しばらくの間、試験的に運用してきたネットショップを、
いよいよ公開することにしました。

もりのいえのお届け便です。


ここに来るまでには様々なドラマがありましたが、それは後日談として、
ともかく一度覗いてみてください!
今まで暖かく見守ってくださった皆さん、ありがとうございました!
そして、これからもよろしくお願いします!
7日からイスラエルのウーファーが二人、滞在しています。
「タル」と「リナ」という名だというので、
すっかりカップルかと想像していましたら、女の子二人組でした。
お陰でここ数日もりのいえは、5名の若き女性ウーファーで華やいでおります。

イスラエルの彼女達との事前のやりとりで、
「かなり敬虔(けいけん)なユダヤ教徒らしい」ということが分かってきました。
「受け入れるとなると、それなりにこちらも心しておかなきゃね。」
とかみさんは言っておりましたが、私はピンときておりませんでした。

何事にもそうなのですが、
私は「その時」が来ないとその内容が頭や腹に収まりません。
初めての土地に旅する時も、
事前にいくら地図を眺めても、頭に入ってこないのです。
でも実際に現地を訪れると、すぐに頭の中に地図ができます。

今回も「ま、彼らが来てから話し合って決めるさ。」と気楽に考えていました。
「いくら敬虔な教徒だろうが、ここは日本だし、ここはもりのいえだ。
だからこちらの生活習慣に少しは合わせてもらうさ。」程度の認識もありました。

ところが実際にやって来ると、実にいろんな違いがあることが分かりました。
ユダヤ教徒って、いろんな制限を自らに課すのですね。
「そんなものだ。」として暮らしている本人達は慣れているのでしょうが、
初めて聞く私たちは、「こりゃまたご苦労なことで。」と感じてしまいます。

例えばユダヤ教の食事規定は、「カッシュート(コーシェル)」と呼ぶそうです。
私がここで安易に書いて間違いがあるといけないので、
ともかく彼女達との会話での理解を中心に述べていきます。

まず食材ですが、
例えば肉類は「割れたひづめを持ち、反すうする動物」は食べても良いそうです。
これに当てはめると豚肉は駄目です。

エビ・カニ・タコ・カキ類も駄目です。
シンガポール人ウーファーたちは、
「あんなに美味しいエビが何故駄目なのか?」と驚いていました。

魚はウロコがついているものならば食べられます。
「鰹節は大丈夫なのかしらね?」とかみさん。
う~ん、どうなんだろう?

野菜は概ね大丈夫なようです。
ということ、食材的にはうちのもので大丈夫そうです。

問題は「調理方法」です。
例えば、肉類を扱うシンクは別にする必要があります。
鍋類も同じ。過去に鶏肉を入れたことのある大鍋は片付けました。
そして牛乳と肉類を一緒に調理することも駄目らしい。
他にも細かいルールがあるそうです。

盛りつけにも注意が必要ですが、今回彼女達はマイ皿を持ってきているので、
基本的には毎食それで食べてもらうことにしました。
面白いのが、「他人が開けたワインは飲まない。」ということ。
実際にはそれほど厳密なことは言わないそうですが、意外な気を使いそうです。

そして、「どうやって作られたのかが分からない物は、基本的に手を出さない。」
ということらしいです。
ですから、かみさんが焼いたクッキーは食べませんでした。

その姿を見て、「なるほど、では作る過程を見せれば良いのだな。」
と解釈した私は、昼食前にタルを連れ出しました。
そして山肌で育つイノコヅチを一緒に収穫し、
厨房で一緒に水洗いし、茹でて調理しました。

そしてリナには炊き込みご飯の具を切るのを手伝ってもらいました。
こうして一緒に作った食事には納得したのか、
どちらも手を出していました。
それにしても二人とも食が細く、身体も痩せているので、
「皆、こうなのか?」と訊ねたところ、それは関係ないそうです。

昨夜、彼女たちから頼み事がありました。
それは「安息日」の過ごし方についての協力依頼です。
何度も話し合い、次のようにすることになりました。

【金曜日】
午後から二人は調理に専念します。
そして土曜の夕食分までの自分たちの食事を作ります。

日没までに二人とも入浴を済ませ、日没後に30分ほどお祈りをします。
夕食前にロウソクに火を点して小さい儀式をして、
夕食時には独特の形をしたパンを食べます。

この後、土曜日の日没後暗くなるまで、彼女達は次のことをしません。
・電気を使うこと(明かりの点灯も含む)
・調理
・仕事

【土曜日】
朝食前に30分のお祈りして、
昼食時に前夜と同じパンを食べ、
そして夕食を終えると、「安息日」の終了です。

これが彼女達にとってどれほど「正しい」ことなのかは分かりません。
きっとそれなりに妥協している点もあるのでしょう。
そしていざその時を迎えると、また何か出てくるでしょう。

「まるでイスラエルの家庭にホームステイするような気分だね。」
嫌味で言っているのではなく、旅行気分になってきた私たちです。
これもウーフホストをしているおかげとしましょう。
ということで、興味深い時が始まっています。