「最近、夕方でも明るいわね。」などと会話しておったら、
知らぬ間に春分の日を過ぎておりました。
つまり既に夜よりも昼の方が長くなっておる訳ですよね。
時の流れの速さを感じます。

その春分の日に遡りますが、ブッダの初散歩に挑戦しました。
飼育本によれば、「幼いうちに散歩慣れさせておいた方が良い」
とあったので、ともかくもやってみたのです。

ちょうどこの日は地域で「稲荷様」という行事がありました。
場所は私がこの春から氏子総代となる二渡神社です。
神社の脇にお稲荷様がいらっしゃるので、そちらを奉る祭りなんでしょうね。
私はこういうことはとんと分かりません。
ともかくその「稲荷様」に向けて散歩してみることにしました。

ハーネスをしっかりとつけて、「さぁ行くぞ!」
おいおい、逆方向ではないか!
1散歩行くぞ

もたもたしているから、U太が遥かかなたに行ってしまったではないか!
2U太はかなたに

解説しますと、ブタは犬とは違い、
グイッと綱を引いてもついてこないのです。
無理に引っ張ると逆に切れて動かなくなるとか。
つまり、うまい具合にこちらが思う方角に進ませなければならないそうです。
そんなコツ、どうやったら掴めるのだ?

ともかく、10分経っても、我が家からほとんど離れておりません。
実はうちの土地の端までは抱いてきたものですから、
実質10mほどしか前に進んでおらんのです。
U太も戻ってきました。これじゃぁこの先が思いやられます。
3まだこの辺り

飼育本によると、
こういう時は「ブタの食い気」を利用して前に進ませるそうです。
つまり「馬の目の前に人参を吊る」発想ですね。
でもこの日はそういう準備をしていなかったので、
しびれを切らした私は、結局ブッダを抱いて神社に向かったのでした。

そして神社が見えてきた時点でブッダを下ろします。
稲荷様の準備をしてこられた地域の人々が大勢私たちを眺め、
「おお、ブタだ!」と盛り上がるのが聞こえてきました。
きっと「脱走事件」のことも話されていることでしょう。
4稲荷様

案の定、「ブッダ脱走事件」は皆に伝わっておりました。
「これがそのミニブタかぁ!」と大笑いで迎え入れられました。
その時になって、「そういえば、稲荷様にブタを連れてきても良かったのかな?
キツネとブタは相性が良いのだろうか?
しかも名前が名前だし。神社や稲荷様に失礼なことはないのかな?」
と今更ながら気づきました。

そこでその点を周りに訊ねましたが、全くおとがめなし。
「大丈夫。だってさきほど皆で念仏を唱えたくらいだから。」
なるほど、地域の神様・仏様は寛大であります。
何と言っても、周りに笑いと福を呼ぶミニブタ・ブッダですからね。
皆さん、良しとしてください。

そんなことよりも大きな反響を呼んだのが、子供たちです。
遠目で見つけるや否や、わーと集まってきて、
ずっとブッダにまとわりつきっぱなし。
6集まる子供

「ねぇ、ブタって何を食べるの?」
「草だよ。その辺の草でも食べるよ。」と教えると、
「わーっ!」とばかりに草をちぎっては口元に持っていきます。
そして本当にバクバク食べるので、また次の草を持ってくるという次第。

「私、ブタを飼っている人を初めてみた!」と声を掛けられ、
随分と子供たちとの距離が縮まったようにも思います。
ブッダは縁の神様でもあるようです。
なるほど。これほど受けるのならば保育園の行事にも連れていくか?

初対面の子供たちはまだおっかなびっくりですが、
U太はさすがに平気で近寄ります。
身近な無害のペットができて良かったね。
7遠巻き

ところで、先日、「ブッダは三軒隣の畑で見つかりました。」と書きましたが、
田舎の三軒隣は遠いです。ざっと200m離れています。
そして実はこの二渡神社のすぐ傍にまで来ていたのだとか。
これはもしかして二渡神社の神様が呼び寄せて守ってくれたのか?

ということでブッダの初散歩はほとんど私が抱いた状態で終了。
でもともかく地域へのデビューは無事果たせたように思います。
地域の皆様、これからもブッダをよろしくお願いします!