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物語の始まりは、2003年の秋頃にさかのぼります。
その4年前に初めて出逢い、2003年の春に細~い赤い糸でつながった私たち。
再会して一ヶ月後に婚約し、2004年の元旦に入籍しましたので、
わずか半年間の婚約時代のお話です。

その当時、かみさんはフェルトに凝っていました。
私の住む八ヶ岳南麓にある、羊毛関係では超有名な「アナンダ」さんに通い、
「いつかは糸からつむいで、いろいろ自分で創りたいの・・・」と夢見ておりました。

世帯を持った男衆ならば理解してもらえると思いますが、
婚約時代のフィアンセの夢って、叶えてあげたいと考えますよね。
それが本当に将来役に立つかどうかは抜きにして。
その姿勢を結婚後も自然に持ち続けたいものです。

さて、私は「糸車と織り機が欲しいの~・・・」とのたまうフィアンセのために、
財布を緩めて両方買ってプレゼントしたのでありました。

それらがその後どうなったのか?

両方とも、これまでに一度も使われずに放置されておったのです!

一度もですよ!

「これ、どうすんの?」と、少々からかって訊ねる私に、
最初のうちは「いつか使います。」と応えていたかみさんですが、
次第に、「あぁ、あれね・・・」と意識が遠くに向かうようになりました。

その会話をする度に、「サァー」と涼しい風が通るかのようです。
まるで「かあさん。僕のあの麦わら帽子はいったいどこに行ったのでしょうか?」
という世界です。

そんないわくつきの糸車と織り機ですが、実はこいつら、良いモノなんですよ。
例えば糸車は、アシュフォード社の「トラディシュナル」と呼ばれる、定番人気商品です。
調べていただければ分かりますが、それなりのお値段です。
1アシュフォード・トラディシュナル

さて、時は流れて2010年の秋です。
一本の電話がかかり、私が受けました。

「あの、そちらで宿泊させていただきたいのですけれど。」
「はい、いいですよ。いつがご希望ですか?」
「10月の16日なんです。空いていますか?」
「ええ、空いていますよ。」

ここまでは普通の宿泊予約会話です。

「実は私、Troyさんの奥さんの紹介でそちらを知りまして、
今回も彼女と一緒に泊まりたいのです。」
「なぁんだ、さっちゃんの紹介ですか!どうぞ、どうぞ!」

Troyさんはこのブログに何度かコメントを書いてくれていますが、
この先一緒に何かをやりたいねと話し合っているナイスガイです。
実は彼には今年の加子母百年米の苗を一部渡しています。
奥さんのさっちゃんも知った仲です。

電話をいただいた女性からのお話は続いています。
「私、その日に付知の『レディース・クラフトフェア』に出店しているんです。
それで、その日の宿としてそちらに泊まれないかなと考えたのです。」

道の駅である「花街道・付知」には大きな広場があり、よくイベントをしています。
『レディース・クラフトフェア』もその一つで、毎回大勢の人手で賑わいます。
「そうですか!それでどんな店を出すのですか?」
「羊毛を編んだ作品を出す店です。」

その言葉を聞いた途端、私の脳裏にうちの糸車の映像が浮かびました。
「ふ~ん。・・・実はね。うちに一つ糸車があってね。」
「は、はい。」
「買ったものの、使っていないのですよ。
だからどなたかそれを活かしてもらえるのならば、
差し上げるのもいいかな?なんて、今、思いついたんだけれどね。」

「えっ!糸車ですか? 
そ、それはもし本当にいただけるのならばとても嬉しいですけれど。」
「ただ、それは私のかみさんのモノだから、本人に確認してからね。」
「はい。」

ということで、電話を切り、かみさんにいきさつを伝えました。
かみさんはビックリ!
だって、いくら友人の知り合いだからと言って、初めて電話してきた人に、
婚約時代のプレゼントをあげるなんて勝手に決められたらビックリするよね。

「ただであげるの?」
「それはお前が決めればいいよ。」
「少し考えさせてください。」

という会話を経て、くだんの宿泊客・ゆりかさんとさっちゃんを迎える日となりました。

ところで、『レディース・クラフトフェア』は土日の二日間開かれています。
私は初日にちょっと行ってみて、ゆりかさんのお店を覗きました。
その時はたまたまさっちゃんしかおらず、ゆりかさんには会えなかったけれど、
店構えを見て私はとても気に入りました。

帰宅してその様子をかみさんに伝え、それからゆりかさんたちをお迎えしました。
ゆりかさんは、とても自然体の人でした。
できることも、できないことも、そのまま表現している人というイメージです。
そして彼女ができることに私はとても好感を持ちました。

まずは初日にお店を覗いて分かった、色彩感覚です。
これは文句無しに心地よいセンスです。

そして、声の質、話し振りや態度、そして飾らない言葉などに好感を持ちました。
夕食時から楽しい時を過ごし、しばらくした後、
書斎にいた私に、かみさんがそっと近づいてきました。
「あの糸車、やっぱり差し上げようか?」

私は以前のかみさんの態度からして、きっと決心がつかないだろうと踏んでいたので、
いざ、ゆりかさんが訪問しても、その話題は無かったこととして過ごしていたのですが、
かみさんからそのように言い出してくれて、とても嬉しく感じました。
「お前にも分かるか?この人の魅力が?」という感覚です。

そこで、おもむろに屋根裏から糸車を降ろしてきて、最後の別れを告げ、
ゆりかさん達の前に持っていきました。
かみさん「これを活かしてくれるのであれば、差し上げますけれど・・・」

「本当に良いのですか?」
「ええ。」
「実は、このトラディショナルが欲しかったのですが、
他のタイプを購入して今まで使っていたのです。
それをこうしていただけるなんて!」と感激のゆりかさん。

私はその光景を微笑ましく眺めていました。
そう、全ては天下の回りもの。
それを活かせる人の元で要ることが、糸車にとっても幸せなのです。
それを手放せるかみさんにとっても、きっと良いことがあります。

こうして、ゆりかさん達との交流の夜は更け、
翌朝に再びイベントに向かわれました。
その日、加子母は村全体で運動会をしておりました。
その合間を縫って、今度は家族みんなでゆりかさんの店を訪ねました。
2一番の店構え

早速、店内に置かれた糸車。
ゆりかさんの手により、滑らかに動いております。
彼(彼女?)にとって、初めて仕事をした瞬間であります。
3生き始めた糸車

改めて、ゆりかさんの店先を見てみましょう。
どうです?色合いが素敵でしょ?
4店構え1

5店構え2

6店構え3

7店構え4

最後の画像、何だと思います?
これは、「マフネスト」と呼ぶ、ゆりかさんオリジナルの商品なのです。
羊毛によるネックウォーマーのようなものですね。
それなりの申請もしてあるそうです。
8マフネスト

私はこれを見て、とっても気に入りました。
その様子を見ていたのでしょうね、
ゆりかさんから一つ私たちにくださることになりました。
ありがとう!ゆりかさん。
9ゆりかさん

今まで彼女が使っていた糸車。
これはこれで風情がありますね。
何よりもコンパクトなのがいい。
その後ろに鎮座する糸車。お前も可愛がってもらえよ。
そして一杯の愛を紡ぐんだよ。
10今まで使っていた糸車

この日、他のお店も全て眺めましたが、
はっきり言って、ゆりかさんの店が一番輝いていました。
お客さんも常に誰かが訪問していました。
ゆりかさん、きっと貴女はこれから拓けるよ!
さっちゃんも素敵な人とご縁をつないでくれてありがとう!
11店先で

さてそこで、いただいた「マフネスト」を披露しましょう。
渋めの作務衣に似合うと思いませんか?
12私たちへのプレゼント

そして、ここからがまた面白い展開です。
この「マフネスト」。【もりのいえ】で販売させていただくことになりました!
まずは試験的に三点だけ販売します。
それぞれ、一点ものなので、売り切れご免です。
一つ目。「ピンク」です。ご注文はこちらへ。
13マフネスト・ピンク

二つ目。「パープル」です。ご注文はこちらへ。
14マフネスト・パープル

最後の三つ目。「レインボー」と呼ぶことにしましょう。ご注文はこちらへ。
15マフネスト・レインボー

それぞれ、3,500円で販売します。
繰り返しますが、それぞれ一品ずつの現品限りです。
早い話、早いもの勝ちです。

評判が良ければ、これからも引き続き販売していきます。
この冬、ぬくぬくとお洒落に首元を飾りませんか?
そして私たちと共につるみましょう!
この機会に是非お求めあれ!

素晴らしいご縁をいただいた、ゆりかさんとさっちゃん。
これからもよろしくね!
16ありがとう!ゆりか&さっちゃん

追記
ゆりかさんから、使用上の注意点をいただいていますので転載します。
~マフネストについて~
*素材はウールなので使っていくと、だんだんと糸が伸びてきますので、
伸びた際には送って頂ければ一度は撚り直すことができます。
その際は、糸の形状はネジネジですが首へのフィット感は少しゆるくなります。

*保管:重みで伸びやすくなるので、ぶら下げず平置きで保管してください。

*洗濯:40度位のお湯にしばらく漬け置きし、軽く脱水後、平置きで干してください。
(洗剤などは使わなくてもきれいになりますが、
気になる方は最後に少量の柔軟剤をいれて軽くすすいでください。
押したりもんだりしないでください。フェルト化するなど手触りが悪くなります。)

mamaHandspun:粟野ゆりか


【昔の農機具で脱穀&もみすりをしよう!】
日時:2010年10月30日(土)10:00~夕方
          31日(日)10:00~15:00頃
場所:【もりのいえ】の玄関先

参加費:無料
お泊まりの方は、大人一泊二食6,000円です。
昼食はお一人1,000円です。(夕食のみの方は、1,800円。)
おやつや肴の持ち込み大歓迎です。
来られる方は汚れても良い格好で!長袖シャツが良いです。
詳しくは、この日のブログをご覧下さい!



セシリアによるパーマカルチャー講座のちらしができました!
是非この機会に大勢の方に参加していただきたいです!
(画面をクリックしてね!)
修正版セシリア講座ちらしデザインJPG

セシリア顔小出し

①【講演会】
『セシリアのクリエイティブ・ライフセミナー』

パーマカルチャーで、暮らしをもっとクリエイティブに、もっと楽しくしてみましょう!
日時:2010年11月6日(土)13:30~16:00
会場:東海神栄電子工業(株)研修センター4階

   (岐阜県恵那市大井町630-1)
主催:21世紀クラブ 共催:もりのいえ
参加費:1,000円(中学生以上)
*詳しくはこちらをご覧下さい!



②【講習会&ワークショップ】
『セシリアのライフデザイン・ワークショプ inもりのいえ』

【もりのいえ】を、パーマカルチャーでクリエイティブにデザインしよう!
日時:2010年11月7日(日)10:00~16:00
会場・主催:もりのいえ

参加費:3,000円
ランチ:【もりのいえ】でご用意できます。別途お一人1,000円です。
*詳しくはこちらをご覧下さい!



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農的暮らし、宿屋(一泊二食6,000円)、
焼き菓子販売、自然良品店、通販、イベント開催&出店
もりのいえ
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