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最近は山に入る時は「モミジガサ探しモード」に入っています。
そろそろシーズンですので。
モミジガサにこだわる理由は幾つかあります。
まずは美味いこと。適度にボリュームがあり、シャキシャキして、
口に含むと上品な香りが沸き立ちます。
まるで高級懐石料理をいただいているような気分になります。

なかなか市場に出回らないのもいいですね。希少価値ってやつです。
東北あたりではよく食べるらしいですが、
この近辺でモミジガサを出せれば、きっと皆さん驚くでしょう。

そして最後の理由として、私とカミさんの初デートがモミジガサ採りだったのです。

今から3年前、私達は数年振りに再会しました。
最初に会った時は、私が陶芸工房のオーナー、カミさんが客という立場でして、
ただそれだけの知り合いでした。
そして「2003年の秋には工房を閉めますよ。」という案内を
過去のお客さん達に送ったのが、その年の初春です。

当時、私は「年中無休、24時間開放、完全無料」の陶芸工房を運営していました。
身体一つで来ていただければ、土も道具も揃っており、
好きなだけ利用してもらっていました。
「タダの工房が無くなってしまうのはもったいない。
閉まる前にもう一度行っておこう。」と感じたのかどうか、
カミさんはとても久しぶりに電話してきました。

丁度その時、私は修行をしている仙人小屋で、
採ってきた山菜を肴に仙人と酒盛りをしておりました。
カミさん「久しぶりにそちらで陶芸をしたいのですけれど。」
私「それもいいけれど、何なら一緒に山に入るかい?」と思いつきで答え、
仙人に同行させてもいいかどうか訊ねてみました。

普段、仙人は採取の時に弟子以外は同行させません。
場所が知られて荒らされてしまうし、足手まといになるから。
でもその時の仙人は酔っ払っており、とても上機嫌だったので、
「いいぞ、いいぞ。」と二つ返事でした。
今から思えばこういうわずかなタイミングで、その後の人生が決まっています。

さて当日、朝早くから一緒に山に入りました。
その日はモミジガサを採りに行くことになっていました。
モミジガサの採れる場所は少々険しい場所にあります。
でもそんな場所でも全くへこたれず、
スッピンで、蜘蛛の巣が顔にかかっても気にしないカミさん。
そんな姿を見て、最初に仙人が惚れ込みました。
「masanよりも筋がいいぞ。」
(うるさいな。)

その日はモミジガサが大量に採れました。段ボール箱数個分という感じですかね。
一旦小屋に戻り、私とカミさんを残して、
仙人ともう一人の弟子・真ちゃんが再び山へ。
店に残った私達は二人でモミジガサを洗い、いそいそと開店の支度をしていました。
その時、本当に冗談で「まるで夫婦で店をやっているみたいだね。」
なんて言っていたのが、現実のものになりましたが。

無事その日の仕事が終わり、カミさんが去った後に仙人が私を説得します。
「masan、あんな子を嫁にすべきだぞ。」
『山に入れる娘=良い娘』と信じる仙人ならではのセリフです。
「何言ってるんですか。そういうつもりで誘ったんじゃないし、
だいたい歳が離れすぎていますよ。(13歳差)」と全く取り合わなかった私。

でもその二週間後あたりにまたカミさんがやってきました。
今度は陶芸ではなく、最初から仙人小屋狙いだった様子です。
そして早めの酒盛りが始まり、私が席をはずしている間に、
仙人が今度はカミさんを説得します。
「あんたな、masanについて行け!」
「えぇ~ッ!」と露骨に拒否したらしいカミさん。

それでも不思議なもので、最初は全くその気がなかったのに、
そんな目で見だすと、そんな気にもなり・・・、
という具合に付き合いだした私たち。
一ヵ月後には婚約しておりました。

そんなわけで、仙人が私たちのキューピットであり、
モミジガサが思い出の山菜なのです。
早く見つけたいなぁ。
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