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毎年1月の第二土曜日は、タイの子どもの日なのだそうです。
日本で言うと、端午の節句ということなのでしょうか。
この年に一度の日を、くしくもタイの奥地で迎えることになった私たち。
ご縁を感じます。

ただ、この子どもの日に何をするのかは、
ギッグからはあまり聞いていませんでした。
聞いていても頭に入らないというか、イメージできなかったのです。
ですから事の成り行きに身を任せることにしました。

★★★
朝食後に向かった先は、「学校」と呼ばれる場所でした。
そこには三つの建物があって、その一つに子供たちが集っていました。
その数ざっと50名。
集落全体では70-80名くらいの子どもがいるらしいです。

彼らは歌を歌っていました。
それがカレン族に伝わる歌かと思いきや、意外にポップなメロディです。
前の方でお兄さんがギターを弾いています。
19ホイプロイ・こどもの日に集う子供たち

実はホイプロイの人々はキリスト教なのだそうです。
つまり彼らが歌っているのは、いわゆるゴスペルでした。

私は昼食を作る準備を始めました。
私が暮らす地域の名物「けいちゃん」をベースにした、焼きそばです。

私たちがホイプロイを訪れる前に、
ギッグからは「大体30名くらいが集まるだろうから。」と聞かされていたので、
食材もプレゼントもそれくらいしか準備していません。
大丈夫かな?

結果はどうなるのか分かりませんが、ともかく作ることにしました。
まずはニンニクを沢山皮むいて、つぶします。
20ホイプロイ・ニンニクをつぶす

それに醤油と、細かく切った鶏肉を入れて漬け込み、
沢山のキャベツと、タマネギ、ニンジンも加えて大鍋で炒め、
最後に中華そばを加えて、ナンプラーとオイスターソースで味を整えます。
「けいちゃん焼きそば」の出来上がり!
21ホイプロイ・ケイチャン焼きそばを作る

これらの食材は全て私たちが持ち込みました。
つまり、普段食べないものを食べてもらおうという試みだったのです。
「焼きそば」なるものを食べたことがないという、彼らの口に、
果たして私の味付けが合うのであろうか?
タイの人は口に合わないものは正直に表現するらしいので、結果が楽しみです。

ギッグは男の子たちの散髪をしていました。
車のバッテリーからバリカンをつなぎ、この地域独特の髪型に刈っていきます。
22ホイプロイ・子どもの日に散髪するGig

ゆきちゃんは女の子たちの髪を切っていました。
おかっぱが可愛いです。
でもゆきちゃん、人の髪の毛をカットするのは初めてだったとか。
23ホイプロイ・女の子の髪を切るゆきちゃん

U太は、子供たちへのプレゼントとなる文具をセットしていました。
色鉛筆、消しゴム、ノート、定規類です。
こういうセッティングはU太の得意とするところです。
後で聞いたところによると、ギッグよりもしっかりチェックしていたとか。
24ホイプロイ・文具を揃えるU太

それらを配る時には整然と並び、順番に手を合わせて受け取っていきます。
25ホイプロイ・子どもの日に集う2

みんなとても真面目で素直な子供たちです。
何よりも笑顔が素晴らしい!目がキラキラしています。
26ホイプロイ・子どもの日に集う3
27ホイプロイ・子どもの日に集う1
28ホイプロイ・子どもの日に集う4

私たちの作った焼きそばを提供する時がきました。
お味の方はどうかな?
少なくともその場で聞いた限りでは、
みんな「美味しい!」と喜んでくれたとか。
本当に美味しくないと、見事に残すそうですが、完食してくれました。
ありがとう!
29ホイプロイ・焼きそば配膳開始

ギッグは腹話術もできます。
彼が始めるやいなや、子供たちが集まってきました。
みんな真剣な顔です。
30ホイプロイ・腹話術に集う子供たち

「せっかくみんなが歌っているのだから、私たちも歌おうよ!」
そのように誘って、みんなの前で歌いました。
まずは『ふるさと』です。
歌詞の意味を私が語り、きみこさんが英語に訳して、
それをギッグがタイ語に通訳してくれました。
31ホイプロイ・子ども達の前で歌う

一曲歌い終わった後、「他にもないの?」と訊ねられたので、
今度は私がソロで『花』を歌いました。

その後、先生とおぼしき方が代表してお礼を言ってくれました。
私からも、このような場をシェア出来たことについて、お礼申し上げました。
すると前もって準備していたのか、
彼らが織ったというショールを一人ずつにプレゼントしてくれたのでした。

とっても心温まる行事が終わり、子供たちは去って行きました。
私たちはとても嬉しく、ありがたい気持ち一杯で、ミレーの家に戻りました。

★★★
帰宅して改めて昼食をいただき、
その後にミレーが織ったショールを売ってくれるということで、
見せていただきました。
32ホイプロイ・ミレーのショールを選ぶ

伝統行事の時のスタイルを見せてくれたミレー。
優しく、力強く、美しい方です。
33ホイプロイ・民族衣装を着たミレー

数ある中で、私が選んだショール。
どれも自然素材で、素敵なデザインです。
真心が伝わります。
洗うほどにとても柔らかくなって体に馴染むそうです。
34ホイプロイ・私が選んだ織り

カレン族特有の上着を買わせていただきました。
四角い生地を合わせただけのシンプルなものですが、体に馴染みます。
これも洗う程によくなるのだとか。
まるで縄文人になったような気分です。
35ホイプロイ・カレン族の衣装

ミレーが織りの作業を見せてくれました。
36ホイプロイ・ミレーが織りを見せてくれた1

一つ一つの手さばきを丁寧に見せてくれます。
37ホイプロイ・ミレーが織りを見せてくれた2

先ほどのショールもこうして織られたのですね。
38ホイプロイ・ミレーが織りを見せてくれた3

★★★
私たちが織りに夢中になっている間、
ギッグは集落の子供たちに折り紙を教えていました。
その中にU太が交じっていますね。
実は途中からU太がギッグに教える立場に変わったとか。
この時から、U太とカレン族の子供たちとの交流が始まりました。
39ホイプロイ・一緒に折り紙を折るU太

★★★
「では、夕食の食材を採りがてら、散歩に行きましょうか?」
ミレーたちについて行くことにしました。
目指したのは、初めてこの集落に辿り着いた時に出迎えてくれた、
あの棚田です。
40ホイプロイ・夕食のおかずを採りに行こう

道端でで水牛がつながれていました。
真ん中に佇んでいるのは、生まれたばかりの子だとか。
41ホイプロイ・生まれたばかりの水牛

居住地から歩くこと約15分、棚田に到着。
42ホイプロイ・光る棚田

ミレーとタットゥーは早速野草を採り始めました。
かつて私も毎日のようにしていた作業です。
でも最近はやらなくなったなぁ。
43ホイプロイ・野草を採るミレー

棚田で野草を採る姿が美しいです。
44ホイプロイ・棚田で野草を採る

棚田って、自然の等高線に忠実に作ることでできるのですね。
46ホイプロイ・棚田は自然なシェイプ

しばらくすると、集落の子供たちが数名走ってきました。
元気です。
かつての日本の農村って、こんな風景がどこでも見られたのでしょう。
45ホイプロイ・棚田を走る子供たち

やがて子供たちは田んぼの脇の薮の中を駆けずり回り出しました。
まるで『となりのトトロ』のワンシーンみたい。
47ホイプロイ・薮の中を走り回る子供たち

すると、やおらU太もついて駆け出しました。
いいぞ!
48ホイプロイ・U太も交じって走り出した!

この後、U太は歓声を上げて走りっぱなし!
大笑いして、もう大興奮!
U太がはじけた瞬間でした。

今までU太の引っ込み思案ぎみの姿しか見ていなかった、
きみこさんやミレーたちはビックリ!
私はにんまりです。

もう、人間の子というよりは、
猿の群れのように薮から薮を走り回る子供たちの姿に、
大人達は圧倒されっぱなし!
しかもその中にU太が交じっているのが、実にほほえましい様子でした。

やがて集落の中心、小さな売店の前に到着しました。
ギッグが小さなお菓子を買って、子供たちに与えていました。
49ホイプロイ・お菓子をもらう子供たち

★★★
ところで、このホイプロイ集落に到着して以来、
私はあることに違和感を持っていました。

それは、道端のゴミです。
町の菓子がこの集落にも届いているのですが、
食べた後の小袋がそこら中に捨ててあるのです。

このことをきみこさんとギッグに訊ねたところ、
次のような返事でした。

そもそもビニール袋というものがなかったこの集落では、
余った食材や、果物の皮などは、その場で捨ててもいずれ土に還ることで、
何の問題も起きていませんでした。

その後、ビニール包装のお菓子が登場しても、
この習慣はなかなか変わらないのだそうです。

それに、ゴミ収集車がやってこないので、
結局ビニールゴミはこの集落で燃やすしかなく、
むしろ燃やすことで環境を損なうことになるという考えもあるようです。

それにしても、自然に囲まれて自然体で暮らす彼らの暮らしの足元に、
ゴミが散乱しているのは、とても残念な光景でした。
実際に目の前で、菓子袋を道端にポイッと捨てる子供たちの姿を見ると、
心が痛みました。

ギッグが言いました。
「私たちもこの状態は気になって、以前から何度も言っているのですが、
なかなか『ゴミを捨てる』という動きにならないようです。」
「ミレー達もこの光景には頭を痛めていて、
周りに『ゴミを捨てないように。』と伝えているのですが、
一時的にそのようにしたも、すぐ元に戻ってしまうと嘆いていました。」

★★★
少なくとも、道端のゴミを眺め続けることが、私は辛かった。

そこで私は、ギッグに相談しました。
「今から私がゴミを集めてもいいですか?
その行為が皆さんにとって余計な、迷惑なことならば、しません。
でも構わないのであれば、大きなビニール袋を一ついただくように、
ミレー達に訊ねてもらってもいいですか?」

最初ギッグは乗り気ではありませんでした。
「そんなことをしても無駄だよ。」というような素振りでした。

でも、私が再度お願いすると、ミレーとタットゥーに話してくれました。
そして了解を得ました。

日本人メンバーのうち、きみこさんとゆきちゃんは夕食の準備に取りかかり、
私となっちゃんがゴミを集めることになりました。
与えられたビニール袋を手に、ミレーの家の周りの黙々とゴミを集め始めます。

気がつくと、ギッグが周りにいた子供たちに声を掛けていて、
数名の子供たちが一緒にゴミを集め始めていました。
集めたゴミを私の持つビニール袋に持ってきてくれます。

「コップン・クラップ(ありがとう)」
「サンキュウ」
「ありがとう」

持ってきてくれる度に、その子の顔を見て、
いろんな「ありがとう」の言葉を掛けました。
その度に「にこっ」と笑ってくれる子供たちの可愛いこと!

ミレーの家の周りのゴミはすぐに片付き、
50ホイプロイ・綺麗になった道・ミレーの家の前

私は集落のメインストリートに出ました。
すると驚くべき光景が広がっていました。

ギッグを先頭に、20名近い子供たちが群がって、
めいめいにゴミを集めていました。
まるで「ゴミ集め遊び」をしているかのようにワイワイ言いながら。

私は涙が出ました。
みんな、みんな、みんな、ありがとう!

そして再び足元を見やり、先頭の子供たちが取り忘れた、
キャンディの小袋などの小さいゴミを
一つ一つ丁寧に取っていきました。

すると私の周りの数名の子供たちは、「そうか、そういう小さいのも取るのか。」
という表情をして、同じ様に拾ってくれるようになりました。
道の反対側では、なっちゃんが同じ様な動きをしていました。

ギッグ達の大集団がざっとゴミを拾っていき、
その後を私のグループと、なっちゃんグループが道の両側に分かれて、
残された細かいゴミを拾っていくという仕組みが、
自然とできていました。

そして私たちが通った後には、ゴミ一つ落ちていない道が、
少しずつ広がっていました。
それはそれは、美しい景色でした。
51ホイプロイ・綺麗になった道・メインストリート

★★★
ゴミ拾いを続けながら、途中から私は、あることを考えていました。

「私は偽善者になっていないだろうか?」

「人の為に善きことをする者」と書いて、偽善者となります。
後で意味を調べてみると、次のように説明されていました。

「外面的には善い行為に見えても、それが本心や良心からではなく、
虚栄心や利己心などから行われる事を指している。」

「偽善」が今の私のテーマであることを、
ここ最近ずっと頭の隅に置いていました。
そのテーマが、ゴミ拾いをしている最中に頭をもたげてきたのです。

「今、こうして一緒にゴミを集めても、どうせすぐにやらなくなる?」
「集落に一時だけやってきた人間が偉そうなことをして、どうなる?」
「結局、自分がええかっこをしたいだけ?」
「『善い人』と見られたい?」
・・・

いろんな考えが次々に浮かびました。

「いや!違う!
私は、私ができることをしているだけだ!」

そう結論を出した時、
農作業から戻ったらしい、民族衣装を着た見知らぬ女性が近づいてきました。
そして私の手を両手で包んで、にこっと笑って頭を少し下げ、
去って行かれました。

また涙が出てきました。

「これでいいのだ。」

私が自分の意志でやる行為によって、
この先どうなるかは分からない。
その思いが伝わっても良し、伝わらなくても良し。
でも、伝わる人には伝わる。
それで良いのだ。

すると、他にも大人が挨拶に来られました。
誰もが微笑んでしました。
言葉は全く分からないけれど、感謝されていると感じました。

売店の近くに来た時、
あらかたゴミを取り終えた子供たちが集っており、
その中の数名がU太と鬼ごっこをしていました。

「ユータ!」「ユータ!」と大声で声を掛けられ、
U太は大笑いしながらカレン族の子供たちと駆け回っていました。
その姿を見て、また泣けました。

(その後、U太に「今度の旅は楽しかった?」と訊ねたところ、
彼は頷き、「ぼく、沖縄では友達できんかったけれど、
タイでは友達ができた。」と答えていました。)

★★★
その日の夕食時は、これまで以上に感慨がこみ上げてきました。
ミレーとタットゥーはこの日一日の私たちの行為を喜んでくれました。
他の村人も次々に集ってきて、囲炉裏の周りで和みました。

その時、突然に私は、ある考えが浮かびました。
その考えをきみこさんに伝えたところ、
「それは良い考えですね。頃合いを見て、
ギッグからミレー達に話してもらいましょう。」という返事をいただきました。

その瞬間まで思ってもみなかった、ある考え。
それによって、私はいよいよ「この地」に導かれた意味を悟ったのです。

その夜、寝る前に外に出ると、それはそれは見事な星空が広がっていました!
加子母の星空も相当凄いんだけれど、
感覚的にその三倍くらい凄かった!

例えばオリオン座が他の星々の群れの中で埋もれていました。
こんな星空は見た事が無い!
日本人の誰もが「うわぁ~!」と歓声を上げていました。
その反応を見て、カレン族の皆さんは微笑んでいました。

「今夜浮かんだ考えを、明日、私が直接お話しよう!」
その時に私は心に決めたのでした。
(つづく)

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2月11・12日
放射能デトックス合宿

会場:【もりのいえ】
講師:ささき整体院ポノポノ院長 佐々木謙一(けんちゃん)
参加費: 大人21,000円、12才未満11,000円 (宿泊・食事代込み)
    *幼児についてはご相談ください。
11日11時集合、12日14時解散
<主な内容>
・放射線の影響をどの程度受けているのかの個人整体検査
・その影響を除去し、今後も受けないようにするためのテクニックの習得
・同じ目的の食事とデザート
・エネルギー問題についてのシェアリング
・参加者全員の個人整体施術(人数により時間調整します。)
お申し込みは、ささき整体院ポノポノへ!
Tel. 0265-49-3260 Fax. 0265-49-3272
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