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私たちは田中優さんのメルマガ『持続する志』を読んでいます。
その最新号で、「天然住宅プロジェクトのワークショップを開きます。」
との案内が掲載されていました。

会場は東京ですので、普通はついでがないと関心を持たないところですが、
今回はテーマがテーマでしたので、行ってみようかという気になりました。
このテーマって、田中優さんの講演会の最後の方か、質疑応答の時間で
「ちょろっと」話されていたものだったんですよね。
だから、「その先をもっと知りたい!」と願っていたのです。

さて参加を申し込むにあたり、一つ思いつきました。
「そうだ、N氏を誘ってみようか?」
N氏とは普段から何かとお世話になっている人で、
この地域一番の工務店の社長であり、村の地域審議会会長でもあります。

これから先、この村で環境関係を進めていく上で、
是非とも理解者になってもらいたいところです。
ならば、私が後で報告するよりも、
一緒に見て聴いて感じてもらう方が手っ取り早いのではないか?
と考えた訳です。

N氏に相談すると、お忙しいでしょうに、即OKしてくれました。
「ならば俺の車で行こう。」
ということで、21日朝から二人で出かけました。
N氏が運転する時はずっと話しかけられ、
私が運転する時はさっさと寝てしまうN氏。いいなぁ。

早めに会場に着き、前の方で陣取りながら来られる方を眺めるに、
結構若い人が多いですね。そして女性が多い。
50名定員ということでしたが、結局60名ほど入ったらしい。

さてイベントが始まりました。
最初に、NPOバンクの全国ネットワークに助言しているという方からの説明です。
NPOバンクについては、利用は勿論、
将来、自分たちで設立できないかな?とも考えているので、興味津々です。
(後で挨拶しました。将来的に相談に乗ってもらえればありがたいです。)

続いて田中優さんの講演。
『天然住宅プロジェクト』に対して融資した、
未来バンク理事としての立場も踏まえてのお話もありました。
今回は短い時間でしたが、とても簡潔で分かりやすかったです。
きっちりビデオにも収めました。これはDVDにして周りの皆に観てもらおう。

そしてプロジェクト推進者であり、融資を受けた側でもある相根氏から、
プロジェクトの背景と概要について説明がありました。
これで第一部が終了。

プロジェクトの内容を私がこの場でどこまで書いてよいものか判断しかねるので、
概要を簡単に箇条書きしますと、
・天然住宅とは、健康、環境、耐久性、省エネ、経済性といった、
 住宅に関わる問題点を解決する有効な方策。
・山林から住宅完成までの工程や工場・職人などを一貫してマネジメントすることで、
 効率良いシステムを作る。
・建材に使われている化学物質と毒性を可能な限り排除し、シックハウスを解決する。
・例えば燻煙(くんえん)乾燥材を使うことで、300年持つ家を建てられる。
・電磁波リスクにも対応している。
・これらのノウハウを駆使し、
 従来の住宅づくりとは逆の発想「顧客指向」の家づくりを目指す。
・このプロジェクトの大きな特徴の一つは「非営利」であるということ。
 そうすることで結果的に直接に関わる人々・組織が
 正当に適正な利益を得ることができる。
・このプロジェクトに理解を示す幾つかの工務店と実践し、徐々に増やしていきたい。
ということでしょうか。

さてこの説明を聴きながら、私は少し微妙な心境になっていきました。
もう少し具体的な内容を書けば皆さんにもより伝わるかと思いますが、
「こういう家づくりが本当に可能ならば、是非こんな家に住んでみたいな。」
と思わせる素敵なプレゼンテーションでした。
実際にその場にいる方々の反応はそんな感じです。
私もその点は全く同感です。

でも一方で、「これって、今、加子母がやっていることと、
そんなに変わらないのじゃないか?」と感じたのです。
加子母では1000弱の世帯の8割が山持ちで、
樹を切り、製材し、きざみ、家を建てる全ての職人が揃い、
顧客指向と言えば格好いいですが、
最近は特に健康や環境への意識が高い(うるさいとも言いますが)顧客や建築家の
要望に応えるべく切磋琢磨し、長く持つ家作りを目指し、
全国どこにでも材と職人もろとも出かけて行って家を建て、
そんな中で何とか利益を出そうとしていても、
「非営利」を前提とはしていませんが、結構みんなカツカツで、
「それでもいい家ができてお客さんが本当に満足してもらえたらそれでいいんだ。」
という心意気で生きています。

例えば、『JIA(社団法人日本建築家協会)』が主催する
『環境建築賞』というものがあります。
昨年のこの賞で唯一最優秀賞を受賞した住宅を施工したのは、加子母のN社です。

また、端材を使って神棚を作ったりと、できる限り材を生かす方策を、
それこそ食うために必死になって努力しています。
それと今回のプロジェクトと、どれだけ違うというのだろうか?
つまりは「まとめ方」と、「表現方法」の違いなのか?

第一部終了後、N氏と話しました。
N氏の開口一番、「大体は加子母で既にずっと前からやっていることだな。」
やっぱり。
「だが、燻煙乾燥だけはやっておらん。」
ほう。

「それはな、やらない理由があるからだ。」
この場で書くことは控えますが、
紹介された燻煙乾燥関係者のこともよく知っているとか。
さすがいろんな事情や情報をご存知です。

休憩の後の第二部は、
「今後このような住宅が世の中に広がっていくために、
私たちができることを考えよう。」というワークショップでした。
5~6名ずつのグループに分かれて話し合い、模造紙に書いていき、発表します。

私は最近思うのですが、
20年くらい前だったら、こんな状況で初対面同士では、
最初は誰も話さなかったものです。
でも最近はすぐに皆さんが自分の意見を話されますね。
特に女性が生き生きと話して、その場を仕切っていき、
見事にプレゼンテーションされるのを見ると感心します。

私は性格的にも、そして仕事上こういう役回りは慣れているのですが、
最近はどちらかというと周りにお任せしてニコニコすることにしています。
決して斜に構えるのではなくね。

イベント終了後、講師のお二人とお話します。まず田中優さん。
N氏「是非一度、加子母に来てください!」
優さん「分かりました。ところで春に中津川に講演に行くんですよ。」
私「それは私の妻と仲間たちが企画しているイベントで、
 きっと中津川市在住のメンバーが田中さんに連絡させていただいた件でしょう。
 でも会場は恵那になるかと思いますが、確認します。4/27(日)でしたね。」
優さん「そうそう、その日です。」
私「ならばその前後に加子母に来られませんか?」
優さん「26日なら都合がいいですね。」
私「では予定を入れておいてください。詳細は後でご連絡します。」
ということで、いきなり田中優さんを加子母にご招待することとなりました。

続いて相根氏とも。
N氏「私たちが加子母でやってきたことが、
あなたたちがやろうとしている事の役に立つかもしれない。
一度加子母に来ませんか?」
相根氏「ええ、これからも情報交換しましょう。」

イベント後、N氏と二人で話し合います。
私は今回、とても有意義な会だったと思いますが、
でもあまりに『このプロジェクトならば何でも問題解決します』的な
プレゼンテーションに少し懐疑的になっていました。
「そんな都合の良いことってあるのかな?」という気持ちです。

ところがN氏からたしなめられました。
「人の揚げ足を取っちゃいかん。」
(私はそういうつもりで言ったんじゃないんだけれどね。)

N氏「夢を語ることは大切なんだ。もちろん難しい点は一杯ある。
でもな、夢を語らなければ何事も始まらないんだ。」
(私も全くその通りの考えの人間ですけれどね。)

「それにこうやって東京で大勢の人を集められるというのは、
 わしらではできんことだ。」
(そんなこともないかと思いますが。ご謙遜を。)

「だからな、彼らに加子母を利用してもらえればいいんだ。
彼らの想いを加子母で受け止めようではないか。そして手伝おう。
わしらは自分たちがやってきた事を自分たちだけのものにするつもりはない。
いくらでも公開する。
だからまずは加子母に来てもらって、
わしらが実際にどんなことをしているのかを見てもらいたいんだ。
その上で、一緒に何かできないものか、考えまいか?(考えようではないか)」
いや、その通り!そうなんですよ。

実は4/26・27日は、これから本物の木の家作りをしたいと考えている、
関東~関西までの家族を大勢加子母にお呼びして、
加子母を観てもらうイベントが予定されているのです。
山奥で檜を切るシーンを見学し、植林体験し、製材所・工場から家作りの現場を見学し、
加子母小学校を始め、加子母の自慢をご案内するイベントです。
食事も宿もついて、参加費は無料。関東・関西からはたぶんバスも出ます。

そのイベントに田中優さんも一部同行してもらおうという話になってきました。
「もし優さんと一緒に回りたいという人がいたら、別に構わんぞ。」とのことです。
(家作りに全く興味の無い方があまりに大勢来られるのも何なので、
関心がある方はこのブログの管理人あてコメントでお問い合わせください。)
そして優さんには我が家にお泊りいただきましょうか。
その時までに、私ももっと勉強して、より深い話ができればありがたいです。

こうして、加子母から往復10時間かけて行った甲斐がありました。
そしてこれはまだスタートラインです。
この格好のスタートを手始めに、
環境のこと、エネルギーのこと、地域のことについて、より勉強し、
邁進していくぞと、やる気と手ごたえを感じた出来事でした。
大変な長文になり、失礼しました。(一気に書いてしまいたかったので・・・)
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