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本日、地域のお葬式に会計として加わり、参列しました。
享年98歳の大往生とあって、見送る人びとも気持ち良くお見送りされているように感じました。

私はこれまでに数々のお葬式に参列してきましたが、その度に、いつも思い出すことがあります。
昔話ですが、ここに記させていただきます。

★★★
私がかつてある活動を通して知り合った人がいます。
ここではAさんとさせていただきます。

Aさんは、広島県尾道市で、海洋活動に関わる若者を育成する学校を運営していました。

ある時、彼は学校の活動の一環として、グァムへの海洋レースに参加することにしました。

彼がそのレースに向かう直前に、私は彼と会いました。
別れ際、彼は冗談まじりで言いました。
「私が死んだら、線香の一本でもあげてください」

結果は彼の言う通りになりました。
彼が乗った船「マリンマリン号」は、嵐に遭遇して転覆したのです。
彼だけでなく、彼の学校の職員と生徒さんも数名亡くなりました。

私は当時、あるスポーツ団体の事務局長をしていて、彼の学校で指導をしたこともありました。
わずか数日間のご縁でしたが、教え子達が若くして亡くなりました。

事故はニュースでも大きく取り上げられ、その責任を問うやりとりが行なわれていました。

私は、そんなことよりも、直前まで会っていた彼と、以前指導したことがある若者達が、こんなにもあっけなくこの世を去ってしまったことに、呆然としていました。

「人は生まれ、いずれ死ぬ」

この出来事は、その後の私の死生観に大きな影響を及ぼしました。

その後も、親しい人が亡くなる場面に何度か遭遇しました。
それらの体験も含めて、今はこのように感じています。

私は、肉体という衣を着て、この世を選んで生きている。
この機会を得難いものとして、今を精一杯生きよう。
そして、いずれは衣を脱ぐように死ぬときがやってくる。
生き物は生まれ、やがて死ぬ。
ただそれだけのことである。
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