FC2ブログ
お六櫛(おろくぐし)と呼ばれる櫛をご存知ですか?

20131101お六櫛-1

木曽地方で古くから知られる伝統工芸品で、3年間に1mmほどしか年輪が増えないという、とても固い「ミネバリ」と呼ぶ木を材料にしています。「お六さんの伝説」もあり、木曽の名品の一つです。詳しくはこの文章の最後をご覧ください。

☆☆☆
私とお六ぐしとの出会いは、【もりのいえ】で開かれていた視力回復合宿でのことでした。

講師のけんちゃん(サクラケン)が、「この櫛で髪をとかすだけで、頭皮がマッサージされて、結果的に視力アップも期待できるんだよ」と言って渡してくれました。

実際に頭にあててみると、とても気持ち良く流れてくれます。
この櫛は視力回復合宿に初めて参加する人には、当初は必須として購入を求められていました。

その場で試した人達の声を聞くと、とても好評で、「10回程度とくだけで、髪の質が変わったよう!」と、特に女性陣に人気でした。このお六ぐしでとき続けることで、髪を洗う必要もないというほどでした。

ただ私は短髪なので、髪をとかすという習慣を持たないことから、自分が日常的に使うことはなく、そのままにしておりました。

☆☆☆
そんな私が再び、お六ぐしに関心を向けるようになったのは、この夏の理恵の交通事故がきっかけでした。

当初は「生きていてくれさえいれば良い」との思いで病院に通っていましたが、身だしなみもままならない理恵の姿を見て、ふと、お六ぐしのことを思い出したのです。

そこで、理恵を見舞う度に、彼女の髪をお六ぐしでとくことにしました。
毎回というわけではないですが、できるだけこの新しい習慣を続けていました。

すると、彼女の髪がつやつやしてきたのはもちろんのこと、新たな面に気づくことになりました。

「人の髪をとく」という行為そのものが、癒しの効果があることに気づいたのです。

髪をとく間、私は一心に理恵に気を向けます。
一方、理恵は髪をとかれる間、私に身を委ねます。
そのことで、気が通じ合う場が作られるようですね。

そういえば、昔は母や祖母が、娘の髪をよくといでいましたよね。
その行為、その場が、家族の絆を深める、一つの役目を果たしていたのかもしれません。

201310理恵と屋上へ

☆☆☆
そのことに気づいた私は、毎朝FUKUが目を覚ますと、お六ぐしで髪をとくようになりました。

FUKUも、たとえ目覚めが悪くても、「では髪をとこうか」と声かけすると、すくっと立ち上がって、私のデスクにやってくるようになりました。
私の膝の上に座り、髪がとかれる間、じっとして満足気でおります。

20131101お六櫛-2

☆☆☆
このように、ひょんなことからお六ぐしと再会した私は、この感動を周りにも伝えようと決心しました。

現実のこととして、理恵が不在の中、お菓子や料理に代わる、【もりのいえ】の新たな道(魅力)を見つける必要もありました。

大辛ソース「ファイヤー!」の量産や、黒にんにく黒にんにくペーストなど、私が作るものたちを積極的に紹介し始めたのもその一環です。

そして、お店【もりのいえ】や、ネットショップ【もりのいえのお届け便】の品揃えも見直し始めました。

見直しのポイントは一つです。
私たちが本当に自信を持ってお勧めできるものを、お伝えするということ。

そういう視点から、少しずつ品揃えをかえ始めていました。
そんな中、このお六ぐしと再会したのも、何かのタイミングなのでしょう。

☆☆☆
そこで、最初にお六ぐしを紹介してくれた、サクラケン氏に相談したところ、彼は今では仕入れていないからと、入手ルートを紹介してくれました。

そちらに先日伺ったところ、私がお六ぐしを手に入れた頃と、状況が変化していました。

聞けば、お六ぐしの材料となるミネバリの木がどんどん伐採されていって、数がとても少なくなっているとか。

そして、作り手が高齢化し、少なくなってきていることもあって、この2年間ほどで、どんどん値上がりして、価格が二倍ほどになっていたのでありました。

ネットで「お六ぐし」を検索していただくと、お値段の相場が分かると思います。だいたい7,000円〜9,000円程度、良いものは、1万円以上するのです。

いくらモノが素晴らしく、それが一生モノだと分かっていても、一般の人びとの財布を考えた時に、ほどほどの線というものがあると思います。

これでは厳しいなぁと思案していたら、一つのご提案がありました。
2年前に値上がりする前のモデルであれば、安く手に入るというのです。
いわば旧モデルです。

「旧モデル」と言っても、長い歴史を持つ櫛の中の2年前ですので、さほど変わるものではありません。現実に私が今使っているものも、「旧モデル」でありますが、何ら支障はありません。

そこで、今回はその旧モデルを入手させていただきました。
その分、一般に出回っているものに比べて、安く提供できるようになりました。

ただ、上に述べた事情から、ネットショップでは販売しないことにしました。
つまり、【もりのいえ】の実店舗にお越しいただいての購入となります。

そもそも、こういった品は、実際にご自身の目で見て、手に取って、感じて購入していただく方が良いと考えます。

陶芸などの芸術作品とも通じるところがあると思いますが、「呼び合う」というのかな。
最後はその品の用途とか価格ではなく、直感で選んでいただくようなものだと思うのです。

ですから、【もりのいえ】で販売するお六ぐしは、店頭に並べてありますので、どうぞ手に取って、ご自身に合うものをお選びください。

20131101お六櫛-4

今は10種類ほどあり、価格もまちまちですが、ざっと4,000円から7,000円のものが中心となります。全品ケース付きです。はっきり言いまして、同様の質の、世間で出回っているお六ぐし「現行モデル」に比べて、お求めやすくなっています。

そして、今回の品揃えと価格設定は、在庫限りとさせていただきますので、その点どうかご理解ください。

☆☆☆
このお六ぐしを手に入れた日、私はそのまま母が滞在する老人施設に向かいました。

昨年春に脳梗塞を発症した母は、今もリハビリに励んでいます。
時折、思うように身体が動かない自分自身のことを、「歯がゆいなぁ・・・」と漏らしています。

そんな母にまずはこのお六ぐしを届けたいと願い、彼女にプレゼントしました。
そして、その場で彼女の髪をとかさせていただきました。

私、52歳にして、初めて母の髪をときました。

嗚咽が上がりそうになるのをこらえて、髪をとかしていると、母は実に嬉しそうな様子を見せてくれました。

理恵の交通事故の時もそうでしたが、相手が生きておればこそ、こういうこともできます。

そのことが、ただただありがたいです。
母が生きている間に、こういうことができたことに感謝です。

☆☆☆
当の私は、最近になって髪を伸ばし始めたとはいえ、まだ「髪をとく」というような状態ではなく、頭皮を刺激するのみです。

それでもそれをする甲斐があるのは、頭のツボの刺激になるからです。
整体的にも、目をリフレッシュする効果がありますし、視力アップも期待できます。そして身体全体をリラックスすることにもつながります。

ですからこれからは、毎月第一週末に実施する「目のリフレッシュ合宿」に参加する方に、積極的にご紹介していこうかと思います。合宿参加者への割引販売もします。

☆☆☆
こうして、【もりのいえ】での、お六ぐしの取扱いが始まりました。
私がこの取扱い開始に向けて願ったことは、一つです。

本当に良いものを手に入れていただき、感動を分かち合いたいという想いです。

この想いに共感していただき、美しさと心地良さと健康を手に入れ、ココロをつなぐ一生モノを手元に持ちたいと願う方に、お渡ししたいです。

そして思い返すに、理恵が事故に遭わなければ、こういう展開にはならなかったとも言えます。

大変な時は、大きく変わるチャンス

そう信じて、これからも、本当に良いものをご紹介させていただきますね。
これからも【もりのいえ】をどうぞよろしくお願いします。

20131101お六櫛-3

☆☆☆
木曽のお六櫛公式サイト
http://www.kisomura.net/index.html

お六櫛の伝説
妻籠の旅籠屋に「お六」という美しい乙女がいました。お六はいつも頭の病に悩まされておりました。 そこである旅人が教えてくれたように御嶽大権現に願掛けをしたところ「ミネバリという木で作ったすき櫛で、朝夕髪を梳かせば必ずや治る」というお告げがありました。 お六はさっそく言われるとおりにミネバリの櫛を作り、朝夕髪を梳かしているうちに、日ならずしてお六の病はすっかり直ってしまいました。 このことがあって、近くで取れるミネバリで作った櫛を旅人に売り出したところ大変な評判となり、全国に知れわたりました。
<木曽のお六櫛公式サイトより抜粋>

ミネバリ
ミネバリ(峰棒)は、カバノキ科の落葉高木。高さ15m、太さ60cmほどに育つ。目の詰まった硬い木で、日本産の樹木の中ではイスノキの心材についで重い。別名オノオレカンバ(斧折樺)。 <ウィキペディアより抜粋>

お手入れ方法
お買い上げ時の製品には十分な椿油仕上げをしてありますので、そのままお使いいただけます。日常のお手入れとして、毛足のしっかりした歯ブラシ等で掃除をして、その後に布切れ等で櫛全体を乾拭きしてください。年に3〜4回程度、椿油(なければサラダ油やオリーブ油など)を歯ブラシにつけ、特に櫛歯の内側部分を中心に、櫛全体に塗り込んで下さい。ビニール袋に入れて1〜2晩ほど置いてしっかりと油を浸透させ、最後に布切れ等で櫛全体を乾拭きすることで、末永くお使いいただけます。
*水分は禁物です! 髪が濡れている時に、とかないようにご注意下さい。
スポンサーサイト