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昨夜、以前お世話になった方のお通夜があり、東京にやってきました。
その方は将来を期待されながらも大病にかかり、若くして亡くなられました。
ご冥福をお祈りします。
残されたご遺族の姿を見て、
私はせめて両親よりも先に逝ってしまわないようにしようと、つくづく感じました。

そして人間と犬を並べるのは不謹慎かもしれないけれど、
10日近く前に他界したファルコンのことをつい思い出してしまいました。
そこで、「もう終わりにする。」と書きましたが、
ここで少し思い出話を書かせていただきます。
お許しを。

最近、ある曲を聴くとファルコンのことをすぐに思い出すようになりました。
二村英二さんの『音楽にできること』というアルバムにある、
「バラへの三つの願い」というバイオリン曲です。
私にとり、この曲がファルコンのテーマ曲になりました。
今も聴きながら書いています。

私は1996年から2003年まで、八ヶ岳で暮らしました。
その間ずっとファルコンは私の傍にいました。

車で出掛ける時もたいてい一緒です。
軽のバンに乗っていたのですが、後部座席は常に倒し、
全てファルコン用のスペースでした。
窓から顔を出し、風になびくファルコンの長い毛。
運転する私の真横に顔を並べ、じっと前を見つめるファルコン。
それを見て驚く対向車のドライバー。

「masan、昨日○○にいたろ。
ファルコンを載せた車が走っていたからすぐに分かった。」と何度言われたか。
私よりもずっと地域に知られた存在でした。

飼い出した頃はいつも大鳴きしていましたが、
いつの頃からか、私が傍にいるか家にいる時はめったに鳴かなくなりました。
でも私がファルコンを置いて出掛けた途端に鳴き出しました。
それもすごい大声で、狼のように遠ぼえします。
「masanが出掛けたらすぐに分かるね。ファルコンが鳴き出すから。」と
離れたご近所からよくからかわれました。
ある秋、自宅から1km以上離れた場所できのこ採りをしていた時も
ファルコンのおたけびが聞こえてきました。

散歩中、決して私より前には出ませんでした。
でも他の人に綱を渡した途端、すっと一歩前に出ます。
「どこまで許されるか、こいつは相手を試している。」と調教師が言っていました。
頭は良かったのだと思います。

いつも玄関前のテラスにつないでいましたが、
家の壁におしっこを掛けることはしませんでした。
でも時々テラス側にはします。
私が外出先から帰ってくると大喜びで近寄りますが、
おしっこをした現場に私が目を向けると、即、小屋の中に逃げ込みます。
「いいよ、おいで。」と声を掛けるとまた飛び出してきて、
でも私がおしっこ現場に目を向けるとまた逃げ出す。
そんなことを何度も繰り返して遊びました。

遊びと言えばよく相撲もとりました。本当に「はっけよい」ってするんですよ。
そして取っ組み合いを始めます。もちろんお互いに楽しんでやっているのですが、
その姿を見た人は喧嘩しているように感じたかもしれません。

体重は最大で43kg、毛がふさふさしているので体重以上に見えます。
まさに雪男のよう。
こんなにデカイ身体をしていて、実はノミの心臓。
散歩中、目の前をリスが横切った時、「ヒーッ!」と鳴いて私の後ろに隠れました。

甲斐犬のゴンが幼い頃にしつけをしていた時、
私が「座れ」「伏せ」の指示を出す度に、ゴンの横で率先して繰り返すファルコン。
大きな身体を何度もバタンと倒しながら、
これ以上はないという伏せを見せ、「これでいい?」と見つめるファルコン。

北海道にも一緒に行きました。
ファルコンを連れ出して函館を歩いていたら、
「キャー」と囲まれ、私たちが観光物に。
車で信号待ちをしていたら、
横断歩道を歩く観光客が次々と近寄ってきて頭をなでていきました。
どこに行っても人気者でした。


「彼岸に逝くって何か意味があるんだよ。」と友人が言いました。
そうかも知れない。
「大往生ですね。」と別の友人が言いました。
まさにそうだな。それも見事にぽっくりと逝ってくれました。
私もこうありたいものです。

いろんな思い出、いろんな示唆を残してくれました。
ファルコン、改めてありがとう。
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