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今回の旅では、おかあさんが講習会に出ていたので、
その間も含めて、U太と私はずっと一緒でした。
どれくらい一緒かというと、まさに一日24時間!

私は普段は「やること一杯人間」ですが、
旅に出るとそういうこともやりようがないので、
もう割り切って、ずっとU太と一緒にいました。
食うときも一緒、寝る時も車中で一緒、お風呂も一緒、
トイレも一緒、そしてもちろん遊ぶ時もずっと一緒です。

その結果、当然予測されたことですが、もう二人はベタベタです。
暇さえあればU太は私にもたれかかり、目を見つめます。
歩く時も私の片足に抱きついて前に進ませてくれません。
私の人生でこれほど人にべたつかれた記憶はありません。
そして一緒にいろんな体験をしました。

ある時には二人で福井県大飯(おおい)にある、
「きのこの森」という遊園地に行きました。
長い滑り台がウリの施設です。
きのこの森

ところが現地に着いても、U太は車の中で遊び回り、出ようとしません。
というのも、車の後部座席には布団がつくねてあるので、
そこに飛び込むだけでも面白いのです。

「ほら、もう遊園地に着いたのだから早く出なさい!」
なんてことを私は言いません。
本人がその気になって出てくるまで待つまでです。

この感覚は、かつて知的障がい者更生施設に勤めていた時に身につけたものです。
知的障がい者と言っても、個性が強いだけです。
気分を切り替えるのに時間がかかる人がおれば、
決まった通りに事が進まないとイライラする人もいました。
どちらもその人にとっての良いタイミングがあるだけのことでしょう。

普段はそういったことを頭では理解していても、こちらが待ち切れず、
つい催促しがちですが、今回の旅では何も急ぐことはありません。
だからU太と付き合う時も、U太の気が済む時まで待つことにしました。

そして駐車場で待つこと30分、ようやく出てきました。
それでも施設のゲートに入るまでゆっくりと歩きます。
「子供って、遊園地についたらまっしぐら!」というイメージがありますが、
U太はそうでもないらしい。

それでもゲートに入るや、「おうまさ~ん!」と叫んで早足になりました。
そう、目の前で乗馬体験コーナーがあったのです。
馬とはほぼ毎日会っているので、親しみがあるのでしょうね。

次に向ったのは「鳥のコーナー」
アヒルや、他に知らない鳥が数種類と、ウサギがいるところで、
周りの雑草を子供たちが与えています。

もちろんU太も足元の草をちぎってあげようとしますが、どうも食いつきが悪い。
他の子供たちのところでも同じ様子です。
私はその様子をじっと観察し、
子供たちがあげている葉っぱがオオバコばかりなのに気づきました。

そこで少し離れたところに生えていたハコベを採り、
U太に渡して、鳥たちに与えるように伝えたところ、
いきなりアヒルが食いつきだしました。
アヒルに餌

他のアヒルも我先にと群れてきます。
ふ、ふ、ふ。野草の知識が生かされましたかな?
U太もご満悦です。
アヒル群がる

さぁ、最後にこの「きのこの森」のメインイベント、
何と言っても滑り台を体験せねば。
でも怖がりのU太はどんな反応を示すかな?

まずは幼児用の短い滑り台に向いました。
他の子供がきゃっきゃ言いながら滑る姿を見て、思わずその気になった様子。
ではとお尻の下の敷物を借り、一緒に滑ります。
U太は大喜び。そして次の瞬間、「とーたん、あっちいけ!」
これは「次は一人で滑るから、おとうさんは離れてみておけ。」という合図なのです。

はいはい、では一人でいってもらいましょう。
上で送り出し、降り口のところまで走っていくと、少し異変が起きていました。
U太は自制してゆっくりと降りていたのですが、
そのすぐ後ろにやってきた年上の女の子が足を上げてぐんぐん近づいてきて、
最後にU太の頭を足で蹴ってしまったのです。
出口で半べそになったU太。

さてどうするかと思いきや、意外な行動に出ました。
長いほうの滑り台(ビッグスライダーと呼ぶらしい)を指差し、
「あっちいく!」と宣言したのです。
こいつってば、結構負けず嫌い?

ならば行きましょうと、きのこの形をしたエレベーターで昇り、
ビッグスライダーに挑戦です。
今度はさすがにおとうさんも一緒です。
するともうU太はゴキゲン。キャーキャー喜んでいました。

滑り降りると、案の定「もういっかい!」
でもね、もうおかあさんに会いに行く時間なのだよ。
そう話しかけると、全くごねずに帰りだすU太。
そして一言、「また、こようね。」
おとうさん、もう胸キュンであります。

そういえば、こんなシーンもありました。
この遊園地、いろんな童謡のBGMがずっとかかっています。
耳を澄ますと、周りの森から聞こえてきます。
ある時U太が言いました。「なにがうたっているの?」
これは、「どこで誰が歌っているの?」ということなのでしょう。

こういう時は返答に困りますね。
「森の妖精が歌っているのだよ。」というせりふを言えないお父さんです。
「さぁ、誰が歌っているのかなぁ~。」とはぐらかしておりました。

ところが帰り道、トイレの傍でついに現実に向き合ってしまいました。
森の手前でガンガン童謡を歌うスピーカーを見つめるU太。
スピーカーを見つめる

私は何も言わずに眺めておりました。
やがてその場を離れ、車に乗り込んだU太。
車のエアコンを指差して、「これもうたうの?」
おとうさん、またしても胸キュンであります。

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