【11月6日】天気は快晴!
数日前はさほど良い天気ではなかったのですが、
セシリアが来る二日前からとても良い天気が続きました。
彼女が帰ってから雨が降りましたので、まさに晴れ女だね!

当日朝は比較的ゆっくりと過ごし、今回会場としてお借りした、
恵那の東海神栄電子工業さんに向かいました。
この会社の社長夫妻が事務局をつとめておられる「21世紀クラブ」の支援があればこそ、
今回の企画が実現しました。心から感謝します。

というのも、東京方面から講師を呼ぶとなると旅費交通費がかかります。
プラス講師代もお支払いするとなると、それなりの経費になるのです。
それを参加費で割ると、結構な人数を集める必要があります。

「収支を合わせるために人を集める」
そういうアプローチをしたくなかったのです。
余計なストレスがかかるしね。

セシリアが素敵だから。
彼女を多くの人々に知ってもらいたいから。
一緒に素敵なガーデンや、田畑や、日常の暮らしを素敵する仲間を増やしたいから。
だから彼女を呼びたかったのです。

でも現実にはそれなりの経費がかかるので、どこかで捻出しなければならない。
その費用を、今回、「21世紀クラブ」がみていただいたのです。
このことで精神的にとてもリラックスして臨むことができました。
本当にありがとうございます。

会場には素敵な参加者さんが集ってくれました。
ブログを読んで来てくれた人、メーリングリストの告知で知った人、
下呂での一大イベントでお配りしたちらしを見て来てくれた人。
きっかけは様々ですが、出会いに感謝です。
着物姿で来てくれた方もおられて、感激です。

さて、セシリアの講座が始まりました。
まずは自己紹介から。
彼女のスタイルはユニークです。いわゆる「他己紹介」ですね。
今まで会ったことのない人とできるだけペアを組み、
あるテーマについて短時間で紹介しあって、その後、相手の方を紹介します。

今回のテーマは、「クリスマスまでにしたいことと課題」でした。
彼女のアプローチは期限を限ることが多いです。
「いついつまでに何ができる?」と自問することで、ある緊張感が生まれます。
その中で宣言することで、実際にコトが進むことを知っているのです。

しかもその作業を短時間ですることで、理性ではなく感性で答えを導くことができます。
これは島本夫妻もよく言っていましたが、
感性で応えることが大切なポイントですね。
今回も和やかな雰囲気で紹介が始まりました。
2初日自己紹介

その後、講演の始まりです。
パーマカルチャーのポイント
パーマカルチャーを実践している、素敵な場所の紹介
パーマカルチャーを利用して、どんな暮らしができるのか。



3初日講座中

私は全体をコーディネートしていたので、実は話の中身は十分に聞いていません。
ビデオを撮ってあるので、後で見てみたいものです。
そんな中、心に残った言葉を記していくと、

・・・・・・・・・・
「いい土には雑草は入らないですよ。」
意外に思われるかもしれませんが、私もそのように感じています。
うちの畑を見ていても分かるのですが、
最初のうちはある種の草が一面を覆います。それも背の高いのが。

一年の中で幾つかの種が出ては消えていきます。
その種が年を経るごとに微妙に変化していき、
次第に多様な種が混在するようになってきました。

うちの畑はまだこの段階ですが、
土を耕すというようなことをしなくなって5年を経て、
次第に畑が落ち着いてきたように感じるのです。
ミミズも増えてきました。

そしてセシリアが言うように、
いつかは雑草(そんな名の草はないのだけれど)は入ってこないかも。
そんな予感があります。

・・・・・・・・・・
「やりたい仕事があれば、やれる人がやって来ますよ。」
この言葉の説明をする時は、
「肥料を特別に与えなくても、ハトがやってきて糞をしてくれますよ。」
というような例を挙げていました。

作物を育てたい

通常は、肥料を加える

実はそうすることで、本来自然な流れで進む事柄を止めているのかもしれない。
つまり、人間のエゴで管理しようとすることで自然の流れをせき止め、
結局余計なことをして疲れているのかもしれない。

わざわざ肥料を加えなくとも、実は求める人(今回はハト)がやってきて、
必要な肥料を与えてくれる
(「肥料を加えなくてもよい。」と言っている訳ではありません。)

私はこのように受けとめました。
つまり、上の言葉は農作業にとどまらず、
人生そのものを示していると感じたのです。

その際に大切なのは、「純粋な気持ちで求めること」だと思います。
言い換えると、「欲(エゴ)を捨て、気持ちを解放すること」なのでしょう。
もっと言うと、「天(周り)に委ねること」とも言えますね。

そんな姿勢で生きていると、求めることは叶えられる。
そもそも、求めることも必要ないかもしれない。
求めなくとも与えられると言えましょうか。
セシリアの言葉からそんな連想をして、私は一人ほくそえんでいました。

・・・・・・・・・・
「端(エッジ)をたくさん作りましょう!」
これは、畑の効果的な作り方を説明する時に出たセリフです。
通常、真っ直ぐに畝を作って作物を育てますが、
そうするとどんな作業をするにしても人がすぐに動かねばなりません。
特に夏場はきついですね。

そこでパーマカルチャーでは「キーホール」という形の畑をよく奨励しています。
畑の中に人が入れるほどのくぼみを作ります。
その形が「キー(鍵)」の形をしているので、そのように呼ばれるのですが、
そうすると、人が鍵穴部分に身体を入れることで、
座ったままぐるっと回るだけで、広い面積のメンテナンスや収穫が可能になるのです。

見た目もお洒落なので、よくされる方法ですが、
その時のポイントは、「人が接する距離を増やしましょう」ということです。
つまりは「端(エッジ)」を増やしましょうということなのです。

実は私たちの畑では、キーホールらしきものは作っていません。
以前、篠山にいた頃は試験的に作ったのだけれど、
一度作るとそれなりに構う必要があって、今回は作らずにおりました。
でもこの話を聞くと、やっぱり作りたくなってきました。

その他にもきっと心に残るキーワードが沢山あったかと思います。
参加された方でご紹介していただけると嬉しいです。

今回の参加者の中で、「片付けをしたい!」という声が多かったですね。
「片付ける」
この言葉を見てドキッとする人は多いかも。

「掃除」と「片付け」が違うことは分かりますよね。
いくら掃除をマメにしても、片付いていないと何だかさっぱりしません。
でもその片付けがなかなか仕切れない。

「パーマカルチャーを利用すれば、我が家の片付けが進むかもしれない!」
そんな期待が多かったように感じました。
今度、「片付ける」ことをテーマに、何か企画してみましょうか?

そんなこんなで、あっと言う間に時は流れ、講演会は終了しました。
私は会場を出たり入ったりしていたので、その場の正確な雰囲気は掴めなかったのですが、
出て来られた皆さんは一様に満足されたような様子でした。
その姿を見て、ほっと一息。

今回、後ろでオブザーブしていた、ウーファーののじゃも、
「感動しました!」と言っていました。
へぇ、そうなの?
後でビデオをしっかり観ようっと。

今回、セシリアに付き添って東京から来てくれたロン。日本人です。
かつてオーストラリアのセシリア宅にウーフしたことがあり、
そのご縁で、彼女のことを何かとサポートしてくれているパートナーです。

彼とは夏に浅葉アートスクェアで一度会いましたが、
その時は少し言葉を交わしただけで、正直言ってあまり印象はありませんでした。
でも今回は大活躍してくれました。

セシリアに関しては勿論のこと、
頼んでもいないのにウーファー並みに、いやそれ以上にテキパキと動いてくれました。
「気配りができる」というのは素晴らしい性格ですね。
おまけに子供の相手も上手なので、とても助かりました。

仕事の関係で初日の夜に去っていったロン。ありがとうね。
またいつでもいらっしゃい!
4ロンありがとう

その夜、【もりのいえ】では和やかな夕食タイムとなりました。
なんだかんだ言って、初のイベントでは気を使うからね。
それが無事成功に終わって、誰もがほっとした様子でした。
かみさんのブログや携帯には、参加された方からの感激コメントが続いて入っていました。
嬉しい限りです。

そして、二日目に向けて宿泊された方々も一緒に、
二日目をどうやって進行すれば良いかを話し合いました。

セシリアを眺めていて素敵だと思うのは、
「毎回リセットして、一からプログラムを考える姿勢」です。
今回も、【もりのいえ】でワークショップをするならばどうしたらいい?
という視点から、話し合いました。

ある程度方針が決まったところでセシリアはお休みへ。
残ったお客さんたちと私、そしてのじゃを加えて、いろいろ話し込んでいました。
この時の話は結構濃かったね。
まぁるさんが今回移り住んだ場所をどうデザインするか?なんて、
そのままワークショップになりそうな展開でした。

「あっ、もう1時だ!」と誰かが気づいて就寝へ。
そうだ、日曜も本番があるのだった。
私も早々に眠らせていただきました。

【11月7日】
さて日曜の朝。この日も快晴でした。
ただ、夜中まで話し合ったことや、リラックスし過ぎたこともあり、
開始の準備に少々手間取りました。
おかげでスタートが遅れてすいませんでした。

午前中はお話タイム。
初日と続けて参加された方が2名いらっしゃったので、
本当は違う話をしてほしいところもありましたが、
「パーマカルチャーについてまるで知らない」という方が数名おられたので、
結局、同じ様な話をすることが多かったように感じました。

これはセシリアを責めるのではなく、
そもそもの企画の立て方が中途半端だったことによると思います。
「初日と二日目はどう違うの?」
そのような指摘も受けていましたので、今後の課題です。

お昼前には【もりのいえ】の周りを私が簡単にご案内しました。
これは「午後のワークに向けての課題の提示」という意味があります。
本当は【もりのいえ】全体をご案内したかったけれど、
今回は初めてということもあり、店の前の玄関から母屋の前の畑が中心です。

この案内で感じたのは、
「普段それなりにできていると思っていることも、
実は未完成のまま、『ま、いいか』とおいたままにしていること」が何と多いことか!

まず、店へのアプローチですが、
玄関の手前にゴミ置き場があります。
その方がゴミを出し易いのですが、見た目が悪いよね。

そして店の玄関です。
アルミサッシが気になるなぁ。
そして「ここが【もりのいえ】だ!」という表現力が少ないです。

途中、干してある洗濯物をくぐって、母屋の前に出ると、玄関前が雑多です。
一応片付けて掃除したのだけれど、根本的に見直す必要がありそう。

畑では、畦の間の通路にダンボールを敷いて草が生えないようにしているのですが、
見た目がどうもよろしくない。
それに、ダンボールの下、つまり通路の下の土が良くなっていくという矛盾があります。

そんな風に感じながらご案内しましたが、
参加された方々の目にはどのように映ったでありましょうか?

ランチは母屋の前にテーブルや椅子を出して食べました。
メニューは【もりのいえ】名物料理・雑穀丼です。
日差しがちょうど良い感じで、心地よい時間でしたね。
5二日目ランチタイム

このまま団らんしていても良かったのですが、早々に午後のワークの開始です。
まずは母屋の前の畑の霜について。
三名ずつにグループを組んで、「霜対策」を話し合いました。

私たちのグループでは、「そもそも何故、霜がおりるのか?」と話し合いました。
出た結論の一つが、「温度差があるからだろう。」
まず、一日の温度差が大きいと、おりやすいのではないか。
そして、地下・地面・そのすぐ上の空気の層・その上の層の空気の温度差も関係あるのでは?

ならば、温度差を無くせば霜がおりにくくなるかも。
ということで出てきたアイデアは、
・雨水タンクで暖められた水や、風呂水を地下に通して地面を暖める。
・畑の真ん中に炉を組んで、火を起こす。
・同じく、畑の真ん中に「ぬかくど」を置いて、そこで炊飯する。
・ソーラーパネルで発電した電気で上空からファンを回して空気を撹拌(かくはん)する。
などなど。
6外に出て話し合い

その他のグループの意見や、セシリアから出たアイデアでは、次のようなものがありました。
・霜に強い作物を育てる
・霜を流す(斜面や段差を作り、空気と水が流れるようにする)
・霜のトラップ(わな)をつくる(小さな池を作って、そこに集める)
・前夜に水をまく(水が熱を吸収する)
・霜がおりた朝に水をまく

いろいろ出てくるものですね。
正直なところ、「霜とは何か?」私たちはよく分かっていないところがあり、
霜について勉強することが最初の課題でしょう。

面白い意見が一つでました。
「霜が出る季節に作物を育てない」
夏野菜がいつまでも残っているから、それに霜がおりてがっかりするけれど、
そもそも夏野菜はとっくに終わっているものだった。
だから、霜は「リセット」してくれたと捉えて良いのではないかという発想です。

霜の時期を外して作物を育てる。
これは一理ありますね。
ただ、その時期がずれることと、読めないことがネックです。
例えば加子母ではGWに霜がおりる時があります。
そうなると、GW後に初めて苗を植えるという計画を立てる必要があります。
いろいろ参考になることが多く、私はひたすらメモを取っておりました。
7メモ取る私

他にもいろんなテーマで話し合い、発表し合いました。
・ソーラーシステムをお洒落にするには?
・ダンボールの通路に代わる方法は?
・畑をもっとお洒落にするには?
などなど。

セシリアの視点で感心したことがまた一つ。
「コントロールするのではなく、マネージすること」
征服しようとするのではなく、全体を管理することと捉えていいかな。
農作業だけでなく、暮らしそのものに活かせますね。

また、「肥料は植物のためではなく、土の中の微生物のために」
という言葉も響きました。
全くその通りです!
10解説するセシリア

快晴の空のもと、おどけるセシリア。
8おどけるセシリア

初日と二日目の午前は構ってもらえず、つまらなさそうにしていた子ども達も、
次第にリラックスしてきました。
9おどけるU太とKAN太

その後、「母屋の玄関周りをどうデザインするか?」を話し合いました。
それなりに片付けたつもりだったけれど、結構アイデアが出るものです。
11玄関を眺める

・ぬかくど用のもみ殻を入れているドラム缶がお洒落じゃない。
・金魚の入っていない水がめを、いつまでも玄関先に置く必要はない。
・おもてなしの風景がない。
・玄関前の地面が殺風景。
などなど。どれも一理あります。

一連の話を聞いていて、次第に分かってきたことがあります。
「私たちは、おもてなしを仕切れていない。」ということです。
もっと言うと、「来られた方々に感動を与えるような設えをしていない。」と言いましょうか。

例えば、ニュージーランドのレインボー・バレー・ファームでは、
母屋の通路や壁のデザインに感動して、私たちも写真を撮ったものでした。
そんな場は確かにまだ揃っていないなぁ。
RVF床

RVF壁

セシリアは特に色合いを重視していました。
うちの玄関壁の色合いが良いらしく、是非そのカラーで揃える方が良いとのこと。
なるほど、これもまた一理あります。
12玄関は同じカラーで

こんな会話の合間に、U太が縁側に現れ、皆のためにリンゴを切り始めました。
13リンゴ切るU太

皮をむき、小さく切って小鉢に移し、切った後に皆に配ります。
その姿が甲斐甲斐しいですね。
14リンゴ配るU太

面白かったのが、このエピソードを後でセシリアと話した時です。
セシリア「あれはまさにパーマカルチャーだったね!」
私「ほう。どこが?」
セシリア「U太に役割を与えることができたから。」

なるほど、そういう視点もあるのか。
私は単に、心優しいU太が、自分も食べたいリンゴを切って、
皆に振る舞ってくれたことが嬉しかったのですが、
それをパーマカルチャー的に解説することもできるのだね。

夕陽を浴びて黄金色に輝くセシリア。
この輝くユリノキを、「景色が見えないから切るべきだ!」という意見もありました。
それを聞いて、「何を言っておる!これは私たちのハウスツリーだぞ!」
と返すのはたやすいことです。
15黄金色に輝くセシリア

でも私は今回、そういう態度は取りませんでした。
樹を切ることに心苦しく感じない人はいないと信じます。
それでも「切る方が良い。」と言うからには、何か考えがあるのだろう。
その思いをまずは受けとめることにしました。
それでも私はこのユリノキは切りませんですけれどね。

夕暮れ時、池をどうすればいいかということも考えてもらいましたが、
これについては次回以降の課題となるのでしょう。
ともかく、様々な場面で、様々な視点と指摘があり、
私にとってとても有意義な時でした。
15池も良くしたい

冒頭に述べたように、私はセシリアを今回限りの講師だとは捉えていません。
これからも彼女のこと、彼女を通して得られる世界を紹介していきたいです。
この先、どのような展開になるのかは未定ですが、
ともかく日程は押さえました。
2011年6月4(土)・5(日)に、セシリアを再びお呼びして企画を組みます!

次回はワークが多くなるかも。
まだ随分先の話だけれど、心の片隅に置いておいてね!
ではまた!

Cecilia Macaulay and Permaculture


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