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我が「よきかな号」を天ぷら油で走られるようにして以来、
さも全く問題なく過ごしてきたかのように書いてきましたが、
実はある出来事が起きておりました。
今日はその話題を、過去を振り返りながら記憶に残しておきます。
(相当長い文章です。あらかじめご了解ください。)

よきかな号のSVO化ワークショップを開いたのは7月5日です。
その日、一旦走られるようになり、やれやれと夕方遅くに温泉に向かった際、
一本のホースが破れて、
燃料(この時はまだ軽油)が漏れた事件は以前に書きました。

翌日、その問題も無事解決し、よきかな号はついにSVO化しました。
今年の大きな出来事でもあった瞬間でありました。

さてその翌日、エンジンルームを一人で覗き込んでいた私は、
あることに気づきました。
エンジンルームの前あたりのパーツの底に、
(それが何であるかも知らなかったのですが)
何となく液体がにじんでいたのを発見したのです。

その時には、「きっと初日に漏らした燃料の跡だろう。」と考え、
さほど気にはしていませんでした。
でもそれが実は今回の騒動の始まりでした。

やがて私はSVOで走るようになり、快適に過ごしていましたが、
7月の20日頃、あるミスを犯しました。
オイルタンクが運転中にカーブを切る度に動き、
リターンホースというエンジンから燃料が戻ってくるホースが
ある時に外れて運転席の下に大量の燃料をこぼしてしまったのです。

「あ~あ、やっちゃった。」
でも済んだことは仕方がない。
漏れた燃料(当時はBDF100)が
少しずつ車の底部から出てしまうのを待つのみでした。

そしてそれからまたしばらくして、
再びエンジンルームを覗き込んでいた私は、
7月初旬に気づいた「液体のにじみ」が消えていないことに気づきました。
「これって何だかヤバイんじゃないか?」
そう考えた私は、近所のモータースに相談に行きました。

「確かににじんどるねぇ。」
スタッフの方は認めてくれました。
「でもこれはきっと噴射ポンプからのオイル漏れだぞ。」
「それってヤバくないの?」
「ひどくなればヤバイけれど、その時は噴射ポンプを交換するだけのことだ。
もっとも軽く10万円以上するけれどね。」
「えっ?そうならない前に何とかならないの?」
「ならないねぇ。そんなものなんだよ。だから今はこのまま走っておればいいよ。」

何とも納得がいきませんが、
ともかく「ひどくなるまでこのまま走って良し。」
ということなので、そうすることにしました。

夏が過ぎた頃、よきかな号のエンジンオイル交換をしました。
それから数日後、ある駐車場によきかな号を止めた後、
コンクリートにオイルが染みているのを発見しました。
場所は運転席の真下。
「確か、エンジンオイルをこの辺りで換えていたよな。もしかして漏れたか?」
早速地元モータースに持ち込みます。

「確かに何か漏れとるなぁ。
でもこれはエンジンオイルじゃないぞ。天ぷら油だ!
それも結構漏れて、他の配管を伝ってポタポタ落ちてきとるなぁ。」
「でもどうして天ぷら油が漏れてくる訳?」
「以前、天ぷら油を漏らしたことはないかい?」
「・・・そういえば、一度運転席の真下に燃料を大量にこぼしたことがある。」
「それだ!その燃料が伝って落ちてきたんだよ。」
その場は「なぁ~んだ。そうだったのか!」と笑いに包まれ、一見落着しました。

でも私は内心疑問に感じていました。
「だって、燃料を漏らしたのはずっと前だよ。
何で今頃になって大量に漏れてくるんだ?」

しかし、その後はKAN太のお産関係に追われ、
ゆっくりと車を観察しない日々が続きました。

そして今月17日のことです。
ある場所で、やはりコンクリートに点々と油が落ちているのを発見しました。
今度は私の目の前でポツリポツリと落ちています。

「今度こそヤバイぞ。」と感じた私は、
いつものモータースではなく、懇意にしている別の方に相談しました。
その方のところにはピット(地面に穴が開いていて、
人間が地下に潜って車の底を点検できるスペース)があります。

潜ってみると、こりゃひどい!
エンジンルームの底はべっとりと天ぷら油がこびりついていました。
1底部

アップしてみると、ポトポトと落ちてきているのが判ります。
2底部アップ2

一番汚れている、底のカバーを外してみました。
こりゃひどいなぁ。
3カバー

改めて、その方と一緒にエンジンルームを覗き込みます。
私が最初に見つけた「染み」は、やはりついたままでした。
「あぁ、これは噴射ポンプからオイルが漏れているね。」
「それは以前聞いたことがあります。でもまだ気にしなくてもいいって・・・」
「この車種はね、というかディーゼル車はたいていそうなんだが、
10万キロを過ぎたあたりから、ここからよく燃料が漏れるんだ。」

そうなの?そんなものなの?で?
「つまり、この車もそろそろ噴射ポンプの寿命が近づいたということかな。」
「ということは、10万円以上の出費がかかるということですか?」
「普通に考えるとな。近頃の大抵のモータースは、
修理もせずに即新しい噴射ポンプに交換しようとするだろうよ。
その方が楽だし、儲かるからな。
でも、実は交換せずに安く済ませる手もある。」

「そ、それを教えてください!」
「要はそれだけの技術を持ったところに相談すればいいんだ。
何なら紹介してやろうか?東濃、飛騨辺りで一番の会社があるぞ。」
「是非お願いします!」

ということで、教えていただいたのは、何と高山の業者さんでした。
車で100分ほどかかります。
「そこまでしないと駄目なのか?」と正直考えましたが、
私は物事の流れを大切にするので、「ええい、ままよ。」と電話しました。

そして電話で聞いた話を整理すると、次のようです。
「平成10年頃以前のディーゼル車では特に、10万キロを過ぎたあたりで、
確かに噴射ポンプから燃料が漏れることはよくあります。
例えばOリングなどが劣化するといった理由からです。
だから今回の症状は、天ぷら油が原因という訳ではないと思います。
ただ、そのOリングがもし天ぷら油に弱い素材だとすると、
そのことで寿命が縮まったという可能性は考えられます。
いずれにせよ、一度見せてもらいます。
そして、うちは『現物処理』ですから。」

「現物処理ってなんですか?」
「安易に新品と交換しないということです。
ですから今回も全体をバラして、必要な部品のみ交換して組み直します。」
ほう、何とも心強いお言葉。

ということで高山に向かったのですが、
着いてみると、とても綺麗に整理整頓された工場でした。
その様子を見て、「これは問題ない!」と判断。
スタッフも頼りがいのありそうな方でしたので、修理をお願いしました。
「斐太(ひだ)ヂーゼル」という会社名です。
「飛騨」としなかったことに何かこだわりがあるのかな?
4斐太ヂーゼル工場

さて車を預けてきたので、帰りは高山線で帰ってきたのですが、
U太とのその道中は、先に話題にしましたね。

その後、何度か電話でやりとりし、予定より遅れて修理が完了し、
一昨日引取りに向かいました。
その時に次のような説明を受けました。

「噴射ポンプが一部金属磨耗などで傷んでいました。
それらが原因で二箇所燃料が漏れていました。
でも幸いなことにポンプの中は傷んでいなかったので、
さほどの心配はありませんでした。
これが分解した噴射ポンプの様子です。」
と、彼らが撮った写真をいただきました。
おお、すごい!こんなに細かなパーツに分かれているのか!
5解体噴射ポンプ

「そして、これが今回交換した部品です。」
なるほど、なるほど。
6交換部品


具体的には、以下の部品でした。
・レギュレータバルブ
・オイルシール
・ドライブシャフト
・フィードポンプ
・カバー
・カムディスク
・ローラー
・O/Hキット

これらの部品だけ交換して、
再び噴射ポンプを組み立ててくれた訳です。
しかも部品代は、彼らが仕入れた値だそうです。
つまり、彼らの儲けは工賃のみということです。

これは技術に自信がないとできないのでしょうね。
それが証拠に、この近辺のほとんどのモータースは、
結局こちらに持ち込んでくるとか。
ということは、それだけマージンが上乗せされるということなのでしょう。

「つまり、天ぷら油は関係なかったということですか?」
「噴射ポンプの不具合に関してはそうです。
ただし、既に漏れてしまった天ぷら油が周りに相当こびりついていて、
これを取り除くのに相当苦労しました。
まぁ、換気扇の掃除をした様なものです。」
それはご苦労をおかけしました。その分、工賃が高くついたのは納得です。

「それに、この汚れをきちんと取り除かないと、
部品を装着した時にいらぬ隙間ができてしまい、
再び漏れてしまう可能性もありましたからね。」
はい、ごもっともです。

加えて、「今回は見ていませんが、
ノズルなど精密な部分を天ぷら油が通過している点が心配です。
十分に良い状態の天ぷら油を使う方がいいですよ。」
はい、心します。

ということで、エンジンルームがずいぶんと綺麗になって
戻ってきたよきかな号。良かったね。
これで車検を通す展望が見えてきました。
7修理後


そこで、今回の騒動を改めて整理しますと、
・特に古いディーゼル車は10万キロを過ぎたあたりから
 噴射ポンプのパーツに寿命が現れやすい。
・もしそうなったら、今回のように分解してパーツを交換するか、
 噴射ポンプをそのまま新品に換えるしかない。
・たいていの場合、黙っていると「新品に交換しましょう。」と促される。
 当然高くつく。
・以上の状況に関して、天ぷら油は原因にはならない。
 しかし、結果として漏れた天ぷら油が周りにこびりついて
 面倒なことになる可能性はある。

要は、早めに気づいて、早めに対処すべきということなのでしょうね。
「でも、実はうちはBDF100で走っていた公用車の、
同じ状況の修理をしたことがありましたが、
その時よりは今回は楽でしたよ。」

えっ?BDF100でも駄目なの?
これは安易に判断することではないと思いますが、
BDFなり、SVO(WVO)なりに乗ろうとするには、
それなりの心構えが必要ということなのでしょうね。
だって、車に不具合があれば、
「ほれ、天ぷら油にしたからだ。」という目を向けられてしまいますからね。

ますます寒くなるこれからの季節、メンテはもちろん、
エンジンのかけ方、車の乗り方、燃料のろ過方法などなど、
より一層精進が必要だということなのでしょう。
今回の件でまた一つの学びをしました。

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