「あるセミナーを聴きに行きたい。できれば一緒に行ってほしい。」
とかみさんが言うので、家族揃って岐阜市内に行ってきました。
日本人ウーファーのジュンちゃんも興味を持ったようなので一緒です。

最近のよくあるパターンですが、
かみさんが「一緒に行こう。」というものには無条件でついて行きます。
でもそれがどんな目的の何であって、
どのような内容なのかは事前にほとんど分っていないことが多いです。

それは、かみさん自身はよく分っているにも関わらず、
うまくその内容を伝えられないからなのかというと、
確かにそういうケースもありますが、
実はかみさん自身もよく分ってないというケースが結構多いです。

今回はまさしく後者のパターンでした。
「今回のセミナーはとても貴重らしく、mixiでも話題らしい。」
ということだけを教えられ、
「ふーん。じゃあ行こうか。」と、ついて行きました。

会場に着くと、既に大勢の人が集まっていました。
ざっと150名くらいかな。ほとんどが女性です。
テーマが「子供を励ます育児」とかいうやつだったのですが、
年配の方が多かったのが意外でした。

そして主催は「アドラー心理学」を進める人たちのようでした。
「アドラー心理学?聞いたことがあるなぁ・・・」
何とも不確かな知識ですが、
随分前(20年くらい前か?)に聞いたような名です。
でも内容は忘れました。私ってば、そんなものです。

講師の先生は少々異なるオーラを発していました。
それはきっとピンクのワイシャツと花柄のネクタイのせいでしょう。
そのセンスに少々驚きましたが、お話は上手でしたね。
具体的な事例を挙げながら、説明をしていかれます。

例えば、
・アイロンがけをしているお母さんに、
 子供が「遊ぼう!」と言ってきたらどうするか?
・夏休みの読書感想文を子供が書いていなかった時、どうするか?
・自分の子供が他の子供に怪我をさせたら、どうするか?
・子供が食事中騒いでいたら、どうするか?

一般的には、「最初は優しく諭し、言う事をきかないと次第に語調が強くなり、
最後は叱る」というパターンでしょうね。
子を持つ親ならば身にあることばかりでしょう。

それを、アドラー心理学ならばどう捉えるかというお話を
噛んで含めるように進められました。
そして、大切なこととして、次のようなお話をされました。

・「子供が何を求めているのか?」を常に意識して考え、行動しましょう。
・では何を求めているのか? それは「所属」である。
・「私は必要とされている」と子供は常に感じていたい。
・子供を尊敬し、信頼し、協力すること。
・子供と勝負してはいけない。していると気づいた時は勝負から降りること。
などなど。

そして、アドラー心理学ではないですが、有効な手段として紹介されたのが、
次のようなものでした。
・何はともあれ、止まる
・感情を落ち着かせて「落ち着く」
・手順にしたがって、ゆっくりと「考える」
・考えがまとまったら「行動する」

お話の内容は、正直言って特に目新しいものは無かったです。
逆に言うと、普段から心がけていることばかりでしたので、
共感できることが多かったです。

問題は、「頭ではそういうことも分っているのだけれどね・・・」
ということでしょうね。
現実には目の前の子供のわがまま風な態度に、
感情的になってしまう自分たちがいます。
想像するに、大勢の方が同じような感覚を持ったのではないかな?

講義の後の質疑応答が興味深かったです。
講義中に聴衆が書いて集めておいた何十もの質問に対して、
講師が一つ一つ答えておられました。
これだけ質問が出るということと、
それに全て応えようする姿勢には感心しました。

講師はこの世界では有名な方で、
こういうテーマで話をすること自体がとても貴重だということでした。
今回の話を聴いて、
特別にアドラー心理学を追っかけるほどにはなりませんでしたが、
「要は見ている山は同じで、登るルートや方法が異なるだけのことだな。」
と感じたのが正直な感想です。

最後に講師が、
「アドラー心理学を布教・宣伝しようなどと考えてはいけません。
社会に必要とされているならば自然と広がるはずです。」
というようなことをおっしゃっていました。これにも同感。

私たちのライフスタイルも同じです。
私たちは「善かれ」と思ってこの道を選びましたが、
それを他人に押し付けるつもりはありません。
ただ私たちの道を歩むのみです。
それが社会の求めるものであるのならば、
人々にとっての何かのきっかけになるはずです。
そんな気持ちを改めて強く持った講演会でありました。