今日、日本経済新聞の取材を受けました。
毎週土曜日に連載されている、「○○に住んでみる」に掲載されるようです。

この企画、記者がその土地に一ヶ月暮らして様々な人々に出会い、
後日、その土地について約3ヶ月に渡って紹介するそうな。
そして今回、加子母を選んで滞在することにしたそうです。
ですから取材はもちろんうちだけではなく、多くのところをされていきます。

通り一遍の取材が多い中、
じっくりと腰を据えて取材しようとする姿勢が気に入りました。
そしてやってこられたAさん、きさくな印象の方です。

早速、「ぬかくど」で炊いたご飯で、うちの夏の定番、
「いろいろ乗せ丼」を振る舞いました。
一ヶ月の滞在中、自炊で過ごすとのことですので、Aさん喜んでいました。

「ところで、どういう理由で加子母を選んだのですか?」
なにげに訊ねたのですが、その返答は想像を超えたものでした。

「いや、実は私は『なめくじ』に関心がありまして・・・」
「はぁ、なめくじに?」
「はい。あのひ弱な生き物がどうして今まで生き残ったのか、不思議でしょ?」
「そ、そりゃまあね。」
「それで、なめくじを個人的に調べているうちに、飼うようになりまして。」
「なめくじを飼っているのですか!?」
「はい。私が調べていると知って、いろんな人が送ってくれるのです。
それが実にいろいろ種類がありまして、それをそれぞれ瓶に入れて飼っているのです。」
「・・・」
「なめくじの生態って、あまり知られていないのですよ。」
「そ、それはきっとそうでしょうね。」
「そんなことを始めて12年になるのですが、
ひょんなことから『なめくじ祭り』なるものが加子母で行われていることを知り、
何度か通わせていただいているのです。」

いやぁ、驚きましたね。
確かに加子母には『なめくじ祭り』があります。

その祭りが行われる小郷(おごう、おごと呼ぶ人もいる)地区は、
農林水産省が制定した「美しい日本のむら景観百選」にも選ばれている土地です。
かつて落ち武者が暮らした土地とも言われ、
この地区の人々だけが「○○さんはおじゃるか?」と話すので、
「おじゃった村」と呼ばれています。

この地区は加子母の中でもひときわ元気な地区で、
よく働き、よく飲む人が多いことでも有名です。
トマトや飛騨牛がたくさん育っています。
加子母で唯一有機JAS認定を受けている【なかよし家族】さんもこの地区ですし、
今年私たちが始めて水田をお借りしたのもこの地区です。

さて、この地区では、独自にHPを持っています。
こちらを覗いていただいてもよいのですが、
その中の「なめくじ祭り」について、勝手に転載して紹介させていただきます。

「小郷区にはいつの頃からか文覚上人(もんがくしょうにん)の墓石にナメクジが這い上がり、区民がこぞって供養を勤める日「小郷の九万九千日」があり、遙か昔より見学者が訪れていたと聞きます。それがここ約20年ほど前から小郷区主催の「なめくじ祭」という祭典となり現在に至っております。

 平安から鎌倉時代の武将「遠藤盛遠」(えんどうもりとお)が荒修行を超えて文覚上人という高僧になりました。若き日の盛遠は友人の妻「袈裟御前」(けさごぜん)に横恋慕をしてせまりました。すると袈裟御前は、「7月9日の夜中、夫を一人で寝せておくので、その首をはねて下さい。」と答えます。約束通り7月9日夜、盛遠は布団をかぶって寝ている友人の首をはねます。ところが、寝ていたのは袈裟御前その人でした。袈裟御前は夫を助けるために盛遠に殺されたのです。盛遠はこの罪を償うために出家し諸国を周りながら修行を続け小郷の地で没します。その後、小郷の人々は、現在の地に奥の山から切り出した石により墓を建立してお参りを行っております。その墓石には、旧暦の7月9日になるとどこからとなく墓石に「ナメクジ」が這い上がり夜明けとともに消え去ります。これは、盛遠が荒修行を乗り越えて高僧となって罪をつぐなったことでその罪を許す袈裟御前の霊だと言われ、背中には黒い筋があり刀傷だと伝えられております。
 子供には非常に説明しづらい言い伝えですが、 旧暦の7月9日は袈裟御前が没した日に当たり、この日を九万九千日と言われ一日の参拝で九万九千回お参りしたことになるという大変ありがたい日といわれております。この日は時期がいつも変わり早いときは7月中旬、遅いときは9月初旬と不定期ですがなぜだかその日になるとナメクジが必ず現れます。他所では害虫と呼ばわりされるナメクジをここでは、「歴史の中の人がよみがえる」というシンボルとして扱われ供養をされており、まさに「奇祭」です。すぐ隣には小郷のシンボルであります国の天然記念物「加子母の大杉」という樹齢千数百年の大木がそびえ、その前には行基菩薩「一刀三礼」の作と言われる等身大の地蔵尊「大杉地蔵尊」をお祭りしてあります。
 このナメクジ祭りには地元の人々が色々な店を出し、賑わいを見せておりますが、特に産業部という自治会の農業部門の組織が区民から無償で出品協力を得た新鮮野菜の販売は格安になっており人気もあります。また、ナメクジにちなんだくじの「なめくじ」販売は豪華賞品が当たるなど大変好評を得ております。
 また、主会場周辺におきまして「萬燈会」(まんとうえ)というローソク祭りを開催しております。厄除け、願い事を込めたローソクを沿道に並べます。涼と静寂をお楽しみ下さい。」

解説で話がそれましたが、
A記者はその「なめくじ祭り」が縁で加子母に通うようになり、
今回の滞在地として加子母を選んだとのことでした。
いやはや、いろんなきっかけがあるものですね。

うちで昼食を食べ、ひとしきりいろんな話題を済ませていかれたA記者。
かつては『日経ウーマン』の編集長をされていたとかで、あたりが心地よい人です。
今年は8月18日(水)に開かれる「なめくじ祭り」には当然出向かれますが、
私はその前の15日(日)の念仏会も紹介しました。

加子母は全村「曹洞宗」です。
そしてお盆になると唯一のお寺「法禅寺」に、おじいたちが集まり、
念仏を唱えるのです。
その情景はのどかな中に厳かさがあり、私は好きです。
その場にA記者をお誘いしたのです。

もちろん話に乗ってきたA記者さん。
長期滞在すると、こういうコミュニケーションが取れるのがいいですね。
「私の不在中、妻がなめくじの世話をちゃんとしてくれるだろうか?」と心配し、
「どうして加子母が元気なのかを探りたい。」とおっしゃるAさんが、
どのようにまとめてくださるかが楽しみです。
10月からの連載だそうです。



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