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2006.03.17 武士道精神
最近読んだ本で感心したのが、『国家の品格』(藤原正彦 新潮新書)です。
とても話題ですよね。
まずは出版社による紹介文から。

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。
国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、
この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。
「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。
いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、
民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。
すべての日本人に誇りと自信を与える画期的提言。

何だかよく分からないですね。
そこで私なりに簡単に紹介させていただくと、
「ここ数世紀、世界は欧米に『してやられて』きました。
これも、産業革命がヨーロッパで始まってしまったからです。
その後、論理を追求することで世の中が仕切られてきました。
でも、それで問題が解決したわけでなく、むしろ破綻への道を歩んでいます。
論理はあくまでも自己正当化のための便利な道具でしかありません。
例えば現在流行っている市場原理主義では、
『競争に勝った者だけが全てを得ることができる』という論理がまかり通っています。
でも、それは武士道精神で言えば『卑怯』という概念にあてはまります。
このように、これからは、『情緒』や『形』 というような
武士道精神に基づく概念が時代を切り開いていくべきです。
そしてそのような精神を伝えられるのは、世界中で日本人だけなのです。」
と言ったところでしょうか。

ちょっと言い過ぎではと思うところもありますが、
言わんとするところは分かります。
思わずポンッと手を叩きたくなる点が多いです。

この著者、数学者なんですよね。
よくぞこういう読み解きができるものだなと感心します。
確かに文の組み立ては数学を解いているようにも見えますが、
扱っているテーマが「武士道精神」ですからね。大したものです。

それにしても「武士道」はブームになってきています。
昨年の秋、吉村先生がしきりに「武士道」の必要性を訴えていた頃は
本屋でもそれほど扱っていませんでした。
それが今では「武士道コーナー」ができています。

それを見て、少し不安がよぎりました。
真髄を理解せずして形だけを追っかける、
何だかファッションになりそうな予感を感じます。
日本人はそういうのも得意だから。
私はそうならぬよう、年末に買っておいた「武士道」と「五輪書」を
しっかりと読んでみます。
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