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妊婦になると食の好みが変わるとよく言いますよね。
普通は酸っぱいものを食べたくなるといいますが、
これは人によってまちまちな様です。

U太が腹の中にいた時、カミさんは何故かケーキにはまりました。
有名なケーキ屋さんで二人で馬鹿食いするなんて、
今から思い出すと胸がむかむかするようなことをしたものです。

さて今回ですが、数日前からカミさんが囁きます。
「たこ焼き食べたいなぁ。たこ焼き。」
こんなセリフを今までカミさんから聞いたことがありません。
これも妊娠のせい?
そんなこといちいち断らなくてもいいよ。好きなだけ食べなさい。
ということで、昨夜の夕食はたこ焼きパーティーとなりました。

「大阪では一家に一台たこ焼き器があるって本当ですか?」
とよく訊ねられますが、本当です。
それが証拠に、厨房用品なら何でも揃う『千日前道具屋筋商店街』では、
店先にたこ焼き器がずらっと並んでいます。

でも、たこ焼き器があるからといっても、
しょっちゅう自宅でたこ焼きパーティーをしているかというと、
家によってまちまちじゃないかな?
私の周りを見渡して、夕食時に家族と過ごしている人はほとんどいないし・・・

ま、各家の事情は関係ありませんので、我が家でもやってみましょう!
今回はカミさんが異常に盛り上がっており、準備も万端です。
まずはこんなものを作ってくれました。「テルテル坊主」です。
テルテル坊主

何に使うかというと、ほれこの通り。油を塗るのに便利です。
油さし

特性の出汁を流し、具を入れていきます。
タコの代わりに煮込んだコンニャク。
自家製の梅酢に漬け込んだ、自作の紅ショウガは、それだけでも美味い。
具入れ

最後に少し溢れるほどに出汁を流し、
あふれて

最初は軽く返します。バリが出ますが、これでよいのです。
何故か「たこ焼きを返すのはお父さん」ですよね。
一回返す

何度か返していくうちに、ほどよく焦げ目のついたたこ焼きの完成!
出来上がり

熱々をいただきますが、これがまたうんまい!
醤油かけも試してみたけれど、やっぱりたこ焼きはソースですね。
ソースにマヨネーズに青のり、鰹節というのは完成されたレシピです。
いいなぁ、たまにはこういう晩飯も。

何度か返しているうちに、私はある昔の出来事を思い出していました。
それはバブルが始まる少し前の時代です。

当時、私は東京で「ニュービジネスを作り出す会社」に勤めていました。
私の役職はプランナー。
何か新しいビジネスのネタを見つけてきては事業計画を立て、
それが通れば事業を起こし、自らその経営に携わることができるという仕事です。
当時のビジネスネタを順に紹介するだけで軽く10回くらいのシリーズに出来そうですが、
今回はぐっと堪えてこの回で止めておきます。

さて当時、少々新ネタに詰まった私は、初心に帰ろうとし、
自分の出身地である大阪にテーマを絞りました。
そして、「大阪と言えばたこ焼きではないか。
よし、たこ焼きのフランチャイズ・チェーン店を作ろう!」と企画したのです。

今でこそそういうチェーンはありますが、当時はまだありませんでした。
上司に説明すると、「面白いじゃないか。もう少し詰めてみろ。」と好感触。
「ただし、全てを一から始めるのではなく、
既に大阪で成功しているたこ焼き屋を見つけろ。
そしてその店のブランドを展開するのだ。行け!」

早速私は大阪に向かい、
「たこ焼きのフランチャイズ・チェーンのパートナー」を探すべく、
たこ焼き屋を巡る旅に出ました。

始めのうちは「こりゃ楽しい出張だわい。」とウホウホしていましたが、
三軒目くらいから早くも飽き飽きモード。
夕方にはヘロヘロになっておりました。

と、そこで目についたたこ焼き屋。ちょっと他所とは雰囲気が違います。
カウンターだけの店ですが、何となくお洒落です。
そしてメニューが面白いです。
定番は勿論、「イカ入り」「餅入り」「ピザ味」などなど。
一人前は高いのだけれど、しっかりと焼かれていて美味い。

しかもこの店は輸入ビールの品揃えがしっかりしており、
これがまたたこ焼きと合うのです。
そういえば、たこ焼きとビールの組み合わせを前面に出した店はなかった。
関西よりも関東に受けるかも。

満を期してオーナーにビジネスの話題を持ちかけます。
すると意外や、オーナーは大乗り気に。
聞けば、東京からやってくるスチュワーデスさん達に人気の店らしく、
「もっと手広くすればいいのに。」とアドバイスされていたとか。

「ここではなんですから、場所を変えて話しましょう。」と、
オーナーに誘われて行った先が焼肉屋。
何だかいきなり接待モードになってしまいました。
そこでもビジネス話は盛り上がります。

「もう一軒行きましょう!」と誘われるままに着いた店は、
何とビックリ!ゲイバーでした。
「これが大阪の接待かぁ。」
学生時代までしか大阪にいなかったので、大人の世界に少しドギマギ。

それにしてもね、ゲイバーのママは綺麗でしたよ、お世辞ではなく。
でもママは私には愛想笑いをするだけでお構いなし。
代わりに、ベースボール顔でヒゲの濃い、長嶋さんのようなチーママが
ものすごいだみ声で私に言い寄ってきました。思わず引いてしまった私。

かくして初回の商談は大いに盛り上がり、
所定の目的を達した私はほくほく顔で東京に戻り、上司に報告しました。
ところが一通り説明を聞いた上司が一言、
「よく考えるとな、たこ焼きはまだ全国メジャーではないから、時期尚早だ。」

何だって!「面白そうだから行け。」と言ったのは誰だ!
あんなに大阪で盛り上げてきたのに、オーナーに何と説明するんだよ!
当時の私はまだ若く、すぐに荒れてしまいましたが、駄目なものは駄目。
結局「たこ焼きチェーンの共同オーナー」になるという夢はついえたのでした。

でもね、あの時あのままビジネスが進んでいたら、
今頃私はどうしていただろうかな?
成功しても失敗しても、今の私は無かったかもね。
それを思うと、これで良かったと思えるのであります。
・・・・・

とか何とか昔話を思い出しながら焼いているうちに、
何と56個も焼いてしまった。しかも家族三人で全部食った。
もうお腹パンパンであります。

流石にカミさんも言いました。
「もうしばらくの間は、たこ焼きはいいわね。
今度はお好み焼きにしようか?」
お前はいつから大阪人になったんや?

長文失礼しました。
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