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私は今、感動とワクワク心に満ち溢れています。
「願えば叶う」とはこのことか!
本当に今年は巡り合わせがとても良いです。

稲の苗を育て、機械を使わずに田を整備し、手で田植え
鎌で収穫して、はざ掛け、そして足踏み脱穀機で脱穀し
唐箕(とうみ)で分類したまでは良かったですが、
その後の籾摺り(もみすり)が最後の難関でした。

実はこの難関のため、過去3年分の稲が我が家に残されているのです。
道沿いによく建っている精米所は、籾からいきなり白米にしてしまうので、
玄米が欲しい私たちには使えません。

それでも籾摺りしないことには食べられません。
同じ班の方が玄米への籾摺り可能な精米機を持っているので、
今年はそれをお借りするようにお願いしていました。

ところが私たちの脱穀があまりにも遅くなってしまったので、
いざ改めてお宅に伺うと、
「時期が遅過ぎる。もう倉庫の奥に仕舞ったのでダメだ。」とのこと。

田舎暮らしをしていてよく感じるのは、
「その話が出た時に行動を起こすべし。」というものです。
最初、「ああ、いいよ。」と約束されていても、
時間が経つと「もうダメだ。」となることが多いのです。
「いいよって言ったじゃない!」と憤ることなかれ。
事をすぐに起こさなかったこちらが悪いのですから。

ということで、今年も籾摺りの機会を失った私たちですが、
「そう言えば・・・」と思い出しました。
「たしか離れ家の奥に籾摺り機があって、
ベルトを新しくしたら使えるはずなんだけどなぁ。」
と前地主の弟さんが言っていたのでした。

そこで日曜日に弟さんに来ていただいて
離れ家の奥の籾摺り機を出してくることにしていたのですが、
その籾摺り機は普通の電気で動く「機械」です。
「ちょっと面白くないなぁ。」と感じていました。

ところが土曜日に近所の民具屋さんを覗いてみたところ、
なにやら面白そうなものを発見。
大き目の臼(うす)のようなんだけれど、
胴体で割れていて、ギザギザがついている。
「これは何ですか?」と訊ねると、「昔の籾摺り機だよ。」とのこと。

その瞬間、頭の中が光りました。
「そういえば、同じような風情のものが、
離れの倉庫にあったのを見かけたような・・・」
帰宅後に倉庫を覗いてみると、ありました!
何だ、探し物は足元にあったではないか。

という出来事があったので、昨日弟さんが来られた時、
機械の方ではなく、「臼タイプ」の方を一緒に出すのを手伝ってもらいました。
それがこれです。
奥の二つで一組。これを1号と呼ぶことにしましょう。
そして手前の二つでまた一組。こちらは2号。
1もみすり機2台

そしてそれらとは別に風情の変わった一組もありました。
こちらが上の方。
2竹三号上裏返し

そしてこれが下の方です。
3竹三号下

ということで、何と3台も我が家にあったのでした!
3台とも重ねた状態の写真がありませんが、
上から籾を入れ、上の方を回すことで上下の切り込みで籾が擦られ、
その隙間から玄米が出てくる仕組みは同じのようです。

三台ともかなり汚れていて、
特に隙間にはギッシリと稲や糠が詰まっています。
ざっと汚れを落とした1号の、下の方です。
たぶん栃の木の丸太から作られていると思います。
4一号下

そのアップ。手作り風な切り込みが良いですねぇ。
5一号下アップ

1号の上の方は汚れが少ないです。
6一号上裏返し

さて、これら切り込みに埋まったものをキリで取り除き始めましたが、
結構これが大変な手間です。
7一号下汚れ落とし

でも私は全く辛くありませんでした。
だって、これで念願の籾摺りが叶うのならば、
こんなに嬉しいことはありません。
機械を使わずに、全く私好みのパターンで米作りが完了するのですから。

ちなみに前地主の兄弟に尋ねたところ、
彼らはこの籾摺り機が使われている姿を見たことがないとのこと。
曰く、「戦前、それも昭和初期、
いや大正末期くらいまでしか使っていなかったのではないか?」とのこと。
もしその通りだとすると、80年ほど以前まで使われていた道具ということ?

そんな道具が今蘇るとしたら、ものすごくない?
そんな風に考えながら掃除をしているとウキウキしてきます。

やがて、ふとある気配を感じました。
「よくぞこの道具を出してくれたねぇ。そしてまた使ってくれるのかな?」
「汚れを丁寧に落としてくれてありがとうな。」
この家の先霊たちが私を取り囲み、
ニコニコしながら眺めているように感じたのです。
そう考えるとますます嬉しくなって掃除に没頭します。

そのうちに、足元に落ちたものが目に入りました。
そこにはゴミと一緒に、隙間に埋まっていた稲も見えました。
「ということは、この稲も80年以上前のものということ?」
ということなのでしょうね。
しかも隙間に埋まっていたので、もっと古い稲も混じっているかもしれない。
8こぼれた稲

その時、ふと思いつきました。「この稲、芽が出ないかな?」
もし芽が出て育ったら、「80年以上振りの発育」ということですよね。
「もしかしたら本当に育つかも・・・」
やおら私の心に火が点きました。

この日は午後から雨が降り出したので、掃除は中断し、
地面に落ちた稲ゴミをすくって、家の中で稲の選別を始めました。
一粒見つけては指で擦り合わせ、
崩れていないことを確かめて別の器に移します。

「ひとーつ、ふたーつ、・・・」
その姿を見て、「また何か始めたわね。」と、
微笑みながら横目で通り過ぎるかみさん。

やがて選び終わりました。
しめて401粒!
「夏子の酒」の1350粒にも及ばない少量です。
9加子母百年米401粒


一粒ずつ色も大きさも違います。
様々な年代の、様々な種の稲たちなのでしょう。
その姿を眺めるうちに、とても愛しい気持ちが湧いてきました。
よし、お前達に命名しよう!
お前達は『加子母百年米』だ!

実際に百年前の米が混じっているのかどうかは不明ですが、
切りよく「百年米」と呼ぶことにします。

そしてこの加子母百年米、来春に発芽トライをしてみます。
本当に芽が出たらいいな。
いいや、仮に芽が出なくても
今、夢を見させてくれるだけで十分な存在感です。

こうやって私と出会わなかったら、
彼らはずっと籾摺り機の隙間に埋まったまま
一生を終えたのかもしれない・・・

とっても感動的な、そしてワクワクがどんどん広がる一日でした。

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