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今日のこのネタを早く書きたくてウズウズしていたのですが、
ようやくその時を迎えました。

「愛農かまど」って知っていますか?
戦後に「全国愛農会」という組織ができて、
そこの人たちが考案して普及させていたかまどだそうです。

少ない薪で大きな火力を生み、同時に三カ所で調理ができる愛農かまどは評判を生み、
各地で広まっていったそうです。
ところが、その後のガスの普及によって一気に消えてしまったらしく、
当時のかまどは残っていないそうです。

その「愛農かまど」を作るには、精巧な作りの木型がなくてはならないのでした。
そしてその木型を持って、考案者の「さかいしょうへい」さんの鞄持ちとなって、
全国に200~300もの「愛農かまど」を作っていったのが、きたむらさんという方です。

時は経ち、数年前に自宅の屋根裏でその木型を見つけたきたむらさん。
農業の弟子の、のろさんに、「こんなんがあってな、もう燃やそうと思うんやけど・・・」
とおっしゃるのを、「ちょっと待ってください!」と引き止めた、のろさん。

結局その木型を使って、まずは実家に愛農かまどを一基作っていただき、
その後、木型を譲り受け、
今度はのろさんが木型を運んで愛農かまどづくりの指導をするようになりました。

そして広島で「愛農かまどワークショップ」の指導にのろさんが来られていた時に、
ミニブタ・ブッダを引取りに行った私たちは、
そのワークショプを覗かせていただいたのでした。

そしてありがたいことに、泊めさせていただいた、いしおかさん宅で、
講師ののろさんとご一緒することができ、ご縁を作っていただいたのでした。
その時の様子はこの日のブログに書いております。
(面白いことに、グーグルで「愛農かまど」で検索すると、
この日のブログがトップで出てきます。)

さて、その時に偶然に愛農かまどとのろさんに出会った私たちでしたが、
「いずれはこれを我が家にも置きたいものだなぁ。」と漠然と願っていました。
ところが旅から戻って冷静になって考えるに、設置場所がなかなか見つかりません。

そうこうするうちに他の出来事に追われて、
愛農かまどのことは少し追いやられてしまいました。
あのままではきっと私は再び愛農かまどと出会うことはなかったと思います。

その流れを食い止めたのが、「知足ハウス計画」です。
「足るを知る」をモットーに旧牛舎をリフォームするというこの計画。
知足ハウスの厨房にこそ、愛農かまどはピッタリです!

そこで、「実際に作るにはどうしたら良いものでしょうか?」と
改めてのろさんにご連絡し、伺うことになりました。
それが先週末の土曜日。そうです。私があの夢を見た日のことです。

この日、不思議な夢の余韻を感じつつ、私は早朝から「よきかな号」に乗り込みました。
目指す場所は三重県の多気町です。

私は最初、多気町は津市よりも名古屋寄りだと勘違いしていまして、
なんのなんの、ほとんど伊勢の近くでありました。
そういう勘違いもあり、また事故渋滞も重なり、予定をオーバーして
4時間半のドライブでようやくのろさんのご自宅に到着しました。
途中、大きな鶏看板にビックリ!
1鶏看板

お宅ではのろさんと奥様が出迎えてくれました。
私の様子を見るなり、「あれ?ご家族は?」
家族一緒で来ると思い込んでおられた様子で、奥様はがっかりしたご様子。
どうもすいませんでした!

お茶を飲んでしばし歓談した後に、
早速、「愛農かまど復活版第一号」を見せていただきました。
これです。
2愛農かまど正面

焚き口の扉に燦然と輝く「愛農かまど」の文字。
これはかつてのかまどから取り出したものだそうです。
3愛農かまど扉

一通り、かまどの構造について、のろさんから説明を受けました。
ここで私はとても重要な、
そしてこれから先の私の人生を大きく左右するかもしれない気づきと出会いました。



その前に、火(炎)と熱について、私の持論を述べておきます。
うちの薪風呂の扱いがとても難しかったこともあり、
数年間ずっと試行錯誤してきた結果、学んだことがあるのです。

それは、
1.火は下から上に上がること
2.火の流れ、つまり「火流」を管理することが大切であること
3.火(熱)は蓄えられる(蓄熱)こと
この三つです。

これは、ウーファーがやってきたら、私から最初に聞かされる話です。
最初は何のことだかよく分からない様子のウーファーたちは、
その後、風呂焚きを任されるようになって、
その意味について身をもって学ぶのです。

さて、合わせて最近の私は「水」にとても関心を持っています。
・水は生きている
・生きている水は、水流であり、渦である
このことを知ったことで、とても興奮している私です。

そして、「火」と「水」は実は似ているということにも感づき始めていました。
そのことを証明するかのような知識を授かったのです。
その知識とは?
ここで改めて上の画像を載せます。
2愛農かまど正面

焚き口の中心と、右側の釜の中心がずれていることが分かるでしょうか?
釜に対して、炊き口が少し右側に寄っているのです。
つまり、起きた火が釜底に真っ直ぐ当たるのではなく、
釜底に当たって右側に流れていくように設計されているのです。

続いて、その釜を取り外すと、釜底を巡る火流のルートが見えてきます。
正面から見て、右側と右奥が深くえぐれています。
そうすることで、どうも火流に「ため」ができるようです。
4火流ルート

そして、ためられた火流がどこに向かうかというと、左のかまどです。
それが右奥から左手前に流れるように通路が造られています。
そして、左前から時計回りに回って、煙突に向かうのです。
5オームの流れ

この火流の形は、まるで「無限大」の形となっているのです。
私はこれを見た瞬間、フローフォームを思い出しました。
あれは、まるでお尻を当てたかのような器に汚水を流し込み、
その器の中を水が流れて、次の同型の器に移りを繰り返していくうちに、
次第に水が浄化されていくという、不思議な優れものでした。

「そうか!」
私は手を打ちました。
つまり、フロー・フォームは、水が無限大の形に流れるように細工することで、
「水が自ら浄化する」ように作られているんだ!

そう!「ヒトが水を浄化する」のではなく、「水は自ら浄化する」のです。
ヒトはそのお手伝いをするだけで、つまり環境を整えるだけでよいのです。
そしてその環境というのが「無限大の形状」なのです。
「やっぱりポイントは『無限大』だったんだ!」

そして、その無限大の流れを生むトンネルが、私の目の前にありました。
「だから少ない薪で大きな火力を生むんだ!」
私は少なからず感動しておりました。

そんな私の心の内を知ってか知らずか、のろさんは黙々と火を起こしておられました。
6火を点ける

上の釜ではご飯を炊き、下のオーブンではケーキを焼いてくれました。
7下に火を移す

この愛農かまどは、かまどの上から煙突が出て、二カ所で曲がって外気に出ます。
これはあまり良くない構造だそうです。
ベストは、かまどから横に出してそのまま壁をぶち抜き、
室外で上に向けて抜けるのが良いのだとか。
8煙突の位置

やがて美味しいご飯が炊けました。古代米入りです。
9ご飯が炊けた

地元名産のサンマの丸干しを七輪で焼いてくれました。
これは愛農かまどでできた「おき」を移した熱を使って焼きました。
10サンマが焼けた

その他、採れた野菜を中心に素晴らしい昼食をいただきました。
11豪華食卓

かまどに火が点いた頃に、しんさん夫妻が来てくれました。
ちょうど一年前に「もりのいえ」でwvoオフ会を開いた時に、
駆けつけてくれたしんさんと、今回初めてお会いした奥さんのうめちゃんです。

うめちゃんは独自ルートで私のブログを発見して、
「こんなところがあるよ~!」とダンナに見せたら、
「あ、そこ。このまえに行ったところだよ。」というオチだったとか。
地元の山持ちで、仲間と自ら間伐し、畑仕事をし、発信しているという
エネルギーが満ちあふれた女性です。しんさんと良いコンビですね。

とても美味しい食事をいただいた後、デザートタイムです。
「ちょっと追い焚きをし過ぎたな。」と反省声ののろさん。
確かにケーキに載せたクルミが焦げておりました。
でも上面にそんな熱を乗せられるなんて、とても魅力です。
12ケーキも焼けた

ひとしきり美味しい食をいただき、今後の流れについてご相談です。
上に書いたように、私は「知足ハウス」に愛農かまどを設置したいのですが、
いきなり第一号を設置するのではなく、まずは一つ作ってみて、
使い勝手を学んでから知足ハウスに第二号を設置できないかと考えていました。

その考えにはのろさんも賛同してくれました。
そして、レンガをいかに積んでいくかについて、ご指導いただきました。
まともにセメントを扱ったことのない私ですが、
ここまできたらやるしかありません。

そして上段にさしかかって、いよいよ木型を使っての組み上げ方法の説明になります。
その時に、のろさんが木型の現物を持ってきてくれました。
これが、のろさんの師匠のきたむら氏所有だった、
そして処分されることなく、生き残った木型です。無限大の形状でしょ?
13木型

この木型、細かいパーツに分かれていまして、
合体させた木型を置いてその周りにレンガを積み、
固まったところで、木型を崩して外すことで、
火流のトンネルが出来上がるという優れものなのです。
これが木型を裏から見たところです。名人技ですね。
14木型の裏

「この木型を、今日、持って帰って下さい。」
のろさんはいとも簡単におっしゃいました。
「ええっ~!」と、のけぞる私。
だって昔から唯一残る木型でしょ?

実際には昨年の広島でのワークショップの際に、
この木型を借りたいしおかさんたちがレプリカを作っていましたので、
現存する木型は2つということになります。
(いしおかさんたちって、本当にすごいです。)

でも、この天然記念物的な代物を私が預かって良いのか?
そもそも、すぐに愛農かまど第一号を作ることはできるのか?
そんな時間はあるのか?
預かっているうちに、子供たちがいじって解体してしまったら、元に戻せるのか?
そのパーツを薪ストーブに入れられたりしたら、どうする?

あるような、ないような想像が次々に頭をよぎり、私は逡巡していました。
でも、その時に、「よきかな号」のSVO化(天ぷら油で走らせる仕様変更)
をした時のことを思い出しました。
今から二年前の5月、SVOの先人達が集う場に、
他の仕事をキャンセルしてでも参加したことで、その後の道が拓けたではないか!」

そうです。
あの時は、「今、そこに行かなければ、私はこの先ずっと、SVO化はできない!」と感じ、
必死の思いで参加したのでありました。
その思いを感じ取ってくれたメンバーが、「よきかな号」のSVO化を進めてくれ、
そのお陰で今の素晴らしい暮らしが拓けているのでありました。

ならば、今、目の前にある木型も同じではないか?
「ここでこの木型を持ち帰らなければ、
お前はこの先、愛農かまどを作る機会はないだろうよ。」
耳元で誰かの声がしました。
いつも、人生の転機に耳打ちする存在です。

「・・・分かりました。お預かりさせていただきます。」
そう答えて、腹を決めました。
よし、一連のイベントが一段落したら、ともかく第一号を造るぞと!

これまで、「どこに設置するか?」とずっと悩んでいたことも、
判断を鈍らせてきた要因でしたが、いざ腹を決めると面白いものです。
「よし、あそこに造ろう。同時に薪置き場も作ろう。」と、
とても良い場所が思い浮かびました。

こうして、愛農かまどを築く流れができました。
「流れ」とは不思議なものです。

・一昨年のGWに、思い切ってSVOの集まりに参加した
→その年の夏に、「よきかな号」をSVO化できた
→一昨年2月に、もりのいえにてオフ会を開催した
→そのオフ会に、広島から来てくれたさかもとさんからミニブタの提供話が出た
→ミニブタの引き取りに行ったら、愛農かまどのワークショップを開いていた
→一年後の今、知足ハウス計画がきっかけで、愛農かまどを実際に築くことになった

「火」も、「水」も、「ヒト」も、「出来事」も、流れがあります。
愛農かまどとの出会いだけでなく、
「流れ」や「無限大」についても気づくことができた、今回の日帰り旅。
素晴らしい流れのナビゲートをしてくださった、のろさんご夫妻と、しんさんご夫妻。
ありがとうございました!
15のろさん夫妻としんさん夫妻




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