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さて、今日はいよいよ中津川で映画『六ヶ所村ラプソディー』が上映されます。
それに合わせて、是非読んでいただきたい文章があります。
これは田中優さんのメールマガジン(転載フリー)から転載させていただきました。

今回映画をご覧にならない方も、ご一読してくださることをお願いします。
そして一人一人で考えてみてもらえたらなぁと願います。

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□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
 東奥日報(2009年4月16日)によれば、「4/19の青森市長選の行方を、電力業界がかたずをのんで見守ってい」たそうだ。鹿内博候補は、反核燃団体の共同代表を務めた経歴の持ち主だからだ。

それに対し、原燃推進の「佐々木誠造候補の選挙事務所での出陣式には、日本原燃の兒島伊佐美社長をはじめ、県内で原子力事業を展開する東北電力や東京電力、電源開発などの役員・幹部がずらりと顔をそろえ」、「知事選に匹敵するほどの力の入れよう」だったそうだ。

 津島雄二衆院議員は、「原子力反対を掲げてきた人が万が一、県都の市長になったら本県は計り知れない大打撃を受ける」と述べ、「県都に反原子力の市長が誕生したら、本県は大変なことになる」と発言した。

 しかし選挙の結果は「青森市長に鹿内氏が初当選」となった。これで青森は「大変なことにな」り、原燃推進は「計り知れない大打撃を受ける」そうだ。これはありがたい。
 なぜなら再処理工場はとんでもなく有害な放射性物質を出し続けるからだ。

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これまで海へ流された放射能の量
(2006年4月~2009年2月までの公表数値)
放出回数    205回
放射能の総量  トリチウム 2177兆ベクレル
        ヨウ素129 5兆4300億ベクレル
        ヨウ素131  5600億ベクレル
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 中でも上の「ヨウ素」が問題だ。ヨウ素は貴重な元素であるため、生物は必ず集めようとする。プランクトンが、小魚がと濃縮されていって、人間の口に入るときには相当濃縮してしまっている。しかも人間にとっても大切な元素だから甲状腺に濃縮される。これがチェルノブイリで多発している甲状腺がんの原因と見られている。

 ただしヨウ素131は寿命が短い。8日で半分が放射線を発して安定化し、放射性物質でなくなる。だから80日経てば千分の一以下になるのでほとんど検出できなくなる。でも上の数字をもう一度見てほしい。ヨウ素131よりヨウ素129のほうが全然多い。このヨウ素129の寿命は1700万年なのだ。半分に減るまでに1700万年かかるのだ。千分の一になるまでの時間は1億7千万年だ。

こんな放射能(よく推進派が「放射性物質はあっても放射能なんて言葉はありません」なんてつまらない批判をしてくるから言うけど、放射能は放射線を出す能力のことだ。転じて放射線を出す物質を放射能と呼んでいる)を放出していいものだろうか。

 つまりヨウ素129を5.43兆ベクレルも出して、いいものなのかということだ。これは人の年間摂取限度量9.1ミリベクレルで割ってみると、597兆人分の年間限度摂取量にになる。莫大すぎてよくわからないだろう。世界人口65億人で割ったとして、年間摂取量の約10万倍なのだ。

 なぜこんな猛毒を振り撒いていいものなのかわからない。しかも人類の歴史よりはるかに長く残るものを。「自分の世代だけよければ、あとはどうなってもいい」と考えているとしか思えない。そんな考えでいる人たちに未来を任せられない。そう考える人が少数派であることのほうが不思議だ。

 「6と9はブロック」という言葉があるのをご存知だろうか。メディアは「六ヶ所村問題」と「憲法9条」の話だけは放送・放映しないようブロックしているのだそうだ。そんなばかげた状態を放置できない。だって一方の情報しか伝えない中で、いったい誰が何を判断できるというのだろう。

 でも、こんな日本でも少しだけ変わりつつある。市長選などで、現職が半分しか残れなくなってきているのだ。社会を変えたい。少なくとも子どもたちに胸が張れる程度には。

 かつて、木曽のヒノキを植えた人たちは誰も自分が利益を得たりしていない。なぜならヒノキは育つのに100年かかるからだ。それでも人々は土まで背負ってヒノキを山に植えた。人々は祖先の植えてくれたヒノキのおかげで生活できた。だから彼らは祖先をとても大切にし、年長者を敬ったのだ。

 さて今生きている私たち、子孫から敬われることをしているだろうか。敬ってもらえる生き方をしていないくせに、「年長者を敬え」なんて、都合が良すぎると思わないだろうか。

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