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翌朝は町長、助役にご紹介いただきました。
加子母の現状をお伝えすると、
町長は「ヒノキの町でも苦労しているのですか!」と驚かれた様子。
そして、『地域材を使わない→森が管理されなくなる→土地が荒れる→
災害が起きやすくなり、鹿や猪などの居場所がなくなる→
彼らが里に下りてきて田畑を荒らす→農家がますます苦しむ・・・』
という悪循環が続くことに心を痛めておられました。

また、「この国土の何千年という歴史の中で、
『自分達の木を使わない』という初めての事態が起きているのに、
国はまるで危機感が無い!」と怒ってもおられました。

その後、いろいろお話を伺っているうちに、意外に思った点がありました。
それはこの先この町をどうすればよいか、相当悩んでおられるということです。
簡単に言えば、「皆、町の現状を見て課題を認識してはいるが、
それを整理してまとめ、次なる方向性を示すことに苦慮している」
というところでしょうか。

こんなことは、「地域活性化の成功例」と持ち上げられているこの町では
とっくに議論し尽くされているのかと思っていました。
要はどの地方も同じ課題を抱えているということですかね。
いやこれは地方に関わらず、また民間企業でも同じことなんでしょう。

町長は、私を連れてきてくださったKさんに
今後の町の経営について相談されていました。
こういう、外からの声を謙虚に聞く姿勢があるところは立派だと思います。
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さて庁舎を後にして、最後に町の「売り」である「妻物」を
実際に作っている現場に案内していただきました。
現場と言っても、普通の家です。
そこで一人のおばあちゃんが採ったばかり桜のつぼみをパックに詰めていました。

「その1」にも書きましたが、このシステムのすごいところは、
地元のお年寄りが労働源である点です。
そして彼らがファックスやパソコンでセンターからの通知を受け、生産している点です。

このおばあちゃんは80歳を過ぎていましたが、
パソコンで商品の出荷状況を確認していました。
それにしてもパソコンが立ち上がるまで、
正座してじっと待っておられる姿はかわいかったです。
CIMG0472-2.jpg

このシステム、今は一般電話回線を利用していますが、
近々光ファイバーが通るそうです。
マイクロソフトが「モデルケースとして是非協力させてくれ」と言ってきたとか。
一つ抜け出た地域には周りも注目し、さらにその地域が発展するのかもしれません。

そう言えば、横石さんや町長が、
「これから数年で、元気な地域とそうでない地域の格差が広がるでしょうね。」
とおっしゃっていました。
結局は地域間の競争になってしまうのかなぁ、と一瞬虚しく感じましたが、
私は私で自分の地域のために何ができるか、
いよいよ真剣に考える時がきたように思います。
そんなことを考えながら、上勝町を後にしました。

上勝の皆さん、ありがとうございました。今後もご指導お願いします。
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