昨日は年に一度の「班の旅行」でした。
中津川市加子母(旧加子母村)は、十の区に分かれ、
我が二渡区は六つの班に分かれます。
そして全15軒ほどからなる我が「二渡2班」が、
私たちの村の暮らしの最小単位です。

それぞれの班が毎年一度は旅行に行きます。
ということは、加子母だけで何十もの旅行が実施されているということになり、
これはすごいことだと思います。

また我が班ではこの旅行のために毎月1000円を積み立て、
その年の班長の最後の仕事として春に実施されます。
ところが、すぐ隣の班では毎月1万円を積み立て、
泊まりの旅行に出掛けるとか。
田舎に住む場所がほんの少しずれるだけで、こんなにも差が出ます。
これまたすごいことだと思います。

さて今年の旅行先は、何と富山県の氷見(ひみ)でありました。
そんなところにまで日帰りで行けるのですね。
美味い魚が楽しみです。
そして今回の旅行に、U太を初めて連れていくことにしました。
丸一日、お母さんと離れて過ごすのは初めてかな?

前の夕方、U太が別件で少しむずかっていた時に呼び寄せ、
ゆっくりとお話しました。
「U太、明日はな、お父さんと一緒にバスに乗って一日中出掛けよう。」
見る見る顔が輝いてくるのが愉快です。

「でもな、明日の朝はとても早く家を出なきゃならないのだよ。
だからな、今日はお父さんも一緒に早く寝よう。」
うんと頷きます。

「だからなお父さんは今頑張ってお仕事を早めに片付けるから、
それが終わるまで待っていてくれるかな?」
「お仕事」とはブログです。

大きく頷いて私から離れ、
ご機嫌で鼻歌を歌いながら一人で絵本を読み出しました。
なんと物わかりの良い子であろうか!
そして約束通り私は「仕事」を終え、その後はU太と向き合って過ごし、
一緒に早めに床に入りました。

朝も早く起き、さぁ出発です。
ところが昨朝は春にしてはかなり寒く、
我が家の寒暖計はマイナス7℃を指していました。
ホントかよ!

でもU太は完全ご機嫌モード。
「いってきまーちゅ!」とお母さんに手を振り、
待ち合わせ場所に二人で向かいます。
そこにはU太の大好きな色「ピンク」のバスが待っていました。
1ピンクのバス

朝7時にいざ、出発!いきなり宴会です。
「いきなりビールは無理!少し身体を暖めなければ。」と、
この春からの班長・ツヨシ君が持ってきた濁り酒をコップで一杯いただきます。
この酒、酒飲みのツヨシ君の定番酒でして、結構きくんですよ。

案の定、身体がポカポカしてきたのはいいけれど、
早くも「眠たいモード」に入った私はぼんやりしておりました。
隣でU太は絶好調です。
今日は無礼講ですからね。
お母さんが準備したお菓子やパン類を次々と平らげております。
2食い続ける

さて、最初の訪問地、「萱沼合掌造り集落」に到着しました。
白川郷が有名ですが、ここも一緒に世界遺産に指定されていたのですね。
でも意外にこじんまりして、変に観光化されておらず、結構気に入りました。
今回参加した数少ない子供の一人がU太と同じ名前で、
「ダブルU太」で散策しております。
3ダブルU太

ここで一番受けたのが、エレベーター。
高台の駐車場から地下三階に降りるのですが、
降りた先の名が、何とこんな名前!
4遺産駅

よりによって「遺産駅」なんて名前を付けますかね?
それを眺めていた同じ旅行の人たちは、
「こんなのがクイズに出そうだよね。」などと話していました。
なるほど。皆さん、覚えておきましょう。いつか役に立つかも?

「ETC1000円化」のあおりで道が混むかと思いきや、
意外に空いていて早めに氷見に到着。
「まずは温泉にどうぞ。」と案内され、酔った身体を癒します。
そして食事会場に案内され、いざ乾杯!

ところが、ここであんまりマイナスなことは書きたくないのですが、
正直言って食事内容にはガッカリしました。
「5000円のコース」と聞いていたこともありましたかね。

私はかつて富山に住む友人から、
「とにかく氷見で魚を食わせてやる!」と連れて行かれ、
「ごめんなさい、もう食べられません!」というくらい
美味しい刺身をたらふく食った思い出があります。
かれこれ20年ほど前の出来事であります。

だから「5000円ならば相当なものをいただけるか?」
と期待し過ぎたのかもしれません。
それとも20年の歳月はサービスを変えてしまったのか?
あるいは店によって随分と違うのかもしれませんね。
ま、ともかく粛々と昼の宴は続いておりました。

ところで今回特にはしゃいでいたのが、来年班長のツヨシ君です。
彼は私よりも一歳年下の、とても気さくな好人物なのですが、
たぶん加子母でも相当知られた「飲んべ」です。
その彼が珍しく酔っぱらっていました。

どれくらい酔っていたかというと、
午前中のバスの中でもう相当に出来上がっておりました。
周りが言うには、「濁り酒を一人であおっておった」とのこと。
そして氷見に着いた時には既にぐでんぐでん。
で、宴会途中からこんな風情であります。
5寝るツヨシ

彼がこれほどつぶれるのは初めて見ましたね。
よほどリラックスしていたのでしょう。
その姿をニコニコと眺める周りの目が優しいです。
でもさすがに「おい、もう起きろ!出掛けるぞ!」
6おい起きろ!

その後は氷見の海鮮市場(道の駅)に向かいましたが、
意外に高いので驚き。
それともこれって安いのかな?私には分かりません。
もちろん手が出ません。
私が買ったのは、ブリのアラ(300円)とワカメ山盛り(200円)でした。
7これって安いの?

最後に白川郷に向かいますが、
時間の関係で高台から眺めるだけに。
この場所は大抵ポスターに使われる構図のスポットですね。
8白川郷

傍の土産店の中では、素敵な写真が壁一杯に飾ってありました。
こんなライトアップ、いつか撮りにいけたらいいね。
U太、付き合うか?
10ライトアップ

そして驚いたのがこの写真。
萱換えの作業ですね。
これだけの人間が集って行う作業ってすごい!
私は性分から、つい段取りをイメージしてしまい、頭がクラクラしてきました。
9茅換え

そんなこんなで無事旅は終了!
U太は始終ゴキゲンで、とっても良い子でした。
「きっと一度はむずかっているのでは?」と心配していたお母さんは、
少々拍子が抜けた様子です。
これからはこんな行事に少しずつ参加できるね。
何とか天候にも恵まれ、のどかな楽しい旅でありました。