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私は今、とても満たされた気分の中を漂っています。
「あぁ、私はこういう時を待っていたのだ!」という気分です。
実を言うと、ここしばらくの間は悶々とした時を過ごしていました。
いわば「生みの苦しみ」とでもいいましょうか。
その気分がようやく晴れる時がやってきたのです。

私がずっと追っていたもの、それは「火」です。
私はずっと以前から火が大好きで、
1996年に八ヶ岳に移住して以来、
薪ストーブの火を眺めては悦に入り、
庭に大きな石炉を組んでは火をくべ、
陶芸工房を開いては連日1200℃を越える火を見守り、
年に一度の野焼きの際は高さ3mもの火柱を上げては祝杯を上げていました。

それほど火と親しんできたのに、
ここ最近、火のことが分からなくなっていました。
そのくだりはまた別の機会に書くとして、
先月の加子母でのイベントや、先日の広島の旅でも、
関心を持ったのは「火」にまつわる話題が多かったのです。

そんな中でも大きく私の気を引いたのは、「ロケットストーブ」でした。
本式のものについてはこちらをご覧いただくとして、
私が一番惹かれたのは、実は坂本さん宅で見かけた
「ロケットストーブ式・一斗缶かまど」でした。

「本式はすぐにはできないけれど、これだったらできるかも。」
それに仕組みも扱いも簡単そうです。
「とにかくそれを作ってみたい!」
想いはつのり、25日のバースデイ・ワークショップを
一人ですることにしたのです。
では、以下にメイキングを公開します。
(ものすごく画像が多いです。重くなってすいません。)

まずパーツを揃えます。
ホームセンターで、煙突パーツを購入しました。
T字型ものは蓋の部分を外します。
1煙突パーツ

続いて、一斗缶に二カ所穴を開けます。
2穴を開ける

100均で買ったネットをセット。これがまたピッタリ!
3網を入れる

底の穴に合うように、T字型煙突パーツをはめます。
4煙突はめる

真っ直ぐの煙突パーツを二つに分け、切り加工をしてつなげます。
5つなぐ

少しアップしてみましょう。
6アップ

残った煙突パーツを一斗缶内の方につないで、
隙間に灰を詰めます。
これは薪ストーブや薪風呂から出た灰です。
7炭を入れる

さぁ、ともかく完成しました!
8完成

上の穴から丸めた新聞紙を入れ、
横の焚き口には乾いた小枝を刺し、
火を点けます。
ボッと火が起きます。
9火が起きる

間もなく小枝にも火が移り、大きな火が立ち始めました。
ここから先は横の焚き口から小割の薪を入れていきます。
10火が立つ

ただ火が起きたのを喜んでいる訳にはいきません。
これを利用してなんぼです。
そこで、カセットコンロの上の部分をはめてみると、これまたピッタリ!
これで湯沸かしも調理も可能になりました。
11カセットコンロ

ところで、焚き口を覗いてみましょう。
煙突パーツの一部を切って段をつけたことで、
上には薪が並び、下では空気が遮られることなく供給されています。
12上下層

思いのほか火力が強いのに驚きました。
これは何故だろう?
試しに、上から薪を一本縦に入れてみました。
確かに燃えますが、火力はそれほどではないです。
この火の形はみなさんもよく見る、「たき火」の火です。
13薪を上から入れてみると

その時、閃きました。
「つまりは、空気の流れが火を育てているということ?」
火は点されただけでは、静かにゆらめく炎です。
でも、気流の中に置かれた火は、柱になるのです。

そしてもう一つの発見。
「火は蓄熱されて大きくなる?」
上でも説明しましたが、中央の煙突パイプと一斗缶の間に灰を詰めています。
これは坂本さんのやり方のそのままパクリなのですが、
そのことが実は大きな要素であったようです。
時を経て暖まる一斗缶にこの手で触れ、初めて実感できました。

更に三つ目の発見。
「薪によってかなり火力が違う」ということ。
実は最初、十分に乾いていない小割りを使いました。
するとまるで火が起きません。

でも、乾いた小枝に換えたら一気に起こりました。
そしてまた坂本宅での様子を思い出しました。
「そういえば、風呂では竹をくべていたなぁ。」

そこで今日は、その辺りに転がっていた朽ちた竹を拾ってきて、
小ナタで割ってくべてみました。
14竹薪

すると面白いように火が立ち上がりました。
竹の油分が火力を強めているのでしょうか。
自慢の南部鉄瓶を置きましたが、ものの見事にすぐに湯が沸きました。
15斜めから

横の焚き口から見てみましょう。
すごいでしょ?
これが捨てられていた竹から出たエネルギーですよ。
16正面から

今回発見したこと。
「火は流れである」
「火は(蓄)熱である」
「生まれ(材)で火は異なる」

どれも言葉にすれば当たり前のことです。
私も全く知らなかった訳ではありません。
でも今回、その神髄に感覚的(直感的)に気づいたように思います。

マグカップに安物のウイスキー「トリス」を注ぎ、
沸いた湯を足して口に含みます。
極上の味がしました。夕暮れの中、至福の時が流れます。
「あぁ、私はこういうことをずっとやりたかったんだよなぁ。」
しみじみとした気分が心の底から湧いてきました。

何だか一つ抜けたような気持ちがしました。
とても良いきっかけをくれた坂本さん、ありがとう!
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