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随分もったいぶって間延びしてしまいましたが、
ようやく後半です。

「それはきっと、掃除口が一個しかないからですよ。」
この風呂を含めた、水回り全体をリフォームしてくれたTさんは、
いとも簡単に言ってくれました。

これには説明が必要です。
窯の煙は浴槽の底の一旦奥まで届き、その後煙道が左右に分かれて、
今度は浴槽の両脇を手前に流れて焚き口の両側に辿り着きます。
そう流れることで、浴槽全体が暖まる訳ですね。

そして焚き口に向かって左側の煙道は、焚き口の上を通って、
右側の煙道と合流し、家の外に出て、煙突につながる仕組みになっています。
(言葉だけでは分かりにくいないかな?)

この煙道、結構煤がたまるのでマメに掃除する必要があるのですが、
これまでは焚き口の左側にしか掃除口がありませんでした。
これが証拠です。
8煙が前から出る

でも向かって右側の煙道の方は掃除口がありません。
つまり、右側は相当詰まっていることが予想される訳です。
ということは、左側の煙道しか生きていないのかも。
Tさんはそのことを言っているのです。

でもちょっと待ってよ!
「何でそもそも右側に掃除口が無いのよ?」
最初から無かったとしたら、右側は絶対詰まるではないか!
それを訊ねると、浴槽の設置条件が厳しかったので、
本来は焚き口の両側に掃除口を付けるはずが、
家の外の煙突口に一個移したために、右側の分が足らなくなったとのこと。
これがその家の外に付けられたものです。
1外の口

「だったら、何故その時に言ってくれなかったの?
追加の掃除口を手に入れて設置すれば良かったのでは?」
と言いたい気持ちをぐっとこらえて、
「じゃぁ、焚き口の右側に穴を開けようか?でもお金は無いよ。」
と少々突っぱねて答えました。
困ってしまったTさん、結局格安で引き受けてくれることになりました。

さてGW前にやってきたTさんと左官屋さん。
約束通りに焚き口の右側に穴を開けて、掃除口を付けてくれました。
やれやれこれでようやく火が点くか?
1右側に扉

ところがTさん達、何やら浮かぬ顔をしています。
どうやら向かって右側の煙道は、それほど詰まっていなかったらしい。
つまり、右側に穴を開けても状態は変わらなかったのです。
そして相変わらず煙は手前から出ています。

「何でやろ?」思案を重ねるTさん。
「煙突掃除はしているんですよね?」
「はい。でも焚き口からの最初の煙突は簡単に外せないので、していません。」
煙突は窯口から真っ直ぐに上がって、
その後二度曲がって上がっているのですが、
最初のやつ(何故かこれだけ石綿製)だけは掃除していなかったのです。

「もしかして・・・」
しばらくして、煙突を全て取り外し始めました。
すると、何と!すごいことが明らかになりました。
それがこれです。
すごいでしょ?煙突がタールでほぼ詰まっております。
よくぞこんな状態で、今まで風呂が沸いていたものだ。



2詰まる

「こりゃひどいわ。これで焚ける訳がない!」
そこで煙突は新しいステンレス製に換えられました。
3新煙突

これでようやく火が点くようになるのかな?
半信半疑、いや期待を込めて火を点けます。
なかなか良い感じかな?でも油断大敵です。
4着火

しばらくすると綺麗な炎が立ち始めました。
5いい感じ

煙突からの煙。元気です。
6煙

そしてこの炎!見事ですね。
とても効率良く燃えているようにみえます。
7美しい炎

いやぁ、ありがたいです。
結局、焚き口の煙道右側は問題無かったので、
金をかける必要がなかったと言えばそうですが、
でもそのおかげで真の原因が分かったし、
その作業分は請求されなかったので、ラッキー!

ということで、長かった試行錯誤の道でしたが、
その後は快適に風呂を焚けております。
火からは本当に多くのことを学ばせていただいています。
奥が深いなぁ。
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