広島の一泊目にお邪魔したのは、
ミニブタをいただいた坂本宅でありました。
坂本耕太郎さんご夫婦はまだ20代です。
お父さんは有機農業界ではかなり知られた存在だとか。
そのお父さんたちがかつて開拓した土地(山)を預かり、
一帯を独力で開墾しながら暮らしている坂本家であります。

公道から外れて泥道を進み、ゲートを過ぎてもまだ車で移動。
その先にお宅はありました。
お父さんと仲間たちが建てたという基地は、
その後、耕太郎さんたちが住めるように改造し、
素敵な空間に仕上がっていました。
「生きてる!」という気配が伝わってくるでしょ?
1ダイニング

この家はいろんな工夫に満ちています。
例えば薪ストーブは一見して普通ですが、
中の鉄板を切って直接火が天板に当たるようにして調理し易くしています。
また、炎の中には銅製のパイプが通っており、
その中を通る水が暖められて、湯に変わるようにもなっているのです。
2薪ストーブ切ってパイプ

風呂は屋外にありました。
ホーローバスをこの地の土で固め、
直火焚きで風呂を沸かします。
仕組みはうちと一緒ですが、何ともワイルドです。
3薪風呂

屋外には「ロケットストーブ・キッチン」が作られていました。
これは少ない薪で効率的に火を起こすシステムです。
脇にはぬかくども見えます。第一号にして具合良いとか。
4ロケットストーブキッチン

よく見ると、一斗缶で作られています。
これは我が家でも真似するつもりです。
ヒントは缶の中です。
5ロケットストーブキッチン中

夜は坂本さんのパソコン動作向上のお手伝いをしながら
手作りどぶろくをいただき、
嵐の夜が明けると快晴の天気が広がっておりました。
庭では合鴨が放されています。
ここでは犬も猫も放され、実に開放的です。
ニュージーランドのレインボウ・バレー・ファームを思い起こしました。
6合鴨

豚が飼われている場所には、生活排水をろ過して水飲み場ができておりました。
7生活排水ろ過

そして耕太郎さん自慢の豚小屋へ。
約120頭が飼育可能となるこの豚小屋、
耕太郎さんが全て一人でここまで作り上げたとか。
そのレベルの高さに驚くばかりです。
8豚舎

外には彼が木の皮を剥いた後が散乱しています。
9皮剥いた

傍には「豚の丸焼き器」が。
友人の結婚式に一頭贈呈したとか。
このスケールとパワーに圧倒されます。
10豚の丸焼き器

一角にはパレットを利用した豚小屋もありました。
その発想力に感心!
11パレット小屋

たまたま私一人が外にいた時、小屋にいたロバ二頭が外に出ておりました。
かみさんに「お~い、ロバが外に出ているよ!」と伝えると、
「エッ?」と耕太郎さん夫婦の声。
どうもこれは日常的な風景ではなく、本当に逃げ出したのらしい。
12ロバ逃げた

やがて彼らは戻ってきましたが、何とも愉快な空間と時であります。
こんな暮らし、若かりし頃の耕太郎さんは嫌だったそうです。
それがいろんな経験を通して、
「実は親たちが拓いてくれた境遇は、かけがえのないものだった。」
とやがて気づいたのだとか。
この歳にしてそのことに気づいたなんて、何と素晴らしいことでしょう!

かくして、着々と夢を実現しつつある坂本家であります。
広島・三原市・桜の山農場(家の正面に大きな桜の樹があるのです。)
これから先の展開が実に楽しみな場所です。
これを期に、お互いに刺激し合っていこうね!
13家の前