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このブログを読んでいるwvoメンバーは、
「おいおい、いつになったらレポートするんだ?」と感じていたことでしょう。
お待たせしました!今回の旅のメインイベント、「wvoオフ会」であります!

レポートの前に「wvo」について簡単に説明しておきます。
シャロム・ヒュッテのオーナー・臼井さんが管理人となり、
「天ぷら油(廃食油)で車を走らせよう!」という仲間が集うメーリングリスト。
それが「wvo」です。

そもそもの意味は「waste vegetable oil」の頭文字をとっています。
天ぷら油を使って車を走らせるシステムのことは、
一般的には「SVO: straight vegetable oil」と呼ばれていて、
直訳すると「そのまんま天ぷら油」ということになるのでしょうね。

ところがSVOには「使う前の天ぷら油」も含まれます。
お中元などでいただいて、押し入れにしまい込んだままに賞味期限を過ぎたような
天ぷら油ならば車に使ってもいいでしょうが、
新品の油をわざわざ燃料に回すこともないでしょう。

ですから、「waste(廃棄物)」の意味を持つ「w」を使った「wvo」には、
「私たちは本来ならば捨てられるようなものを有効に活用しているのだぞ!」
という気概を感じます。

このメーリングリストのメンバーは、それぞれ相当「濃い」人たちが集まっています。
「濃い」というのは、「オタク」という意味ではありません。
上にも書いた、「捨てられるようなものを活かしてみせようではないか!」
という気概を持って、暮らしで実践をしている人たちなのです。

だから、集まればただ車の話題だけではありません。
実に様々なテーマに話題がどんどん流れ、広がっていきます。
しかもそれが口先ではなく、本当に実践しているから凄いのです。
今回もその凄さをまざまざと見せつけられました。

と、前置きはこれまでとして。
今回のオフ会は、山梨県・河口湖で開かれました。
ホストの平田さんが準備してくださった会場は、「酵素風呂」を備えていました。
酵素風呂については掲載許可を取っていませんので割愛しますが、
とにかくすごい風呂でした。

いろいろすごい点がありましたが、
「身動きがとれない、修行のような風呂」であったことと、
出た後の爽快感がたまらなく良いことはお伝えしておきます。

さて会場に続々とメンバーが到着します。
順番に酵素風呂に入り、夕食をいただき、プロジェクターによる講習があり、
その後はいよいよ飲み会です。

最初のイベントは、宮城から登場の、
このブログでは「北の方」ほか様々なハンドルネームを持つ倉田さんです。
前回、もりのいえにも持って来ていただいた
12年物の紹興酒の龜を再び購入して持ってきてくれました。
その龜開きのシーンですが、結構盛り上がりましたね。
まるで新婚さんのケーキカットです。
2龜開き

こんなにしっかりと石膏が蓋に被さっていました。
3石膏蓋

この24リットルの紹興酒を惜しげもなく振る舞う倉田さんて、一体何者なのでしょうか?
それは誰にも分からないのです。

酒が振る舞われ、自己紹介タイムです。
濃い人たちが順番に語っていきますので、
お一人ずつからもっと詳しく聴きたい!と感じたのは私だけでしょうか?
でもそんなことをすると、きっと夜が明けます。
何故か「日本ミツバチを育てよう!」という話題でも大盛り上がり。
4自己紹介タイム

この時に、「wvo」の意味を変えてはどうか?という話題が出ました。
「waste value open」
「棄てられるモノの価値を切り開く」という解釈でどうだろうかと伊豆神さんのご提案。
私はかなり気に入りましたが、他のメンバーさんはどうだったかな?

その夜、私は大部屋にではなく、一人車の中で寝ました。
その二日前に「自分のスペースを確保すべき」という助言があったこともありますが、
実際に我が「よきかな号」の中で寝るのって、快適なのですよ。

さて朝を迎えます。
梅雨の最中でしたが、お天気に恵まれました。
朝食をおのおのいただき、談笑が続きます。
「今日は一体何をどこまでできるのやら?」と心配顔の人も若干いましたが、
ほとんどのメンバーは、まさにその時を楽しんでいる様子で、とても和やかな時が流れます。

「ま、ともかく始めようか。」という具合にワークショップが始まりました。
まずはお決まりの「車の見せ合いっこ」。
今回特に驚いたのが東京から来られた山野さんの車です。
後部座席に衣装ケースを二段重ねた「ろ過システム」が設置されていました。
上段にはティッシュケース一箱分を使用したろ過システム。
5山野式上段

下段にはポンプが設置されていました。
このポンプで吸われた天ぷら油は、
何とそのまま燃料タンクに流れ込むようにつながっているのです!
つまり、上段に廃食油を注ぐだけで運転できるという優れものです。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の世界に一歩近づいた感があります。
ここまでシステムを組んでしまう山野さんに脱帽です。
6山野式下段

駐車場からワークショップ会場に移ると、もう作業が始まっていました。
以前、臼井さんのところで見せてもらった「ペール缶ぬかくど」の製作です。
ぬかくどづくりナンバー消し

「えっ、ぬかくど作りって今回のメイン作業だったっけ?」
「一つ作ればいいんじゃないの?」という声もちらほら聞こえてきましたが、
作業中のメンバーの耳には入っていないらしい。
幾つものぬかくどが作られていきます。
穴の開け方もアートです。
8ぬかくど外側

「芯にはケチャップ缶がいい!」というのが定番になりつつありまして、
白州のわたなべさんが持ち込んだ缶は取り合いになっておりました。
9ぬかくど筒

そのわたなべさん、バッテーリーをつなぐ作業に集中されていました。
10バッテリーつなぐ

何に使うのかと思いきや、溶接用に使うのでありました。
スパークの力が強過ぎて今回の溶接には合いませんでしたが、
そのアイデア力にも脱帽です。
11溶接

広島のコータローさん作のロケットストーブ式キッチンを真似て、
私が自作したことがありましたが、平田さんも自作しておられました。
その火入れをさせてもらいましたが、無事着火!
何故か上では天ぷら油が熱せられています。
12ロケットストーブ式キッチン

これは何をしているのかと言うと、「天ぷら油の発火実験」なのです。
倉田さんが「どういう条件で天ぷら油が発火するのか、皆知っておくべきだ!」
と主張し、このワークショップとなりましたが、
幸か不幸か、今回は発火しませんでした。
でも、こういう視点を持つ事が大切だと思います。
倉田さん、腰が引けていませんか?
13発火試験

会場には何故かチェーンをつなげた道具が。
これが田んぼの草取りに大活躍するのですと!
14チェーン式草取り器

また、平田さん作の手回し扇風機も登場。
これは臼井さんにプレゼントされました。
シャロムで見られるようになるかな?あるいはシャンティクティか?
扇風機を回すのは、電気自動車を十数台持っているという、神戸のYさん。
扇風機ナンバー消し

伊豆からお越しの伊豆神さん。
ソーラーを頭に載せ、扇風機を回す姿は、
「ソーラー虚無僧」とお呼びしましょう。
自家発電電気自動車システムを構築しようとしている伊豆神さん。
時代はきっとあなたの前に拓かれていますね。
虚無僧横

ペール缶ぬかくどで湯が沸きました。
「masan、どこかでハーブを探してきて、ハーブティを作ってよ!」
と、いとも簡単に注文するメンバー達。

「ハーブねぇ。」と取りあえず会場の周りを歩きます。
和歌山からやってきた女性・Iさんは野草に関心があるとかで、ついてきました。
ならばいっそのこと、野草料理を作ろうかと、
いきなり「野草料理ワークショップ」を二人で始めました。
最近我が家でもよく食卓に上る「イノコズチ」を採取し、
会場の厨房で豆腐をいただいて白和えを作りました。

そんなこんなでメンバーが思うままに作業している間、
実は本来のwvoらしいワークショップを山野さんがシコシコと続けていました。
新しい熱交換器のシステムづくりです。
こんなパーツを使って、
17熱交換器パーツ

こんなものを作ってくれました。
内側にあるのが、我が「よきかな号」にも設置されている、従来の熱交換器です。
18新型熱交換器

これのどこが凄いかというと、まずフレキシブルであるということ。
自由に曲げることができるので、いろんな車種に設置可能です。
そして、ホームセンターで売っているパーツで作ることが可能なのだそうです。
こんなシステムを作ろうとする山野さんの姿勢に再び脱帽です。

このように山野さんが本流の作業をしている間、
他のほとんどのメンバーは、思い思いの作業をしておりました。
山野さんには悪いけれど、これぞまさしく「新解釈wvo」の姿なのではないのかな?

帰り際は「ギブ&ギブン」の場があちらこちらで見られました。
私は電気温水器と、種と、ドラム缶と、ケチャップ缶をいただきました。

一方、私はぬかくど用の籾殻を大量に持参していました。
そして、きっとメンバーだと活かしてくれるであろう器具を大量にお分けしました。
これはkokoperi hiroさんからいただいたものです。
ありがとうございました。

また、ろ過済みのwvo燃料も多めに持っていきましたので、
欲しい方に差し上げました。
ところで今回、80リットル分を差し上げたことになりました。
一滴ずつポトリポトリとろ過した油ですが、差し上げる時は一気に無くなります。

でも、これでいいのだと思います。
「これだけのものを差し上げたのだから、代わりに何か欲しい。」などとは思いませぬ。
「見返りを求めない。」これがこれからの時代のキーワードになるようにも思います。
そんな空気がwvoメンバーの中に流れているのが実に清々しいです。

こうして、実に濃いオフ会が終了しました。
別れを惜しみながら挨拶をし、めいめい去っていきます。
加子母から下道を通って、無料で河口湖までやってきた私ですが、
帰りは高速を使うことにしました。
今回、結局、燃料代を入れて「往復1,000円の旅」でした。

そして二泊三日の実に充実した旅が終わった訳ですが、
物語はここで終わりではなかったのです。
そして、我が家に帰ると、とんでもない事態になっており、
かみさんはパニック状態になっておりました。
(つづく)
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