醸し出す雰囲気が似ているので、
「モレシャンさん」と私が勝手に呼んでいる女性がいます。
彼女も私に電話してくる時は、「あの、モレシャンです・・・」
とはにかみながら名乗ってくれます。
素敵なパン屋台をオープンされた時にもご紹介しましたね。
そのモレシャンさんが結婚しました。

「仲間が手作りの披露パーティーをする。」とのお話を聞いたので、
時間の合間をぬって行ってきました。
本当はかみさんも行きたがったけれど、さすがに一ヶ月の子持ちではねぇ。
そこで今回はU太と私の二人連れです。

会場は彼女たちが暮らす街にある神社の中の会館です。
少し早めに着くと、大勢のスタッフが準備をしていました。
皆さん楽し気で和やかに作業されているのが心地良いです。

そしていよいよパーティーのはじまり。
新郎新婦が入場しました。モレシャンさん、とても綺麗です。
新郎は一度紹介されたことがありますが、
いろんな経験があるらしく、面白そうな若者です。
でも何故かよく動くらしく、撮った写真はほとんどこんな風に顔が揺れています。
二人

会場の設えも、食事も、進行も、まさに手作り。
とても和やかな場でした。
私は今朝も早くから用事があったので、早退させていただきましたが、
きっとその後も楽しい余興が続いたことでしょう。
モレシャンさん、おめでとう。ずっと幸せにね。
会場


ところで、その場にいながら、私はずっと別のことを考えていました。

実は私たちは披露宴をしていないのです。
披露宴どころか、結婚式もしていないし、結婚指輪も渡していません。
理由は明白です。お金が無かったから。
そして、「そういうことにお金を使うこともないわよ。」
と、かみさんが言ってくれたからです。

2003年の秋に、私は八ヶ岳を、かみさんは安曇野を離れ、
兵庫県は丹波の篠山市に仮の移住をしました。
それは、大阪に住む私の両親の近くで田舎暮らしができる場所として、
その地が最適だと考えたからです。

でも、その土地は私たちにとって誰も身寄りのない場所でした。
2004年の元旦、篠山市役所に二人で結婚届けを出しに行きました。
もちろん役場は開いておらず、裏の宿直室に向かい、
そこで年を越した宿直の中年ご夫婦から「おめでとうございます。」
と声を掛けられたのが、私たちへの唯一の祝福の言葉です。

そしてその後、あわただしくオセアニアへの
三ヶ月のウーフ・ハネムーンに出掛けました。

もちろん私たちに友人がいなかった訳ではありません。
でも全国に散らばっているので、一堂に会していただくのも申し訳なく、
「できる範囲で紹介し合おう。」と、
私たちが逆に彼らの家を訪ねて回るという、
「披露の旅」に出たのは楽しい思い出です。

それでも何かの機会に、
「せめて近くの友人だけでも集まっていただいて、
手作りの披露会ができたら良かったかもね。」
とかみさんがつぶやいたのが心に引っかかっています。
八ヶ岳や安曇野を離れる前に、そういう機会を作れば良かったね。
ごめんね。

そんな経験があったから、
今回のような「手作り披露宴」を見ると、少しセンチな気分になります。
私たちは既に二人の子持ち。
今更とも言えますが、いつかこんな風な集まりができて、
妻を労ってあげられたらなぁと思います。

私が大好きな歌があります。
『八ヶ岳』というタイトルです。
来年は私たちにとって結婚5周年にあたります。
今はせめてこの歌をかみさんに贈ります。
(著作権法違反しています。ゴメンナサイ!)

『八ヶ岳』
作詞:高石ともや  作曲:杉田二郎

花飾りが似合うよ 若い母親だね
手をのばせば 八ヶ岳 空が高いね

子供づれの旅では ふさわしくないけど
一つ部屋で 5年目の 遅いハネムーン

君は野菊を 髪にさして笑ってる
手を振って応えれば 
君ははにかんで 少女のよう

ぶつかるように抱き合った 初めての夏
あの日から二人は 歩いてきたんだね



いつの間にか 季節は変わっていたね
忙しいと言いながら 君を忘れていたね

気がつけば 高原は夕べの風
寒そうな細い肩 そっと抱き寄せる

歩き始めた 子どもの手を引く君を
後ろから見守れば
あの山にも似て 僕は父親

教会の鐘が鳴る 僕らのためだね。
なだらかなすそ野が やさしい秋だね

明日からは 街暮らし また始まる
八ヶ岳はもうすぐ 初雪なんだね。



↓応援ありがとうございます!
↓一日1クリックしていただけると励みになります。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ナチュラルライフへ