サバイバル キャンプ、終了しました〜!

達成感とワクワクに加えて課題や本質が見えてきたのと、考えさせられたことが満載の企画でした。
自分の記録用にも書き留めておきます。長文です。

初日の夜、サバイバル キャンプの会場となる裏畑で火を囲みながら、いろいろ話し合いました。

想定したのは、「何がしかの出来事(災害・事故など)が起き、私たちはこの地に残されました。
ここで他の助け(今回は【もりのいえ】からの物資提供)を極力借りず、3日間過ごすためにすべきことは何か?」という状況です。
(実際にサバイバルで過ごすのは、2日目の朝食後から、3日目の朝食後までの丸一日です)

その上で、今回参加された方々の意見を聞きながら、今回はあまり無理をせず、ゆるくいこうと決めました。
それでも、できるだけ工夫をします。

例えば、灯りはかがり火もしくはロウソクで過ごし、厳しかったら懐中電灯で。
火を点けるのは最初は太陽光で、ダメならばライターで。
刃物はノコギリ、ナタ、手刀だけで過ごし、厳しかったら包丁やはさみも使用する、という具合です。

ほぼ酒盛りのノリで、「あれをやろう!これもやってみよう!」と盛り上がり、最後は【もりのいえ】の薪ストーブの周りで雑魚寝をしました。

朝ご飯は【もりのいえ】のまかない風で通常通りいただきました。
その後、最初にしたのは、「必要と思われるものを出してみる」ことです。
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以下、その後に付け加えたものも含めて列挙します。
<サバイバルキャンプ・最初に準備したもの>
ブルーシート、三輪車、スコップ大小、バケツ、作業台、キャンプ用テーブル、樽、テント、長持ち、カゴ、パレット、キャンプ用ベンチ椅子
のこぎり、ナタ、ハンマー、ノミ、キリ、手動式穴あけドリル、手刀、紙ヤスリ、ロープ、古瓦、ブロック、火バサミ、うちわ、米ぬか、板、薪材(カンナクズ、古縄、端材)、戸板、雑巾、ロケットストーブ(使わず)、小石、砂、炭
トイレットペーパー、マジック、裏紙、ビニール袋、ロウソク、虫メガネ、行灯、コスロン、じょうろ(消火用)、ゴミ袋、
ヤカン、ダッジオーブン、ダッジオーブン用三脚、鍋、中華鍋(使わず)、レードル、網、アルミホイル、醤油、塩、味噌、豆乳ヨーグルト、日本酒、ビール、食材(米、小麦、野菜、キノコ、熟柿)
布団一式、寝袋、

<後で追加したもの>
鉄板、懐中電灯、包丁、まな板、ライター、肉類、コーヒーセット、マグカップ

★★★
そしていよいよ作業開始です!
まずは竹を伐りに行きました。

大小取り混ぜて11本!
まずは私が伐り方をやってみせて、順番に体験してもらいました。
木を切ることが初めての方が多く、それだけで良い経験になったかと思います。
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その竹を使って、いろいろ作っていきます。
まずはティピを組んでトイレを作りました。
あっという間に立ち上がる様子は、いつ見ても感動がありますね。
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そして溝のように穴を掘ります。
あまり深く掘ると分解が遅くなるらしいので、浅めに細長く掘り、板を渡します。
使用の度に米ぬかをかけ、溜まってくると板をずらすという方法です。
お尻は、山水で洗う方法と、トイレットペーパーで拭く方法の二通りを用意しました。
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★★★
続いて、山水のろ過システムを作りました。

これは一度、プチサバイバルで体験済みなので、その応用でできました。
竹を節を挟んで切り、キリで節に穴を開け、まずは設置します。
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準備したフィルター材は、コスロン(ろ過用の紙)、小石、前夜の宴会でできた炭、砂です。
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これらを底から順に入れていきます。それぞれのろ過材の間に、コスロンを敷きます。
そしていよいよ山水を入れていただきますが、前回同様、旨い!
このろ過システムは、最後まで活躍してくれました。ありがたや〜!

★★★
次はお昼ご飯づくりです。

まず、火を起こすのに、最初はビニール袋に水を入れ、レンズ効果で着火させようとしましたが、ちょうど雲が薄くかかり、まるでダメ!

続いて、裏紙にマジックで黒く塗り、虫メガネで着火させようとしました。

時々太陽が顔をのぞかせるタイミングもあり、少し焦げて煙が立つところまでいったのですが、まさにそのタイミングにFUKUが「何してるの〜!」と言いながら近づいてきて影をつくったり、「おしっこ〜!」と叫んで中断したりして、虫メガネ法は断念!やむなくライター登場で着火しました。

さて、前回、プチサバイバルをした時は、竹で一つずつ飯ごうしたり、野菜の蒸し器を作って調理しましたが、今回は大ちゃんの提案により、一つにつき3室の飯ごうをしてみました。
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お米を炊くのと、野菜を茹でるのとを同時に挑戦!
現地の脇で、さつまいもが育っていたので、子ども達に掘ってもらいました。
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それを山水で洗い、アビちゃんに手刀で切り刻んでもらって、それらを詰めて炎にあてます。
プチでは、竹の一つがクルンと回って中のお米が落ちてしまったのですが、今回はだいちゃんがうまく固定してくれました。
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ただ、ここで私が2つのミスを犯しました。
まず、野菜を詰めた室に水を入れ忘れたこと。
二つ目は、3つの室にまんべんなく炎を立てるべきでしたが、ばらつきがあったことです。

そのせいで、まず、一つの野菜室が焦げて底が抜けました。
そして、火力が強かったところの一室もやはり底が焦げて水が抜け、ご飯が炊けませんでした。
火加減というのは本当に難しいです。
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★★★
お昼ご飯づくりに平行して、竹を使った道具作りをしました。

箸、小皿、カップ、しゃもじなどなど。
こちらが準備した手刀4本で手分けして作っていきましたが、この作業、結構手間と時間がかかります。

というのも、例えば今回の夕食は鍋とバーベキューになったのですが、そうなると、一人につき、箸一膳、小皿が二枚、ぐいのみが一つ要る訳です。

参加者が多いほど、その必要数が増える訳でして、今回ののべ参加者(12名)が限界かもと感じました。(画像はありません。すいません)

★★★
山水は飲めるようになったものの、これまでの慣れない作業に、男性陣に疲れが見えてきたので、「ビールでも飲もうか!」と提案。
それで一気に場が和んだのは良いのですが、一気に気がゆるんだ感がありました。
やっぱり昼間の、しかもすきっ腹にビールは効くわ〜!

昼食後、取り組んだのはテント立てです。これが大誤算!
以前、テントを立てた時に嵐に合い、ポールが何本かゆがんだまま解体したのを忘れていたのです。

つまり、テントがうまく立たない!
それを四苦八苦して立て直すのにえらい時間とエネルギーを使いました。
それまでの慣れない作業と、ビールの酔いも手伝って、この時点で皆、グロッキー気味!
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★★★
そこで夕刻前に少し休息時間を取りました。

気を取り直して、陽が沈む前にしておくべきことは、夕食の支度です。
この時に痛感したことが幾つかあります。

まず、一旦、陽が沈み始めると、あれよあれよという間に暗くなってしまうこと。
そして、薪の炎だけでは、例えば調理の段取りなど、かなり不便することです。

また、当初は午後にうどん作りをする予定でしたが、時間とエネルギー(人のね)の関係で断念し、夕食は鍋とバーベキューをすることにしました。

加えて、パンを焼くことにはしていたので、その段取りは進めます。
今回のパン作りのレシピです。朝6時頃、次の配分でこねました。

強力粉 700g、塩 小さじ2杯、自家製豆乳ヨーグルト(豆乳と玄米のみで作ったヨーグルトです)大スプーン7杯、水300g

これをボールに入れ、ビニール袋に包んで常温で置いておきました。
夕刻には少しは膨らんだ様子でした。
それをちぎり、伸ばして編むようにして、網で焼きました。
これは結構いけました。
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鍋は、【もりのいえ】の冷蔵庫にある野菜を拝借して、ダッジオーブンにいろいろ詰めました。
ところが、これが全くの闇鍋!中身がまるで見えません。
この時点でやむなく懐中電灯が登場しました。
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焼き物は、はっきり言ってアウトドア系に変身しました。
焼き肉、ウインナー、そして差し入れのけいちゃんも登場!
この時点で、サバイバルはかなりゆるゆるになっておりました。

バーベキューをしてみて感じたのは、網よりも鉄板の方が、温度管理上、融通がきくということです。

そして、灯りに関して言うと、一旦、懐中電灯を使ってしまうと、もう戻れないということです。
竹にロウソクを立てて、「風流だねぇ」などと言っている間は良いのですが、
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いざモノを探し出すと、それではどうも不便なのです。
「私たちは灯り、つまり電気に相当依存しているんだねぇ」と、しみじみと語り合った夜でありました。
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★★★
夜、どうやって眠るかですが、私がうっかりしていたことがありました。
それは子供たちのことです。

初日は理恵さんが在宅していたので、私は子供のことは気にせず、マイペースで眠ることができました。
ところが2日目の夕刻から理恵さんは旅立ったのでありました。
つまり私一人!(しかも、まちこちゃんも朝から外出!)

ということは、私が眠る場所に子ども達三人がもれなくついてくるということです。
それでテントで眠るとなると、参加者も含めて超満員!

そこで私は子ども達と一緒に、【もりのいえ】の薪ストーブ周りに雑魚寝することにしました。
子ども達はそれはもう大満足で、速攻眠ってくれました。

男性参加者二名は、予定通りテントで就寝。
とても快適だったそうです。そうでしょう!
そして星空が素晴らしかったとも。そうでしょう!

★★★
面白かったのが、女性参加者の千ちゃん。元ウーファーさんです。

彼女の「星を観ながら寝入りたい!」という夢を叶えるため、ひと思案しました。

最近購入した“長持ち”の中で、寝てもらうことにしたのです。
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ほとんど棺桶状態ですが、翌朝の彼女の感想によると、「もう最高!プラネタリウムの中で眠ったみたい!夢が叶った〜!」とのことでした。

この画像は参考までのやらせ画像ですが、実際には蓋を少しずらして被せて寝てもらいました。
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私も一度やってみるかな?

夜、灯りがないと真っ暗でどうにもならないことが分かったことと、もう一つの発見がありました。
それは夜露です。

ここ最近、朝になると車にべっとりと露がついているのは知っていましたが、まさか日暮れ頃からこんなにも夜露が出始めるとは知りませんでした。

夕食が終わる頃には、外に出ているもの全てがビッショリ!これには驚き!
暮らしていても分からないことってあるものです。良い発見をしました。

こうして激動の夜は更けていきました。

★★★
さて3日目の朝を迎えました。

私にとり微妙だったのは、理恵さんがいないこともあり、サバイバル キャンプ中であっても、家事が結構あったことです。

子供達を起こし、トイレと着替えを促し、布団を片付け、掃除をし、洗濯をして、それからやおら「お父さん、サバイバルに行ってくるね」と声かけして、裏畑に向かいました。
まるで、「サバイバル キャンプに出勤するみたいだね」と、一人で苦笑。

さて、会場では既に煙が立っておりました。
仲間に加わり、早速朝食の段取りです。
ダッジオーブンに野菜とキノコと味噌を入れ、グツグツ煮えたところで、昨夜のうちに置き火で炊いておいたご飯を入れて、おじやの完成!
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これは我ながら結構良い出来でした。ほっとひと息。
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朝食後は大ちゃんにリクエストして、コーヒーを淹れてもらいました。
この時点でサバイバル キャンプは終了しているので、マグカップも登場します。
(お湯は山水をろ過して、薪で沸かしたものでしたので、とても美味しかったです)
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★★★
コーヒーをすすりながら、丸一日の出来事を振り返ります。
出来たこと、出来なかったこと、学び、沢山ありました。

まずは、やっぱり基本は「火」と「水」と「刃物」だね!ということです。

とにかく、最初は「切る」作業ばっかりです。
そして水と火がなければ、どうしようもない。

それを確保するのに、私たちは普段、あまりにも多くのものに依存し、安易に、当たり前のように身の回りのものを手に入れていることを再発見しました。

他にもあります。
例えば、箸、入れ物がないと、何にもできません。
そして今回は竹を多様しましたが、竹が身近になかったらどうするか?

また、今回は天候に恵まれましたが、もし雨だったら?
それを考えると、私たちはいざという時に一体どれくらいのことができるのだろうという気にさせられます。
同時に、今回の経験を経て、生きる工夫をする動機付けもできました。

★★★
最後に振り返りです。

まずは、今回参加してくださった方のうち、お二人からのアンケートをご紹介します。

「水や火などのインフラがなくなった時、本当に何もできなくなってしまうのが、よく分かりました。便利な社会の中で生きていますが、有事に何もできない存在ではなく、自立して生きれるように、力をつけていきたいと感じました」

「普段できないこと(時間の分からない生活、竹を使った食器・箸・スプーンなど)を体験できました。そのおかげで、いかに物に頼りきって生活をしているか理解できました。物がなくなった時、私たちはうまく生活にとけこめないかもしれません。夜の加子母の夜空は、まるでプラネタリウムを見ているいるような丸いドームをしていて、とても綺麗でした」

ありがとうございます!

★★★
ランチは【もりのいえ】にて、私がカレーを二品作りました。皆さん、もの凄い食欲!

食後に乙女渓谷に向かい、その後に温泉に入って解散しました。
乙女渓谷は紅葉が素敵でした。心が和みました。
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★★★
私自身の感想としては、最初にも書きましたが、ワクワクしつつも、課題が沢山見えた今回でした。

一つは、子ども達がいると、自分が思うペースで事が進まないということです。

「火は僕たちが起こす〜!」「やらせて〜!」「だっこ〜!」「おしっこ〜!」・・・
子ども達はいろいろ関わってきます。

私一人でする分には、いくら子供がいて時間がずれようとも、いかようにも都合をつけられますが、参加者を迎えての企画となると、例えば昼食ができるのが遅くなると、目に見えて皆さんに疲れが出てきます。この時間配分の大切さを痛感しました。

要は段取りの必要性ですね。
最近の私は、私が今ワクワクすることをするペースになっているのですが、これを企画として進めるには、やはり段取りが必要だと実感しました。

言い換えると、私は今回、自分が子供になって楽しみたかったのですが、実の子達から「おとうさ〜ん!」と寄ってこられて、「子供の自分」と、「実の子供から頼られるお父さん」の二面性のバランスをとることに苦労した、というか、そういう意識が無かったのでありました。

企画の趣旨は自分でも気に入っているし、意義あることだと確信しているので、今回の反省を生かして、是非継続して進めていきたいです。

これから先の企画もお楽しみに!

参加してくださった皆さん、手伝ってくれたスタッフさんたち、ありがとう!
そしてもちろん子ども達も。いつも大好きだよ。
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