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2005.11.16 値切る美学
関西人の、特に大阪人の特質で「値切る」というのがありますが、
これは幼い頃からしつけられているように思います。
大阪で育った私にとれば、値札にある金額はまやかしで、
それをいくらで買うかが勝負みたいなところがあります。
ところが上京した頃、秋葉原で値切り交渉に入った時、
「うちはこれでギリギリだから、値切らないよ。」と
店員が店の奥に引っ込んだ時、
文化の違いを感じてしばらく立ち直れなかったことがありました。

でも二年前に丹波篠山に一旦移った時は、
久しぶりに関西の商慣習に触れてとても嬉しかったです。
やっぱり商売は値切り交渉を経て、
ようやく店と客のコミュニケーションが取れるというものですよね。

その最たる経験を久しぶりに体感したのが、この春の引越し作業でした。
その時は3社に声を掛け、見積額を出してもらいました。
まずA社。散々値切った挙句、「ちょっと考えますわ。」と保留し、
すかさずB社へ。続いてC社でも値切って、最安値を引き出してから、
再びA社へ電話。殺し文句で「私はお宅が一番と思うのだけど、
他所がもっと安く言ってきてね。」と誘い出し、より安く交渉。
当初30万円近く言っていたところを、
17万円以下にまで値切って決めました。

このやり取りを見ていたカミさんは、「私には無理。」とサジを投げていましたが、
概ね東日本の人は値切り下手ですね。
関西系の店からすると、「えっ、値切らないの?ラッキー!」てなもんでしょう。

今回、うちの新車の冬用タイヤを買うにしても、関西仕込みが生きました。
今回はホイルも一緒に注文します。
先週から7社にアプローチ。交渉中にいろいろ見えてくる点があります。
・やっぱりブリジストンがいいかな。それも4WDだと商品が決まってくる。
・それも、できればアルミホイルがいいかな?
そんな中で、ある店がトーヨータイヤだけど、最安値をつけました。
早速電話して最終交渉開始です。
「いろいろ当たって、お宅が一番いいかなって思っているのですが、
 ブリジストンの新作で幾らになります?」
店主、迷った挙句に「一本5%アップになります。」
「そうすると、総額60,900円になりますよね。端数取って6万円にしません?」
しばらくの間、店主は絶句していましたが、「いいです。」との返答。
交渉成立!
全く同じ条件で、タイヤマンで79,000円、タイヤ館やイエローハットで74,000円でした。
それを6万円でゲット!上出来です。

でも、実はそれでも満足していません。
先日の新聞広告。
あるディーラーが中古ホイル+中古スタッドレスタイヤの4本セットで、
何と10,240円で売り出していたのです。
その広告を見て早速店に行ったのですが、残念ながらうちの車のサイズに合わず、断念。
それに比べると、新製品とは言え余計にお金が掛かったような気分で、
今後も研究が必要です。
贅沢な悩みかな?

値切るという交渉作業はとっても大事な商習慣だと思います。
例えば、ヨドバシカメラが大阪・梅田にオープンした当初は、
「うちはポイントがつくので、値切りはしません!」と強気だったのですが、
最近は結構融通ききます。
もしかして皆さん、ヨドバシで値札通りに買っていません?
その先最低5%くらいは値切れますよ。ホント。
そして見ていると、値切られた店員が実は嬉しそうにしているんですね。
このやりとりは商習慣の真髄だと思います。
商売とは、顧客とのコミュニケーションで成り立つものですからね。
その点、「値切る」という行為はとても意義あることなのです。
これは美学であり、文化ですよ!
大げさかな?
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