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のっけからあなたに質問です。

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あなたは風が見えますか?
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この感覚を私が初めて知ったのは、今から10年前、
東京暮らしを捨て、八ヶ岳での田舎暮らしを始めて数ヶ月が経った時です。
その当時の私は、都会のモノと情報に溢れた世界から抜け出したくて、
大きく振り子を振って、そうではない世界ばかりに関心を向けていました。

毎日土地を開墾し、かいたことのない大汗をかいて過ごしているうちに、
ふと空を見上げると、何かを感じました。
一陣の風が過ぎるのを見て、直感的に感じたのです。
「あっ、今、季節が変わった!」
冬から春へ変わる瞬間を体で感じたのです。風がはっきりと見えました。

その後、季節の変化だけでなく、一日の間でも風が刻一刻と変化することを知りました。
午後のある瞬間、さっと風が吹くのを感じて、その後一気に夜が来るのを知りました。

またある時にはこんな経験も。
外出先から帰る道すがら、近所でバーベキューの準備をしている家族を見かけました。
車を止め、彼らに声を掛けました。
「もうすぐ嵐が来るから、準備は止めた方がいいよ。」
それを聞いた人々は、
「この晴天に、この人は何を言い出すのだろう?」と怪訝な顔をしただけでした。

彼らから離れ、数分後に我が家に戻った私。
丁度その時から雷が鳴り、突然バケツをひっくり返す様な大雨が振り出しました。
「あの人たち、少しは片付ける暇があっただろうか?」と思ったものです。

あの感覚。何と表現したらよいのでしょう?
日本人が、人間が本来持っていたはずの感覚。空気を読むとでも言うのでしょうか。
それは自然の中で暮らしておれば、それこそ自然に養われるものだと思います。
その感覚を、残念ながら最近の私自身があまり感じなくなってしまっていました。

例えば皆さん、最近月をゆっくりと眺めたことがありますか?
降った雨が流れていく様子を眺めたことがありますか?
水面が、炎が一度も同じ姿を現すことなく流れていく様を眺めたことがありますか?
深呼吸を意識してやったことがありますか?そのことに喜びを感じましたか?

例えて言うならば、
「目の前で両手を広げて、指の隙間から落ちていったかもしれない感覚」を、
もう一度取り戻したいと思います。
それには、日々の暮らしの中で、
もう当たり前の様に思い込んでいる「小さな感動」に気づき直すことだと思います。
そしてその先に、いやその瞬間に、大きな幸せが傍にいるのでしょう。

それは、私が、私たちが、今の暮らしをしたいと考え始めたきっかけでもあるのだから。
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