、
きっとその下が虫歯にやられているのでしょう。」

そして、まずは左上奥歯の治療の続きを済ませ、
続いて右下の治療に取り掛かってくれました。
「詰め物を外しますね。少し痛いかもしれませんが、我慢してください。
・・・あれ、すぐに取れた。うわっ!」
思わずうめき声を上げた歯医者さんが見たものは?

私がその現場を見たわけではないので、
歯医者さんの解説をそのまま書きますと、
「とてもひどい状態」だったそうです。
膿が溜まり、神経が溶けていたとか。
「・・・これは相当痛かったでしょう?よくぞ我慢できましたね。」

へへ、何だか褒められちゃった。なんて言っている場合ではありません。
そうなるまで気づかなかった私って何者?
麻酔をガンガンに打たれ、溶けた神経を取り出し、
ともかくも痛みの元は無くなりました。
でも当然ながら治療はこれからも続きます。

話の流れで右下の奥歯の治療の事を先に書きましたが、
実は左上の奥歯にも異変が起きていました。
今回新たに作った詰め物を取り付けようとしても、うまくはまりません。
首をかしげた歯医者さん、
いろいろ調べるうちに、ようやく原因を発見しました。
治療中の奥歯が欠けていたのです。

つまり、飴で欠けた歯が、治療中に再び欠けたわけです。
「・・・もう一度、型を取り直すしかありませんね・・・」
はぁ、私の歯はもうボロボロか?どんどん欠けていくのか?
何だか情けなくなってきました。

これも歳ということなのでしょうかね。
それにしても奥歯でしか噛めていないのに、
両側の奥歯を同時に治療するというのは辛いです。
先日の「鎌で膝頭を切る」事件といい、
そもそもの風邪といい、一体どうしたことか?

もちろん私の不摂生や不注意が大きな原因であることは間違いないのですが、
他に何か意味があるのかもしれません。
「大きく人生が変わる前に、それまでの膿が一斉に出てくる。」
そんな話を以前聞いたことがあります。
そういうことなのかなぁ。

ともかく今は、時が過ぎるのをじっと待つべきなのかもしれません。
そして我が身の声に耳を傾けようっと。
そんな時期もあるよね。

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