「宿泊業を始めました!」と宣言したものの、
しばらくの間は無反応の時期が過ぎました。
どんな商売も始めの頃はそんなものだとよく言われますが、
それにしてもあまりに反応がなく、
「おいおい、大丈夫か?」と自問する日々が続きました。

そして出た結論、「そうだ!宣伝していなかった!」
とてもシンプルな答に気づいたでありました。
それからはしおりを作って配ったり、暑中見舞いで告知したりと、
ぼちぼちと発信していった訳ですが、
ここにきてようやくぼちぼちと宿泊客が来てくれるようになりました。

昨日チェックアウトされたカズミさんもその一人です。
彼女と初めて出会ったのは約25年前。
私が経営コンサルタント会社員で、
彼女が売り出し中のファッション・デザイナーの頃でありました。

これからバブルが始まるという右肩上がりの時代で、
誰もが華やいでいた時期でもあります。
心友のエビサワ氏や他の仲間と一緒に、いろんな話題で盛り上がったものです。

やがて月日は流れ、お互いに様々な人生経験を重ね、
一年か二年に一度くらいのペースで出会っては、
お互いの境遇を伝えあってきました。

学生運動に燃え、社会に出ても常に戦い続けてきた彼女も、
気がつけば還暦になっていました。
「私たちのマドンナが還暦かぁ。」と不思議な感覚がしますが、
私が五十前なのですから、そりゃそうですよね。
時が流れるのは早いものです。

かつては軽井沢の高級ホテルクラスでないと宿泊しなかったであろう彼女から、
「今度、泊まりにいってもいいかな?」なんて連絡をもらった時は、
正直言って驚きましたね。
だってうちはつぎはぎだらけの宿で、
彼女のような世界を股にかけて渡ってきた人には不釣り合いだと感じていましたから。

でも彼女の方も心境が変わってきたようでした。
「一日も早く東京を離れて、自分を見つめ直す時と場所が欲しいの!」
と伝えてくる声に何かを感じ、「こんなところでも良ければどうぞ。」
とお迎えしたのでありました。

たまたま到着した翌日が快晴だったこともあり、
乙女渓谷をウーファーや家族とハイキングしたり、
私たちの暮らしの中に入っていただくうちに、
彼女なりに感じるものがあったようです。

「あなたは優し過ぎるのよ。」
ある時、彼女は言いました。要は「甘い!」という意味ですね。
私たちが儲けを追わず、「ギブ&テイク」ではない
「ギブ&ギブン」の道で食っていこうとする姿が、
当初は信じられなかったようです。

「優しさではないのです。ただ私は心を開放しているだけなのです。」
と私は応えました。これは本心です。
私たちが良かれと信じる道を進み続けること。
それを続けておれば、きっと生きていけるし、結果的に伝わる人には伝わる。
それには「儲けよう」ではなく、
ただ心を開放して大きな流れに身を任せるのみだと思うのです。

それを聞いて、かつてなら
「いったい何を言っているの?そんな姿勢だとこの競争社会では生きていけないわよ!」
と言いかねなかった彼女ですが、今回は「ふーん。」と黙って聞いておりました。

その他、人生や哲学、精神的な世界の話など、
かつてはしたこともなかった話題もいろいろと出て来ました。
長い時を経て、こうして古い友人といろいろ語り合えるようになれたことに感謝です。

結局4泊してくれたカズミさん。素敵な時を一緒に過ごして去っていかれました。
「近いうちにきっとまた来るね。」と約束して。
そして面白いヒントを授けてくれました。

今回の滞在中で、菜食中心の食事にいたく感心してくれた彼女は、
「もし途中まで加工したものを東京に送ってくれたら、こんなに嬉しいことはないのに。
私はきっとまとめて買うよ!」とのこと。

いわば「もりのいえの食事の宅配便」というものになりますかね。
「もりのいえのライフスタイルに基づいた食事を家庭でも楽しみたい!」
という声って、意外に多いかも?

私たちは店やネットショップで食材を販売していますが、実は、
「良いのは分かっているけれど、
どうやって調理すれば美味しくいただけるのかが分からない!」
という人って多いかもしれませんね。

だから、「この食材をこのように調理すれば、
ほらこんなに健康的で心が豊かになれる暮らしが実現しますよ。」
というアプローチがあってもいいかもしれない。

正直言って、今の私たちの状況ではまだ先のことになるかもしれないけれど、
今回のようにお客さんから教えられるやり方って、
結構的を突いていることが多いものです。
しっかりと頭の隅においといて、いつか試してみようかな。

最近になって、他にも宿泊の打診が届くようになりました。
私たちの宿の特徴は、ただ泊まって食事をしてもらい、
それに対してお金を支払ってもらうようなスタイルではありません。

来られる方は、もりのいえの実物を見て、私たちと会話することを楽しみにして来られます。
あるいは、「もりのいえ」という場で自己実現をしようと考える人もいます。
また中には、「うちの子供を夏の間、預かってくれませんか?」なんて打診もあります。
そんなお客さんの期待に応えるには、やはり私たちがその場にいることが大切です。

ですから、私が他に用事がある時は、
たとえ客室が空いていても宿泊をお受けすることができないと考えています。
その結果、宿泊できる日が限られてくるのですが、
できるだけ多くの方々の想いを受け止められるように努力していくつもりです。

今日のブログを読んで興味を持って下さった方、ありがとうございます。
まずは幾つかの候補を挙げてメールなり電話でお問い合わせください。
そしてお互いの都合が合う時が、
きっとお互いが刺激し合えるタイミングなのだと思います。

かなり他の宿とはタイプが異なりますが、
どうか意図を汲んでいただいて、是非ご縁をつなげていければと願っています。
皆さんからのご連絡をお待ちしています。


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