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我が子の成長って、その瞬間に出くわす度に喜びを感じる反面、
その瞬間までは「こいつ、人並みに成長するんだろうか?」
などと、ワクワクドキドキするものです。

初めてハイハイした時、立った時、
初めて「とーたん」と呼んでくれた時、
初めて会話らしきキャッチボールができた時、・・・
どれも素敵な思い出です。

そんな中、「どうしてU太はこんなことが出来ないのだろう?」
と不思議に思うことがありました。
年齢的にも、そして他のできることに比べても、
とっくに昔のうちに出来ていてもおかしくないのに・・・

それは、「ありがとう」という言葉を発することでした。
例えばU太が何かを取って欲しがった時、それを渡してあげても、
黙って手に取るだけです。

他の言葉はいざ知らず、
「ありがとう」は、私たち夫婦が一番多く使う言葉です。
「ありがとう」「ごめんね」「ごくろうさま」
この三つの言葉は、いつでもすぐに言い合えるようになろうねと、
結婚した時から誓ってきました。
その中でも「ありがとう」はダントツに使っています。

だから「U太は聞いていない。」とは言わせません。
しょっちゅう耳にしているはずだからね。
なのに、なのに、何故?

両親があまりに何度も言うものだから、
「どんな場面で使うのか?」と迷っているのか?
そんなこともないと思うのだけれど・・・

ところで、世間ではよくこんなシーンに出くわします。
ある方が、家族の子どもに何かをプレゼントした時、
子どもが黙っていると、すかさず親が、
「ほら、『ありがとう』は?」と促すシーンです。

うちのかみさんは、「ああいう風に促したくない。」と言うのです。
「こういう場面では『ありがとう』と言うものだから、言う。」
という学びをしてほしくないのだとか。
つまり、心から「ありがたい」と感謝の気持ちが湧き出てきて、
自然に「ありがとう」と口につくようになって欲しいという希望です。

言いたいことは分かります。
でもね・・・という気分も湧いてきます。
現実に、近所で何かをもらった時、
私だけが「ありがとう!」と答えるだけというのは結構辛いものです。

「いつかは言えるようになるから。」
とかみさんはのんびり構えていましたが、
お産の前後にU太と接する場面が増えた私は、
半歩だけ踏み込むことにしました。

例えば、U太が欲しがったものを渡した時、
「お父さんは、こういう時にU太から『ありがとう』と言われると、
とっても嬉しいんだけれどなぁ・・・」
と独り言を言ったのです。
それでもU太は黙っていました。

次に、渡す時、「はい!」と大袈裟に声を上げて渡してみました。
でも反応なし。ただ受け取るのみです。

でもへこみません。
決して嫌味にならないように注意して、上の二つを続けておりました。
すると、ある時、U太がぽろっと言いました。
「アルト」

えっ?
それってもしかして「ありがとう」の省略系?
かみさんはニコニコして頷きます。
実はお母さんには少し前から「アルト」と言っていたらしい。

いやぁ、嬉しかったですね。
思わず「お父さんは嬉しいぞ!」と叫びました。

それ以来、U太は気軽に「アルト」と言うようになりました。
時々さらに省略して「アト」と言う時もありますが、
その時はやんわりと注意します。

それと、とっても淡々と言ってくれますので、
まるで昭和天皇と会話しているみたいです。
もう少し抑揚をつけてくれるとより嬉しいのだけれどなぁ。
ま、次第にそうなっていくことでしょう。
もう余計な促しはしないことにします。

改めて振り返ります。
私の「半歩促し」は正しかったのか?
結局、「こういう場面で言うものだ」的な理解になっていやしないかな?
それについてはこの先も考えてみます。

ところで、ブログタイトルにある「ヨータイーーン」
これは何のことだか判りますか?
これは「吉村医院」のことなのです。
こういう言葉は割りとすぐに出てきたのにね。
子どもの成長のリズムって不思議です。

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